古田大輔

ジャーナリスト / メディアコラボ代表 朝日新聞記者からBuzzFeed Japan創刊編集長を経て独立。ニュースメディアをサポートしてます。2020年9月よりGoogle News Lab Teaching Fellow

古田大輔

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    • イノベーション・リポート

      ニューヨーク・タイムズのV字回復のきっかけとなった、デジタル時代のメディアのバイブル「イノベーション・リポート」について、最新のデータや日本特有の状況も交えて解説します。

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    大谷翔平ホームラン動画まとめ2022

    2022年も始まりました!大谷翔平のホームランをひたすら楽しむだけの記事です。2021年版はこちら。 第12号 「これ、俺達のピッチャーだよ!」 第11号 真ん中高めを豪快に1試合2本目。「前のやつ忘れちゃうよ!」 第10号 外角低めをここまで飛ばす! 第9号 日米通算150号! 第8号 2戦連発!「OMEDETOU! Shohei!」 第7号 メジャー通算100号! 第6号 5号とほぼ同じ位置、センターやや左への満塁本塁打! おまけ 第5号

      • なぜ、同性婚を支持する人が過半数を超えても、政治が変わらないのか

        衆院選では、新型コロナウイルスへの対応や経済、税金、社会福祉、安全保障、教育など、幅広い政策について、候補者たちが議論しています。 気になる争点は人それぞれでしょう。僕が毎回注目するのは、選択的夫婦別姓と同性婚です。様々な世論調査で既に過半数が支持し、前者は世界では当然、後者も当たり前になりつつあるのに、日本ではなかなか実現しません。 この2つが実現すれば、幸せになる人たちはたくさんいる一方で、不幸になる人はいません。多くの政策は、税金の配分が変わって、誰かが損すれば、誰

        • 選挙で投票先を決めるために知っておくと良い6つのステップ

          東京都議選のときに「支持する政治家も政党もない人は、どうやって投票先を決めたら良いか」というnoteを書いたら、好評でした。やはり、こういう悩みを持っている人は多いですね。 というわけで、東京都だけじゃなく、日本全国の人が関係する今回の衆院選バージョンも書いてみたいと思います。 都議選の時も書きましたが、「誰に投票すればよいかわからない」「投票したい人がいない」というのは、選挙に行かない理由としてよく聞きます。政治に全く関心がないわけではないけど、自分の選び方に自信がない

          • 結婚や子育てをしなくてもいい。でも、その選択肢すら持てず、想像すらできなかった人たちがいる

            LGBTという言葉が日本でも頻繁に聞かれるようになって、もう数年が経ちます。同性婚に関する世論調査でも、賛成が反対よりも多くなりました。「LGBT?私は偏見ないよ」という言葉も特に若い世代からよく聞きます。 じゃあ、当事者は自由に生きられるようになったのか。 現実は違います。同性婚への賛成が増えたとはいえ、法的には今も結婚ができない。法的に「家族」として暮らすことができない。急病の際に病室にすら入れない、という話は今も続いてます。 そして、子育て。たとえばアメリカでは、

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            菅首相の緊急事態宣言に関する会見をファクトチェック ワクチン接種は「先進国で最も早い」?

            菅義偉首相が7月8日に記者会見を開き、東京都に再び緊急事態宣言を出すことを発表しました。その質疑の中で新型コロナウイルスのワクチン接種の進展について、こう発言しました。 先進国で最も早いワクチン接種?「先進国の中でも最も早いスピードだと言われています」(1:33:50~) これは本当でしょうか。ライブファクトチェックをしました。 信頼できるデータベースを参照する国内外の報道機関が参照しているウェブサイト「Our World in Data」には世界各国での、最低1回ワク

            大谷翔平ホームラン動画まとめ2021

            大谷翔平選手のホームラン動画が気持ち良すぎて、ただ並べるだけの記事です。ホームラン打つたびに更新していきます。実況の興奮した英語も最高なので、ぜひ音声ありで楽しんでください。 来年も1本目作っていこうと思います。ありがとう大谷! 46本目。ありがとう! 45本目。A・ロッド以来14年ぶりの45本塁打20盗塁。 A44本目。「弾丸みたいだ!」 43本目。8奪三振9勝目の翌日に! 42本目。月まで届くホームラン。 41本目。高い軌道で滞空時間の長いホームラン。余韻が

            支持する政治家も政党もない人は、どうやって投票先を決めたら良いか(参考サイトつき)

            選挙のたびに「誰に投票すればよいかわからない」という声を聞きます。そりゃそうですよね。よほど政治や選挙に興味がある人を除けば、候補者は誰が誰だかわからない、のが普通でしょう。 僕もそうです。長いこと記者をしてきたので、ある程度は知っていますが、国政はまだしも地方選挙となると、自分の選挙区の候補者一覧を見ても、正直、ピンときません。 支持する政党もないので、選挙のたびに誰に投票するか悩むし、情報が不足していてウンザリします。これで選べという方が無理ゲーに思えます。 それで

            オンラインセミナー「ニュース業界でのキャリア形成-求められるスキルは-」

            ニュースメディアに就職すると言えば、まず思いつくのは新聞社。現場の記者として事件事故、司法や行政など幅広く取材をこなし、やがてはデスクや管理職へ。ほとんどの記者が1社でキャリアを終えていく。 インターネットの時代となり、そういうキャリアパスは不透明になりました。学生はまずどこに就職するか悩み、就職しても今後、どういう道のりを選ぶべきか暗中模索する。新しい取材ツールや表現手法が日進月歩で進化する中で、より良い報道のために、どういうスキルを身につけるべきか。 報道業界を志す学

            社会にどんな価値を提供するのか-コロナと報道倫理(後編)

            新聞、放送、出版、広告などマスメディア210企業からなる「マスコミ倫理懇談会全国協議会」の機関誌「マスコミ倫理」への寄稿に加筆修正をしたものをnoteで公開します。 「WITHコロナ時代の報道倫理」と題した本稿の前編では、インフォデミックの現状、信頼性の高い情報が求められる中で掲げられた「13のルール」、そして、市民がシェアしていたのはメディアよりも行政や医療機関、Youtuberの発信だったというデータを紹介しました。後編では、メディアが抱える倫理的な問題を具体的に明らか

            あれだけ見られた新聞やテレビは信頼されていたのか-コロナと報道倫理(前編)

            新聞、放送、出版、広告などマスメディア210企業からなる「マスコミ倫理懇談会全国協議会」という組織があります。その名の通り、「マスコミ倫理の向上と言論・表現の自由の確保」を目的に1955年に創設されました。その機関誌「マスコミ倫理」にコロナと報道倫理をテーマに寄稿を依頼されたので、その内容に加筆修正を加えてnoteで公開します。 信頼を得るための報道倫理と方法論  本稿を始めるにあたり、長くなるが、ある文章を引用したい。  新聞記事の信頼が揺らいでいる状況、これは読者調査

            メディアコラボって何をしてるの?

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            メディア掲載・寄稿

            note, Yahoo!ニュース個人での記事の他、過去に所属したBuzzFeedや朝日新聞、他媒体への寄稿・コメント、テレビ出演などをまとめています。 このコンテンツはこちらに移管しました!ぜひ、移管先ページでご確認ください。

            「報道に信頼を取り戻す提言」に現役記者ら100人超が署名 組織の壁を超えて求めるあるべき姿とは

            報道のあるべき姿とは何か。新聞記者と東京高検検事長の「賭け麻雀」事件を受けて、現役・元記者やメディア研究者らが実名で声をあげました。「ジャーナリズム信頼回復のための提言」をまとめて公開し、日本新聞加盟社に送付。7月18日夜にはオンラインで公開シンポジウムを開催します。 組織の壁を超えて抜本的な改革を提言組織の壁を超え、現場の声も交えた改善への動きは、これまでなかったものです。提言書には発起人6人と、賛同人135人の名前が連なっています。賛同者をさらに募っており、その入力フォ

            VLOGカメラ「ZV-1」はウェブカメラとしても活躍する

            新型コロナウイルスの影響で、テレビやラジオ出演もリモートが多くなったのをきっかけに、見えやすく、聞こえやすい機材セットを作ってみました。 気にするべきポイントは「明るさ」逆光にならず、同時に暗闇に顔だけ浮かび上がらないように。 「高さ」カメラが低い位置にあると上から見下ろす感じに 「画角」広角だと室内に余計なものが映りこんでしまう 「画質」くっきりとしてピントがあった画像を 「音声」実は一番重要なのがこれ 「電源」これが切れると命取り SONYのVLOGカメラが

            #母の日 に読みたい #コトバのチカラ

            アスリートの言葉を紹介するサイト「コトバのチカラ」に、母の日に因んだ言葉が公開されています。母に送る言葉、母が語る言葉。そのいくつかを紹介します。 "ごめんな、いつか恩返しするから" 興南高校(沖縄)で2度甲子園に出場し、2019年ドラフトでオリックス1位指名でプロ入りした宮城大弥投手。 家計が苦しく、試合用のユニフォームにつぎはぎをあてながら練習を続け、生活費から遠征費をやりくりしていました。その度に家族に口にしたのが「ごめんな、いつか恩返しするから」という言葉だった

            コラボレーションがメディアを進化させている 小さな新聞社が性犯罪の無法地帯の実態を暴き、変革を生んだ理由

            報道の世界で最高の栄誉とされるのがピュリッツァー賞です。複数部門ある中でも最も注目される公益報道部門で、2020年に受賞したのは米アラスカ州の小さな地方新聞でした。 破産寸前の経営環境の中で、それを可能にしたのは「コラボ報道」です。 無法地帯の実態を報道し、変革を生んだアンカレッジ・デイリー・ニュースによる調査報道シリーズ「無法(Lawless)」は2019年5月に掲載した最初の記事で、州内の村の3分の1に警察官がおらず、無法地帯となっている実態を明らかにしました。 ア