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夢を見た10月10日

 窮鼠はチーズの夢を見る。の世界に紛れ込んでいた。

 自分は成田くんの目線だったのだけど、相手は大倉くんではなく窪塚洋介くんだった。

 薄暗いけれど清潔な部屋の中、白いシーツを敷いた硬いベッドに横たわって、いい感じにいい雰囲気になっていたのだけど、窪塚くんが突然告白してくる。曰く、自分はイ〇ポなのだと。

 戸惑ったが、そういうこともあるだろうといい雰囲気を続行させる成田くんだ。窪塚くんがなぜかボルドーの口紅を塗り出したので、それを借りて自分も塗る。口紅をキスで移すというベタな展開になりながら、喋るとなぜかおネエ言葉になっているふたり。

 そこであたしのスマホが鳴った。

 いつの間に成田くんから幽体離脱していたのか、「おいー!」と突っ込んでくる窪塚くん成田くんに軽くごめんごめんと謝りながら電話に出る。

 相手は女で、自分の息子が変な女に引っかかっているので別れさせて欲しいという依頼だった。そうだ、あたしは便利屋で働いているのだ。たまに別れさせ屋のような仕事も請け負うが、ひとまずオーナーに確認してから折り返しますと相手に伝える。

 通話しながらバスルームの前を通ると、服を着たままの知らない女性が倒れているのが見えた。死んでいるのか? 窪塚くんと成田くんも彼女を見つけて驚き、つついてみると動いたのでどうやら生きてはいるようだ。

 はたしてこの女は誰なのか。