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自己表現と仕事

スタジオを始めて良かったことは、思い通りに撮影できること。
それこそ自分のお家にお客様をご招待している気分です。
撮影がない時はいろんな設定で撮り、研究を重ね、どうしたらあの光を生み出せるのか、撮影用の小物をいろいろ手作りして、あらゆる光に挑戦しました。
そうして最初の年に初めての個展を開催しました。
それは、私が自分のスタジオを持つまでお世話になった代官山のギャラリーで行いました。
さらに、2回目の個展も翌年開催しました。
今度は六本木にあるダンススタジオをお借りしました。
このタイトル写真の左側が1回目、右側が2回目の個展のDMに使った写真です。
自分を表現したい。
それが写真を撮り続ける理由のように思います。
もちろん仕事として行う時は異なります。
仕事はクライアントのご要望に応えることがマスト。それが自分の意にそぐわない事も時にはあります。
やりたいことだけをやっている、好きな写真だけを撮っている、というのとは違います。
だからこそ、自分を保つために自分を表現する場が必要です。
それが私にとっては個展であったり、表現する場を作ること、なんだと思います。

仕事においては、個人の方だけではなく、企業や雑誌社のお仕事も次第に増えていきました。
本の撮影に携わることも多く、形になると本当に嬉しいなあと惚れ惚れ眺めたりしてました。

仕事と自己表現の間で悩んだ事はたくさんあります。
それは今でもなくなっていません。
つまり、写真を撮っている以上、ずっと同居し続ける悩みであり、葛藤だと思います。大切なのはバランスです。
バランスが崩れ、どちらかに偏ると自分が乱れていきます。
ちょうど良いバランスの比率は少しずつ変わってきていますが、決してなくなることはありません。

そうやってマイスタジオ生活4年が経とうとしていました。

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