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客席も才人ばかり 壇上のかもめんたるの才能たるや #kurukeredo

2023年1/29(日)4262



劇団かもめんたるの『奇事故』をきのうの夜、拝見しました。最初は、う大さんの描かれる漫画作品に出てくるような、クレイジーで面白いけど受けとめるのにコツのいる下ネタが登場してちょっと戸惑ったりもしましたが、物語が加速するにつれ、とても遠いところへ気持ちが持っていかれて、見事すぎる着地に茫然とするような感じで、会場は拍手喝采。う大さん、きっと世代的に初期の大人計画はご覧になっていないと思いますし、似ているというのとも微妙にちがうのですが、大人計画を好きな人は劇団かもめんたるも好きなのではないか、などと考えながら帰宅しました。物語の語り部としてユーチューバーが出てきて、その語り口の極端なベクトルの理由も最後は解明するという、丁寧すぎる伏線回収ぶりでした。そして伏線回収されたあとは、当初戸惑っていた無駄っぽい部分こそが魅力なのかもと、前半の解釈も変わっていきました。そういえば数年前、ユーチューバーという存在を演劇にいちはやく登場させたのは劇団かもめんたるだったと思います(ウエストランドの漫才に出てくるユーチューバー批判に笑うとき時間の流れを感じます)。現場ではまったく気づきませんでしたが、客席には人気芸人など才人たちが幾人もいたことを、ツイッターの感想サーチで知りました。以下は席が前方だったため、画角の関係で斜めに撮るしかなかった写真たちです。

俳優全員とてもよかったですが、
とりわけ迂闊な先生を演じていたかたが印象的でした。あと、
う大さんの平熱の感じがずっと気持ちよかった。
あの「お母さん」には酷な結末だったのかなあ、などと余韻にひたっています今も。
丸ノ内線で遠回りして池袋から荻窪まで帰り、よしのやで食事をして帰宅しました。
翌朝はイベント出演のため早起き、朝食はいちごのサンドイッチ。中野で電車がとまって、少し遅刻しました。朝9時集合に。失礼しました。

ご来場、ご視聴、ありがとうございました。

くどうれいんさん、穂村弘さん、関係者各位、ありがとうございました。くどうさんのデビュー作は、縦組みにして写真を減らし文芸書的なレイアウトにしたことで、広く届いた側面もあったと思います。それは、写真家の #植本一子 さんの、作家としての出世作『かなわない』に、ご本人が撮影した写真が一切つかわれていなかったことにも通じる何かですね。

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