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リストの秘曲は、モーツァルトの秘曲で作られている?

 先週は、モーツァルト晩年の短くもとても美しい曲《アヴェ・ヴェルム・コルプス》を紹介しました。今回は、《アヴェ・ヴェルム・コルプス》と関係があるリストのピアノ曲を紹介します。

《システィナ礼拝堂にて》です。

 この曲は、ちょっと変わっていまして、変わっているわりには、それほど有名ではなく、有名ではないのであまり演奏されない、マニアックな曲です。
それでも異様な美しさを放つ曲なんです。秘曲でできているリストの秘曲と僕は思っているんです。

 鍵盤の貴公子といわれていたイケメンリストの演奏は、ド派手で、手を高く振り上げ、襲いかかるように鍵盤を叩いたようで、コンサート会場では失神する女性たちが数多くいたようです。
そんなリストも晩年は、司祭の免許をとって、宗教曲をメインに作曲するようになります。

 そんな中で、作曲された?編曲された?のが、《システィナ礼拝堂にて》なんです。

 実はこの曲、前回とりあげた《アヴェ・ヴェルム・コルプス》と、これも以前、紹介したことのあるローマのシスティナ礼拝堂の秘曲《ミゼレーレ》この曲はウルバン8世によって門外不出の秘曲とされていたんだけど、14歳のモーツァルトが一聴しただけで記憶してしまい、門外へ出されてしまった曲なんです。

 何を思ったのかリストが、この2曲をくっつけて、ひとつの曲にしてしまったんです。

 13分くらいの曲ですが、前半が《ミゼレーレ》で、人間の苦悩や悲しみを現しているようです。そして、後半5:00《アヴェ・ヴェルム・コルプス》では、その苦悩を包み込む神の愛の光が降り注いでくるようです。

 ここまで、読んでいただくと、どのような曲なのか聴いてみたくなりますよね。
 YouTubeで探してみると、演奏がとても少ないです。
 naxos版を載せておきます。
 消えちゃうかもしれませんので、花田えり佳さんの演奏も載せておきます。

 それでは、どのような曲なのか聴いてみましょう。


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