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低学年版算数オリンピック「キッズbee」を大人になって解いてみた

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こんにちは!
math channelマーケメンバーのジョンソンです!

私は昔算数オリンピックのファイナルに進出した経験があり、今でもよく算数オリンピックの問題集をみて面白そうな問題を解くことがあります。


そもそもキッズbeeってなに?

キッズbeeとは、算数オリンピック委員会が主催する小学1年生〜小学3年生を対象にした算数の面白さを身につけてもらうことを目的とした大会です。例年5月~7月ごろにかけて算数オリンピック、ジュニア算数オリンピック、広中杯、ジュニア広中杯と同時に行われています。
2009年から始まり今年で11回行われていました。

なんでキッズbeeを解いてみたのか?

昔、キッズbee入賞者が算数オリンピックで活躍してるか調べた時に毎年8人〜10人くらい(割合としては入賞者の4割前後)がトライアルで優秀な成績を残したりファイナル入賞しているという事実がありました。
なのでキッズbeeの問題は算数オリンピック委員会が大切にしている算数の考え方が難易度を優しくして詰まっているんじゃないかという仮説のもと、どんな問題が出題されているのかの興味もあり大学生になった今、改めて解くことにしました。

どんな問題が出るの?

低学年(小学校1年生~3年生)が対象ということもあり、だいぶイラストが多くて算数オリンピックの問題に比べて親しみやすくなっていまた。が、内容的には小学校六年生でも難しい内容になっています。
また、カレンダーなど身近なものについてはすでに知っているものとして(31日の月や30日の月など)あつかわれていました。
math channelでは以前に算数オリンピックのキッズbeeの問題を扱った動画があるのでぜひご覧ください

ちなみに算数オリンピック本体はこのような問題がでます。

問われている力は主に4つ

・規則性を発見し、式に直し解いていく力
・パズルや論理的思考力
・先読みする力
・図形、空間認識力

ここら辺の力が重視されている印象でした。対象学年が低い分習っている単元が少ないため、そこを上手くパズルに置き換えたり発見させるなど随所に工夫してあり、知らなくても解けるようになっていました。
ただ、工夫してあるとはいえ慣れていないと解法までたどり着くのに時間がかかるなと感じました。

どうすれば解けるようになるの?4つの力ってどう身につくの?

さきほど述べた4つの力。僕はそれぞれ以下のようにして身に着けられると考えています。
・規則性を発見して式に直し解いていく力
この力は日頃身の回りのことに疑問を持ち、なぜそうなるのかを考えていけば自然と身につくと思います。

・パズルや論理的思考力
・先読みする力
これらの力はいろんなボードゲームをしてみることをお勧めします。僕は小学生の頃は家族でブロックスやアルゴ、四目並べ、オセロなどでよく遊んでいました。何回もやっていくと自然とこうなったら勝てないとかこうしたら勝ちやすいとわかってきたり、早い段階で勝ち負けがわかったりします。

・空間認識力
この力は経験がないと想像するのがとても難しいと思うので、いろいろな立体に触れてみることをお勧めします。サイコロキャラメルの箱を展開図になるように開いてみたりレゴなどで立体を作ってみたりと「ものを使って」体験すると自然と身につくと思います。

どれもすぐに身につくことは難しいと思いますが、長期間触れていると気が付いた時にはかなり力がついていると思います。

最後に

いかがでしたでしょうか?
キッズbeeは解いてみると実は算数を学んでいく上で大切な力の要素がたくさん入っています。
対象学年が低いので楽勝!と思われる大人の方もいるかもしれませんがぜひ解いてみることをお勧めします。解き方がなかなか思い浮かばなかったり慣れてなかったりするので大人でも満点を取るのは難しいと思います。
もしご家庭でお子様と解く際はぜひ一緒に解いてみて一緒に話しながら答えあわせしていくことをお勧めします。そうしてお子様自身の発見で生まれるこう考えるんだ!やもっと知りたい!という気持ちを大切にしてあげてください。

私が算数オリンピックについて書いた記事はこちらから↓

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