算数は役に立つのか

 今日の簡単な日本語で語る練習では、算数 の話をします。
算数に苦手意識がある人、 すごくよく分かります。なんの役に立つの? という方もいるでしょう。でも、算数は便利です。なんで便利なのか。その話をします。

 どんなものでも価値があります。
例えば、おいしいりんご、とか、みかん、とかは食べるとおいしくて、うれしいですよね。
おいしいたべもの、というのにはうれしい、という価値がある。これは、誰でもわかる話です。
 もちろん、世の中にはまずいものもあります。まずいものにはうれしさの価値が、おいしいたべものより小さい。これも大丈夫ですよね。
 ということは、うまいものとまずいものとを比べるときは、うれしさの価値で比べると楽ですよね。

 このように、ものごとを比べるときは、価値で評価するのが便利です。
いいかえると、物事は抽象化すると便利になります。抽象化とはつまり、数値化です。
なんとなく、うれしくなりたい。だと、自分が何をすればいいかわかりません。しかし、
うれしさの価値を4つ欲しい、などのように数値で示せば、「うまいもの4個を手に入れればいい」と、わかりやすくなるわけです。これが、数値をみんなが使う理由です。

 算数とは、計算を学ぶ学問です。
計算とは、数値を比べたり、足したり引いたり掛けたり割ったり、その組み合わせをしたりすることで、楽に答えを導き出すことです。
 つまり計算とは、困りごとや面倒ごとを(抽象化を挟むことによって)解決する場合に、その助けとして役に立てるものです。
 なので、面倒ごとのない、ルーチンワークしかしない人には、算数は役立ちません。チャレンジするときにこそ、算数は役立ちます。皆さんはチャレンジする人生がいいですか。それとも、ルーチンワークしかしない(つまんない)人生がいいですか。前者なら算数を勉強しましょう。


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