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【最高傑作】石井聰亙「狂い咲きサンダーロード オリジナルネガ・リマスター版」
今は石井岳龍と改名しておりますが、前の名前の方が通りがいいので聰亙と書かせていただきます。
石井聰亙は福岡市出身で、1976年に日本大学芸術学部に入学しました。入学直後に学生による自主映画制作グループ狂映舎を設立、映画制作に没頭します。
最初に作った8ミリ映画「高校大パニック」が学生映画の枠を超えて注目を集め、1978年に日活が澤田幸弘監督でリメイクしました。共同監督に石井聰亙の名前もあるので
【娯楽の鬼】石井輝男「徳川いれずみ師責め地獄」北米盤Blu-ray
米国盤Blu-rayですが日本でも普通に観られます。石井輝男が東映で撮った「異常性愛路線」の傑作「徳川いれずみ師責め地獄」(1969)です。 ライバルの刺青師同士が殿様の御前で刺青の腕を競う「包丁人味平」の刺青版なんですが、石井輝男のサービス精神は止まるところを知らず、言葉に困る映画となっております。
タイトルバックからして凄い。磔になった女の死刑囚が刑場で死刑を執行される場面がオープニングで、
【鈴木清順大正三部作①】「ツィゴイネルワイゼン デラックス版」('80)
鈴木清順という監督は「慣れると美味しいくさやの干物」みたいな監督で、メチャクチャ癖が強い監督なんですよ。どういう癖か? と問われると困ってしまうんですが。
それで、本人の癖が「良い方」に転ぶと「清順美学」なんて言われて、よく分からないながらも「美しい映画だなあ」と思われるんですが、その「美学」を期待して次の作品を観ると「なんだこの映画?」と疑問符がつくような「魔球」を投げてくるんです。
私は長