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クスリは小麦粉ではなく、焦っても何も良いことはないと分かった高速道路チャレンジ!7・8日目

渡辺直美さんが”ただいまニューヨーク”とつぶやいた11月1日。

ぼくはいつかは行ってみたいものだと思いながら、あいも変わらずひーひーになりながら高速道路の1区間片道を走破した。

「何も連絡しないで在宅勤務をするのはルール違反なので、これからは出退勤の時刻をチャットで申告するようにしてください」

この日、部長から注意喚起のメールが送られてきた。

はて、そんなん言われたことあったか?1年以上在宅勤務してるのになにを今更とブツブツ言いながらも「在宅勤務開始します」と部のメンバー全員に向けてチャットして、ルールは守ったでと意気揚々に家を出た。

つもりだった。

やはり気持ちの中にはモヤモヤが残っていて、高速で不安に襲われるのも怖いのも全部あのメールのせいだ!とダークサイドに染まってしまった。

翌11月2日は出勤日。昨日のメールがまだ頭に残ってて、会社に行って部長と顔合わせるのもばつが悪く、スタジオ直行直帰。

仕事していたら実家から電話。

タイミングは悪いけれど、なにぶん両親も親戚も年を取ってきていて、すわっ!誰か倒れたか?と思いながら電話に出ると「インターネットが繋がらなくなった」と父親から。

そうだよなあ。この間、居候させてもらった時にも「パソコンが壊れた、とうとう壊れた」と大騒ぎしてたっけ。

あの時あっさり直したからなあ。頼られるよなあ。ルーターの再起動ボタンを押しだだけなんだけど。

「今かけてる電話のところに何やら機械があるっしょ」
「ある」

数日前にどこだどこだと自分で探したばかりなので、くっきり覚えていた。それじゃない、その下だね、などと電話で父親を操作して再起動ボタンにたどり着いた。

「それ、ポチっとしてみい」
「わかった。また連絡する」

父親はスマホもガラケーも持たない。メールもLINEもやってない。固定電話のみが連絡の頼みの綱。

それにしても今まではどうしていたんだろうか?自然治癒?それともぼくが実家に居候したとたんインターネットに繋がらなくなったのか?

仕事に戻り、気が付くと留守番電話にメッセージが残ってた。

「インターネットつながったで。ありがとー」

疑問は残るが良しとしよう。真実は時として人を傷付けることもあるしな。居候させてくれてるし、親孝行と恩返しができてよかった、よかった。

そして仕事帰りに夜の高速道路。

「制限速度を超えています」

合流前にカーナビさんが話しかけてきた。動揺。頭の中は一気にパニック。

あわてて深呼吸。気道確保に務める。

呼吸すること。意識を保つこと。ハンドルを離さないこと。それが重要。

1区間が長かった。

主治医に言われたことが気になって、昨日から頓服のワイパックスを飲むのを止めていた。

やっぱり薬って小麦粉じゃないんだなー。効果あるんだなー。と実感。

焦らない、焦らない。

なにごとも焦って良いことは何も無い。

あわてるな、ゆとりのなさが、事故のもと(2011年度 安全標語より)

2021/11/1
2021/11/2

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