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読書会“平野啓一郎と読み解く 森鴎外『文づかい』”の感想レポート

こんばんは。

マチネ三兄弟、次男の林です。


ずいぶんとアップが遅くなってしまったんですが、
7月21日に平野啓一郎さんもご登壇された読書会に参加してきました。


こちらは建物入口に置かれていた案内板。


そして、こちらは受付の写真。


この回の参加者は40名程度とのことで、STAFF側が少し人手が足りないとの感じだったので、少しだけ受付の手伝いなどもしたりしてましたw


外からみた会場はこんな雰囲気で。


中は少し広めの会場で、大体8つのグループに分かれて読書会スタート。


今回の課題本は、森鴎外の「文づかい」とのことで、各々のテーブルにて「文づかい」の感想を自由に話し合う感じで進められ、軽食のホットドッグなどを食べつつ、おこないました。

※そして、何か話題に困った時のために、テーブルの上にはこんな素敵なカードも。


↑このカード、直接見るとすごくイイ感じで。写真を撮られてる方もちらほらと。


僕たちのグループであがっていたのは、最後の情景で、羊飼いの少年はどうなってしまったんだろう? っていうこと話題だったり(どこかへ行ってしまった?絶望して亡くなってしまった?)、

メールハイムに対して、はっきりとした嫌いな部分があるというわけではないのに、好きにはなれない、その時に感じるストレスみたいなものは今と変わらないなぁという話だったり。


僕の個人的な感想としても、白と黒とはっきりはつけられない、人の気持ちにフォーカスを当てて描かれているのがおもしろくて、メールハイムの立場を思うと切なくもありながら、今も昔も、人は理屈ではなく、そういう繊細な気持ちの中で生きているんだよなぁと考えたりしてました。


森鴎外についてこれまで通ってきてなかったので、こういう機会に触れることができて、ちょっとジブンの世界が広がった気がしてよかったです。

平野さんが話されてたことに関しては、コチラに詳しく掲載されてましたので、省略w

http://k-hirano.com/infomation/2016


ただ、ココにも出ていたように、イイダ姫に対する憧れを、イイダ姫に対する手の描写によく現れていると、読み解かれるのはすごいなと感じました。(全然、そこには気がつかなかった。)

そして、近いキョリですごく丁寧に作品について解説してくださって、嬉しかったです。(平野さんは、8テーブルを周りながら、ずっと話しっぱなしで、ノドが渇いて、何倍もお酒を飲まれたとおっしゃってました笑)


もうちょっと作品を読み込んでいけばよかったなぁと反省はしつつ、こうやって作品についていろんな方と語り合うことができて楽しかったです。

現代語に訳した書籍も出ているとのことなので、そちらも読んでみようと思います。



※ちなみに、しばし、更新が滞っておりました、こちらの読書会PJTなんですが、プロジェクトのメンバーが増えて、3兄弟ではなくなってしまったため、アカウント名をマチネ3兄弟⇒マチネ読書会という名前に変更しました。

マイペースではありますが、これからも、「マチネの終わりに」に関する読書会を企画するPJTとして、企画して、記事を更新していければと思っておりますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

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