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ジャニーズ好きにおすすめする歌舞伎 2020年12月 西日本

こんにちは。ジャニーズと歌舞伎が好きな在京アラサー、マチルダです。これから、ジャニーズが好きな人に向けて、毎月おすすめの歌舞伎の現場を、東日本と西日本※と1つずつ、紹介していこうと思います。

※松竹のチケットを買うサイトでは、東日本と西日本に分けているので、それに習おうと思います。


[イントロ] 中身だけ知りたい人は飛ばして


なんで、こんな事はじめたかというと、理由は2つ。


1つは、最近、「松竹歌舞伎会のカード作ったから、歌舞伎も観てみようかなー、おすすめ教えて」って言われる事が増えたからです。私の周り以外にもそういう方がいるかもしれないので、せっかくならインターネットに載せてみようかと。


もう1つは、私が、おばあちゃんになるまで歌舞伎を観たいからです。少し説明しますね。
アラサーになると、世の中に自分より若い人達が増えてきます。美容室でも、お洋服屋さんも、カフェでも、自分より若い方に会います。話しかける時、おねえさん、と呼んでいいのか少し迷います。まぁ、呼んでしまいますが。

(ジャニーズの現場なんて、どんどんと若い子がくるので、だんだんと、平均年齢より上だなと感じる機会が増えてきました。)


対して、歌舞伎の劇場はというと、圧倒的に年上の方が多いです。20代の頃はどこに行っても若い側だったので、そんなに気にしていなかったのですが、30才をすぎてくるとそういう空間が減ってくるので、おや?と思います。そして、同世代や自分たちより若い世代が通わないと、劇場埋まらない時代がやってくるのでは?とちょっと危機感を抱きはじめました。
2020年は、コロナの影響で少し事情が異なりますが、基本的に、東京の歌舞伎座では毎月、公演があります。ふと、「そうだ、歌舞伎みたいな!」と思って観に行くことができます。しかし、今後、あんまりにも埋まらないとかが起きたら、もしかしたら隔月とか、3ヶ月に1回とかになってしまうかもしれません。分からないけど。でも、そうなると、私のQOLはすごく下がってしまいます。(確約されている現場があるって、素晴らしい!)


という事で、歌舞伎ちょっと興味あるけれど、何から観たらいいか分からないなー、と思ってる人が、一回でも劇場に足を運ぶきっかけになればいいなと思ってます。
なぜ、ジャニーズ好きにだけ向けて、おススメするかと言うと、個人的にジャニーズファンと歌舞伎ファンは、めちゃくちゃ親和性があると思っているからです。だから普通の人より、魅力に気づきやすいと思うのです。また、ジャニーズでいうとこんな感じ、という説明をすることで、語彙力の乏しい文でも行ってみようかな?というきっかけになれるかもと思ったからです。(ちなみに文章の中で、カッコ書きで書いているところは、私のジャニヲタとしての心の声です。)

オススメは南座の第2部


という事で、本題の2020年12月に、西日本で行われている歌舞伎からオススメを紹介します。

12月、西日本で歌舞伎をやっている劇場は、京都南座です。(滝沢歌舞伎や虎者で行ったことある方もいるかもしれません。)
そして、この12月の南座公演というのは、「京の年中行事 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」と呼ばれており、とても大切な公演です。

関東ジャニーズと関西ジャニーズがいるように、歌舞伎にも、江戸歌舞伎と上方歌舞伎があります。そのどちらからも、人気の役者さんが出演します。(いわば東の滝沢、西のスバルです。たとえが古くてごめんなさい。アラサーなので。) 

今年は三部制となっていて、第一部と第二部が上方勢、第三部が江戸勢という感じかな。(歌舞伎ってすごくて、部によって演目違うんですよ、本当びっくりだよ。大道具さんとか大変そうだし、楽屋もどうなってんだろかと思う。)


この中で、私がジャニーズ好きにオススメしたいのは、第二部です。
第二部では「寿二人猩々(ことぶきににんしょうじょう)」という踊りの演目と「一谷嫩軍記 熊谷陣屋(いちのたにふたばぐんき くまがいじんや)」という丸本物と呼ばれるお芝居をやります。それぞれ、魅力を説明します。

寿二人猩々(ことぶきににんしょうじょう)

これは、猩々(しょうじょう)という架空の生き物が二人、連れ舞いをする演目です。(つまりシンメでおどるわけです!)

そして、これを踊る役者さんが、中村隼人さんと片岡千之助さん。ちなみに歌舞伎では、苗字同じ人いっぱいいる問題があって、下の名前だけで呼ぶことが多いので、隼人さんと千之助さんと呼びますね。

この2人、人気の若手歌舞伎役者なのですが、まずお顔がいい。絶対、ジャニーズ顔が好きな人は観てて嫌な気はしないお顔立ちです。

隼人さんはドラマ「せいせいするほど、愛してる」に出演していたので、お顔が分かる方もいるかもしれません。年齢は26才で、堀越高校出身です。(同級生エピソードとかは聞いたことないですが、Hey!Say!JUMPの山田くんと同級生かな。)ワンピース歌舞伎では、サンジとイナズマをやったり、NARUTOでは、サスケをやったり、若手の中で華々しい活躍をしています。

千之助さんは、まだ20才です。実は私はまだ、生で舞台を拝見したことがありません。が、とにかく、素敵な方なんだなというのは日々のSNSや特集記事で読んで知っています。今回観られるのが楽しみです。(NEWS 加藤成亮くんや、Travis Japan 川島如恵留くんと同じ、青山学院出身です。)

と、まぁ、お顔立ちのよい若い男の子が、連れ舞いをする演目、ジャニーズ好きにぴったりかな、と思った次第です。

「一谷嫩軍記 熊谷陣屋(いちのたにふたばぐんき くまがいじんや)」

次は、「一谷嫩軍記 熊谷陣屋(いちのたにふたばぐんき くまがいじんや)」の方を説明します。

これは、元々は、人形浄瑠璃の演目を歌舞伎にしたものです。人形浄瑠璃の演目を歌舞伎にしたものを丸本物といいます。初めて観るには、丸本物は結構難しいです。ストーリーを調べていくか、イヤホンガイドを借りることを強くおすすめします。「成立年が古いため当時の常識がわからない」「役者さんではなく、義太夫さんという方の唄によってナレーションベースでお話が進行する」などが難しい理由です。(でもね、唐突にサーカスが出てくるドリボとか、いきなり腹筋太鼓しはじめる滝沢歌舞伎とか、観ても楽しめてるジャニーズ好きなら、ストーリーについていけなくても、大丈夫だと信じてる!)

武士の論理のお話なので、共感は全くできないのですが、しかし、舞台の上に、武士道というものが表れて、なるほどなぁ、とは思う不思議な気持ちになります。とても有名な演目なので、いずれ歌舞伎沼に落ちたら、どうせ観にいくことになる演目です。

そして、今回これをオススメしたい最大の理由は、仁左衛門さんが、主人公の熊谷直実(くまがいなおざね)を演じるからです。

仁左衛門さん。私は、今の歌舞伎役者さんで、仁左衛門さんが1番好きです。そして、御年76才なのです。いつか歌舞伎観に行ってみたいなー、って方。いつ観るの?いまでしょ??なんというか、言い方が難しいけれど、どうしたって、いつまでも観れると思うのは、あまりに楽観的だと思うのです。(察して!)

仁左衛門さんが若い頃は孝夫(たかお)さんと言う名前だったのですが、その頃は玉三郎さんとよくお2人で出ていて、孝玉(たかたま)コンビと呼ばれていたそうです。私が、歌舞伎好きになった頃は、なぜかお2人が同時に出る舞台がなくて、それはもう、年配の方にマウントとられまくりました。最近はまた復活してきてるような気がします。今まで2回くらい観ましたが、美しかった。

のちのち、歌舞伎好きになった時、仁左衛門さんの熊谷陣屋観てなかったら、絶対、古参からマウントとられると思います。今のうちに観ておくべし!

(歌舞伎は代々芸を受け継いでいく物だから、若手の中にその上の世代の片鱗をみることがあります。そう考えると、大御所の歌舞伎はなんというか、プレゾンだと思うのです。Endless SHOCK も、ふぉ〜ゆ〜も、Travis Japanもそこから始まったわけです。私はプレゾン未履修なので、めちゃくちゃ悔しいです。今度発売されるBOX観るの楽しみにしています。)

ちなみに、この演目にも、隼人さんも千之助さんもでます。

隼人さんのお父さんの錦之助さんも出ます。千之助さんのお父さんの秀太郎さんもでます。ちなみに、仁左衛門さんは千之助さんのおじいさまです。歌舞伎はお家で受け継いでいく芸なんだな、ということも実感できる演目です。

発売日

チケット発売日は、11/15 10時からです。歌舞伎会会員は11/14 10時からです。

はじめは、お試しで3等席(4000円)がいいと思うのですが、安い席は席数が少なくて、売り切れが早いので、気をつけてください。

ぜひ、歌舞伎みてみてください!


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