【スタンダード】環境に恵まれたデッキ、アゾリウスコントロール(2/18(日)晴れる屋TC高田馬場プレミアム予選5-1-1+SE2-0(権利獲得) )
タイトル通りの勝ち語りです。
2024年2月21日現在、本記事の文章量としては約17,000字となっております。アゾリウスコントロールへの愛ゆえに。
対戦相手とデッキリストを手っ取り早く知りたいという方もいらっしゃると思いますので、まずここに記載します。
▼晴れる屋TC高田馬場プレミアム予選(84人参加/7回戦)
P 〇〇 ドメインランプ
D 〇〇 エスパーミッド(スラル4)
P ×× ドメインランプ
P ×〇〇 バントポイズン
P 〇〇 ドメインランプ
D 〇〇 エスパーミッド
ID
5-1-1の8位通過
D 〇〇 エスパーミッド(スラル4)
D 〇〇ラクドス発見
今回は増田さんが執筆されたこの素晴らしい記事を参考に書いていこうと思います。サムネの"圧"が凄まじすぎて本当に好き。
■自己紹介
「青白が板bot」(自称)ことへいか(袁術陛下)です。
2022年の日本選手権予選をきっかけに競技の世界へ踏み入れ、生まれつき耳が聞こえないためステップカードを活用して対戦させていただいています。
※聴力としては120db~スケールアウト(測定不能)。ジェット機の直下でなければ聞こえないレベルとなっています。
パイオニアではアゾリウスコントロールを擦り続けており、こんな記事を書いていたりもしています。
主な実績としては第9期パイオニア神Top4、第25期スタンダード神準優勝、プレイヤーズコンベンション千葉2023のパイオニアオープンTop4など。
後はこれまでに5回開催されているチャンピオンズカップファイナルに4回出場しており、内二日目が2回(パイオニア×2)、初日落ちが2回(パイオニア、モダン)。
今回のプレミアム予選突破により6回中5回出場という形になりました。
このように勝ちきれない事に定評があります。
■スタン復帰~ボロス召集~
プレイヤーズコンベンション横浜2024でのリバウンドスタンダードに向け、久々にアリーナでスタンダードを軽く触り始めたのが二週間ほど前。
スタンダードに触るのは私がスタンから離れた理由の一つである《勢団の銀行破り》《鏡割りの寓話》《絶望招来》を擁する最強デッキグリクシスミッドレンジ時代以来です。
まずは《ひよっこ捜査員》《門道急行の事件》《戦導者の号令》によってパイオニアレベルのパワーを獲得したボロス召集から回し始めました。
実際回った時の爆発力は他のデッキの比ではなく、特に先手の2ターン目《イーオスの遍歴の騎士》はパイオニアで通用する必勝のムーブ。
環境の最大手であろうドメインランプ・エスパーミッドレンジにも前者には速度、後者には横展開の咎めづらさによってメインが取りやすい点も評価しました。
何よりリバウンドスタンダードはリスト非公開制。
よほど寄せたハンドでなければメインのボロス召集を止めることは非常に難しく、これもよりメインの勝率に貢献すると考えました。
パイオニアでもサブデッキとしてボロス召集を使っていた時期があり、この経験値も活かせるということでCCF本戦を3-3でドロップ後、翌日のリバウンドスタンダードに持ち込みました。
しかしトリマリ・ダブマリを連打して1-3でドロップ。
1万円が4時間で終わりました。散々な二日間でした。
それでもスタンダードカップやリバウンドスタンダードではボロス召集が使用率最多で勝率56%ほどの勝ち組だったので、選択肢としては悪くなかったかなとは思います。
しかしながら、ボロス召集自体が有力なアーキタイプとして研究されており、MOでも5-0や上位の報告などが多数上がっていることで「ボロス召集に対する対応札を用意する所からがスタートライン」というようにガードが上がっていたのが今後使っていく上で向かい風と感じました。
これからの予選シーズンの相棒とすべきかどうか……?
また頭を悩ませることになりました。
■アゾリウスコントロールの可能性
そんな中でボロス召集と同時並行で進めていたのがアゾリウスコントロールの調整でした。
《失せろ》《不評な投錨地》《推理》、そしてなにより現代によみがえった《マナ漏出》こと《喝破》!!!
パイオニアのアゾリウスコントロールに大きく影響を与えたこれらのパーツがスタンダードでも使えます。
しかも同じくキーカードである《放浪皇》《記憶の氾濫》《一時的封鎖》も使え、スタンダードの環境を定義する一枚である《太陽降下》もあります。
単体除去もマナこそかかるものの、万能除去であり1マナでミシュラランドにも対応できる《冥途灯りの行進》も。
《ドミナリアの英雄、テフェリー》がいないだけで他はいずれもパイオニアのアゾリウスコントロールで採用されている一線級の一枚。
これはさすがにスタンダードでもアゾリウスコントロールは成立するのでは?
流行するであろうボロス召集に対してもメインからキラーカードである《一時的封鎖》を複数枚取ることができ、先手2ターン目の《上機嫌の解体》も《冥途灯りの行進》による干渉も可能。
さらに《門衛のスラル》をサイドボードに取ることによって《ひよっこ捜査員》《イモデーンの徴募兵》《イーオスの遍歴の騎士》のETB能力を封じ、蓋しきることもできるようになりました。
実際にアリーナで回してみても各種ミッドレンジに対しては《記憶の氾濫》と《太陽降下》によるスケール勝ちを狙える点も相性がよく、ドメインランプに対しては最終兵器こと《完成化した精神、ジェイス》がいます。
現在のメタにおいて全体的に立ち位置がよいと言って差し支えない強さだったのです。
最後の最後までリバウンドスタンダードではボロス召集かアゾリウスコントロールかの二択で悩み続けていました。
結局《完成化した精神、ジェイス》が揃わなかったり等でボロス召集の方を選んで1-3したんですが。
そんな私にリバウンドスタンダードでアゾリウスコントロールが優勝したという報が届きます。
よし、スタンダードでもアゾリウスコントロールで行くか!と決心した瞬間でした。
そうしたら2/17(土)の晴れる屋吉祥寺店プレミアム予選では5-2、そして2/18(日)の晴れる屋TC高田馬場プレミアム予選で5-1-1の8位通過からSE2-0で権利獲得という望外の結果に。
対戦した方々がいずれも競技イベントの上位卓やチャンピオンズカップファイナルでも良く見る強豪揃いでまさしくボスラッシュでしたが、それすらも乗り越えたこのアゾリウスコントロールの強さは本物と言わざるを得ません。
■デッキリスト
リバウンドスタンダードで優勝したリストをベースに、私なりに調整を行った点や所感などを挙げていきます。
冒頭にも記載しましたが、ここでも改めて記載します。
注意点として、私自身は現環境のスタンダードはそこまで回しているわけではなく、一概にこれだとは言えません。あくまでも一つの意見としてお読みください。
■スタンダードにおけるアゾリウスコントロール
現在のスタンダードではエスパーミッドレンジ、ボロス召集、赤単など押し付ける力が強く、テンポが速い環境といえます。
これらとは真逆のデッキであるドメインランプは序盤を《力線の束縛》でいなしつつ、《装飾庭園を踏み歩くもの》で土地を伸ばし《太陽降下》《怒りの大天使》《偉大なる統一者、アトラクサ》などで戦況をひっくり返すという対応を行っています。
ゲームレンジをかなり後ろに寄せているアゾリウスコントロールでも同様の事が言え、序盤は《失せろ》《一時的封鎖》などの除去と《喝破》で凌ぎ、《推理》《記憶の氾濫》などでリソースを回復。
中盤以降は《太陽降下》などで相手の脅威に対応しながら、アドバンテージ差を広げたところで《放浪皇》で制圧……といった流れがおおよその勝ちパターンになります。
カウンターで弾き、出てしまった脅威には除去。古き良きアゾリウスコントロールですね。
苦手とするのは軽量クロックを用意した上で《強迫》《ヴェールのリリアナ》などのハンデスを絡めつつ速やかにゲームを畳むプランを立てられるデッキ、そして《スレイベンの守護者、サリア》を擁する速い白いデッキです。
しかしながら、ボロス召集の台頭、そもそも環境にコントロールがいなかった事でこれらの使用率は低いものになっていました。
特にトップメタであろうエスパーミッドレンジでも色が合っているにも関わらず、これらはほとんど採用されていません。《強迫》すらもです。
アゾリウスコントロールにとってはかなりの追い風です。
また、基本的にクリーチャーによる勝ち筋が主となるミッドレンジやアグロ系が多く、《切り崩し》《喉首狙い》などの黒絡みの単体除去はもはや標準装備になりつつあります。
エスパー、ゴルガリ、ディミーア、ラクドスミッドレンジを見ても単体除去はメインボードから5~7枚ほどとやや多めに取られています。
トップメタの一角であるドメインランプも《力線の束縛》《集団失踪》《太陽降下》と除去がふんだんに取られていますね。
これらの除去がクリーチャーをほとんど繰り出さないアゾリウスコントロールにはほとんど効かず、不要牌となります。
無論《不穏な投錨地》、《放浪皇》の侍トークンなど当て先は存在しますが、有効に使わさせないように立ち回ればいいだけの話です。
その一方でアゾリウスコントロール側はこれらのデッキに対して豊富な単体除去・全体除去が有効牌となります。
特にミッドレンジに対しては先述してきた通り、《記憶の氾濫》《太陽降下》によるスケール勝ちという明確な勝ち筋が存在しており有利と言える状況です。
このように環境的にも恵まれており、コントロールの事を全く意識していない所に横から殴りつけることが出来る……という非常に美味しいポジションになっていたと認識しています。
今となっては各地やMOなどで結果を残し続けており、今後は逆に意識されてくるフェーズに移ってしまっているので、今後は上がっていくガードをいかにうまくかわせるかどうかが焦点になってきそうです。
■調整点
・《推理》
初っ端で申し訳ないのですが、《速足の学び》か《推理》かは正直言って好みだと思います。
マナ効率は《速足の学び》、分割して小回りが効く点や後述するアーティファクトシナジーの《推理》という選択肢になります。
パイオニアのアゾリウスコントロールと同じく4ターン目は《記憶の氾濫》を安全に唱えさせない必要があり、相手が強いアクションしてくるターンになります。
そこに《喝破》や《失せろ》などで相手の動きに対応しつつ、残った2マナで《推理》という動きができます。
5ターン目に《一時的封鎖》から浮いた2マナで《喝破》《失せろ》を構えながら、相手のアクションがなければ《推理》など、予想以上に器用な一枚です。
分割可能で細かく動けるドローソースは偉大ということはかつての名ドローソースである《熟慮》が体現しています。
《速足の学び》は3マナ2ドローとマナ効率・アドバンテージで言えば最高峰。《予言》がインスタントになっただけでこうも強いとは。
シンプルすぎて語ることは特段ありません。
私は細かく動ける点や《撹乱プロトコル》《探偵社社長、エズリム》といったシナジーもあり《推理》の方が好みです。
ちなみに蒼紅杯のサーバーではスタンダード談議が盛んで、私もここでよくお話しさせていただいているのですが、その中で《キャンディーの道標》も候補に挙がるのではないかという話がありました。
事実、空白となっている1マナ域を埋め、占術2で土地を筆頭に序盤の安定感を上げつつ1ドローと3点ゲイン、そしてアーティファクトカウントにもなる点なども大変面白い着眼点です。
枚数的なアドバンテージこそは取れませんが、序盤の安定という意味では選択肢に入ってくる一枚ですね。試してみたいところです。
こんな有益な内容が議論されている蒼紅杯のディスコードはこちら!
・《攪乱プロトコル》
これは単純に《推理》の手掛かりトークンとのかみ合わせがよいためです。
他にも《不穏な投錨地》から地図トークンが、《太陽降下》もアーティファクトである培養トークンが出るため、思ったより《対抗呪文》になったりします。
長期戦に持ち込むため、《喝破》で打ち消しづらくなる中盤以降の確定打ち消し手段として欲しい一枚です。
ただ基本的には3マナの打ち消しになるため、後手での弱さもありそこまで数は入れたくないというのが実情です。
《魂の洞窟》という強烈な裏目も存在することから、非クリーチャーのコンボデッキが増えない限りは1~2枚程度の採用になると思われます。
小ネタとして宝物トークンや血トークンなどは起動能力としてタップコストが要求されるため、タップしてしまうと起動できなくなります。
しかし、手掛かりトークンはタップコストが要求されないため《攪乱プロトコル》でタップした後にそのまま2マナで起動・ドローが可能だったりします。(培養トークンも同じ仕様です)
・《探偵社社長、エズリム》
これが出た当初はパイオニアの目線で「《夢さらい》は超えないな」とがっかりした記憶があります。事実、パイオニアでは力不足に感じます。
しかし、スタンダードでは話は別。十分に通用する性能です。
これが担う役割としては主にアグロ・ミッドレンジに対するフィニッシャーです。優勢な状況で蓋をし、ゲームを速やかに終わらせる一枚になります。
スタンダードでは《ドミナリアの英雄、テフェリー》のような強烈なフィニッシャーがいないため、受け続けるという状況が多くなります。
ゲームが延びれば延びるほどアゾリウスコントロールの土俵になるのは間違いありませんが、優勢な状況で早めに終わらせられるならそれに越したことはありません。
受け続ける立場から対処を迫る、つまり押し付ける立場に立てる一枚と言えます。
5/5飛行+3種のキーワード能力のスタッツはアグロやミッドレンジに対して高い壁として立ちはだかってくれるでしょう。《黙示録、シェオルドレッド》を討ち取れるのも素晴らしい。
その一方で手掛かりトークンを出すのはETB能力であるため、着地スタックで除去を合わせられると呪禁を付与する間もなく対処されてしまうのは留意すべき点です。
そういった意味では除去が減ってくるサイドボード向きかもしれませんが、メインボードに入れてもコンボやドメインランプ以外には満遍なく活躍してくれる一枚だと考えています。
小ネタと言えるほどではありませんが、相手の除去にスタックで《推理》を唱え、そこから出た手掛かりトークンで呪禁を付与するといった事もできます。
・《完成化した精神、ジェイス》
ほぼ対ドメインランプ専用の対策であり、メインボードで2枚採用しています。
目的はメインボードから「《完成化した精神、ジェイス》の-5能力×2枚で30枚ライブラリーを削り、ライブラリーアウトによる勝利」という明確なゴールを用意するためです。
ドメインランプは序盤から動くことはなく、この《完成化した精神、ジェイス》や《太陽降下》などの対処手段にアクセスする《記憶の氾濫》が非常に打ちやすいマッチアップです。
脅威としては《魂の洞窟》から打ち消されない《偉大なる統一者、アトラクサ》、3/3が5体並ぶ《群れの渡り》、2点ドレインを2回行う《怒りの大天使》があります。
これらはいずれも《失せろ》、《太陽降下》/《一時的封鎖》、《放浪皇》の-2で対処可能です。
ドメインランプ側は攻めを継続するために《豆の木をのぼれ》《偉大なる統一者、アトラクサ》による手札補充が必要になります。そうすると必然的にライブラリーが薄くなり……
そこに《完成化した精神、ジェイス》の-5能力を2回起動し、ライブラリーアウトで勝利という流れが再現度も高く、安定して勝ちやすいプランです。
しかし、ドメインランプとミラー以外では強くないため、これらが少ないメタゲームであれば抜ける枠でしょう。
豆知識として、まだライブラリーが数十枚あるのにデッキの枚数を確認すると《完成化した精神、ジェイス》の存在を勘付かれてしまいます。
そこで盤面の枚数(土地、墓地、追放領域、戦場)と手札の枚数を数え、60枚から引くことでライブラリーの枚数を計算することができます。
テーブルトップの競技に慣れている方は些細なヒントでも答えに辿り着いてしまうため、情報は極力与えたくありません。こういった小細工も弄するようにしています。
・《沈んだ城塞》
リバウンドスタンダード優勝リストのマナベースから《金属海の沿岸》2枚をこの《沈んだ城塞》に差し替えました。
この2枚を除いても2ターン目のアンタップイン枚数は17枚、《喝破》のために色が出る枚数も13枚と必要な要求値は満たしています。
序盤の安定を考えると《金属海の沿岸》のアンタップインは魅力的ではありますが、要求値を満たしている以上バリューのある土地を入れてみたいと試験的に採用したものです。
確定タップインなこともあり、正直あってもなくても……という印象ですが、《廃墟の地》を実質1マナで起動したり、《不穏な投錨地》も実質2マナで起動したりと思ったより「俺は2マナランドだが?」という顔をしてきます。
地味に《皇国の地、永岩城》や《天上都市、大田原》の魂力も「土地である発生源の能力」のため、こちらも実質的な2マナランドとして活用できます。
後述する《ミレックス》も入れるとより活躍の場が多くなるかもしれません。今後に期待の一枚です。
■サイドボード解説
・《否認》2枚
追加のカウンター枠として幅広く入ります。
《婚礼の発表》《ヴェールのリリアナ》などを打ち消す役割を担い、赤単にも《ウラブラスクの溶鉱炉》を見据えて入れます。
さらに言えばボロス召集にもサイドから《婚礼の発表》《ゴバカーンへの侵攻》《失せろ》/《邪悪を打ち砕く》など非クリーチャー呪文が多く入ってくるため、重いところを抜いてこれを入れたりと器用な一枚です。
・《軽蔑的な一撃》2枚
主なターゲットとしてはドメインランプとミラー。
ドメインランプには《魂の洞窟》によって打ち消せない事が大半ですが、《廃墟の地》で潰して後続を打ち消したり、あるいは《群れの渡り》に対する追加のカウンターとしても機能します。
軽く動いてくるデッキが大半で、サイドインする機会も少ないので他のサイドカードに差し替える際には候補として上がってくる枠ですね。
・《痛烈な一撃》3枚
ほぼ赤単専用。アグロ系にもサイドアウトするカードが多ければ枚数合わせとして数枚入れたりすることもあります。
赤単は不利と見られがちなマッチアップですが、実は最近の赤単は3マナ域を廃し、2マナ以下が多い構成となっているので《一時的封鎖》が非常に強く使えます。
それに加えてこの《痛烈な一撃》もあればライフを高く保てるため、そこまで不利ではないという印象です。
赤単が多い環境と読むならば4枚採用してもよいでしょう。
・《金属の徒党の種子鮫》3枚
パイオニアのアゾリウスコントロールでも採用されている、除去を減らしてきたところにこれで制圧するといういわゆる軸ずらしを担う一枚です。
どのデッキにも入りうる幅広さが強み。
一度定着すれば《記憶の氾濫》《放浪皇》に4/4のおまけがつくようになり、蓋性能としてはかなりのもの。
その一方で《邪悪を打ち砕く》で対応されてしまったり、《ヴェールのリリアナ》で完璧な回答をされてしまうケースもあるので過信は禁物です。
・《門衛のスラル》2枚
ボロス召集、ドメインランプ、ラクドス発見、エスパーミッドレンジ(スラルなし)など。
主にETBクリーチャーへの対応札です。《魂の洞窟》で打ち消せないのならETBを打ち消せばいいじゃない理論。
ボロス召集に対してはデッキコンセプトそのものを破壊するため、全体除去で流した後の蓋としては非常に優秀。《戦導者の号令》も全て止めます。
こちらの《一時的封鎖》に巻き込まれる点はご愛嬌。
一応《一時的封鎖》が破壊された時には同時に出るため、追放した相手のクリーチャーのETBも封じるので保険にはなります。
エスパーミッドレンジにも《フェアリーの黒幕》との相打ちになったり、《大洞窟のコウモリ》《ティシャーナの潮縛り》《第三の道のロラン》など役割はあったりします。地味に《謎めいた外套》も対応可。
ただ単体のカードパワーとしては2/1/2飛行とそこまででもないため、そこは留意する必要があります。
・《邪悪を打ち砕く》1枚
エスパーミッドレンジの定番サイドなだけあり、様々なデッキに有効な一枚。
《失せろ》と比べると範囲は狭くなるものの、相手にメリットを与えさせないのは小さくない利点です。
特にエスパーミッドレンジに対しては《策謀の予見者、ラフィーン》《分派の説教者》《婚礼の発表》《忠義の徳目》《黙示録、シェオルドレッド》などの脅威に対するスマートな回答になります。
他にもドメインランプの《偉大なる統一者、アトラクサ》《力線の束縛》《怒りの大天使》、ミラーでも《金属の徒党の種子鮫》に対して刺さるため、トップメタを見据えるならば1枚忍ばせておいても損はないでしょう。
・《ティシャーナの潮縛り》1枚
主にラクドス発見、ドメインランプの《魂の洞窟》への回答札であり、クリーチャーによる軸ずらしプランにも貢献する一枚です。
《門衛のスラル》と同じく、《魂の洞窟》から繰り出される打ち消されない《地質鑑定士》《嘶くカルノサウルス》、《偉大なる統一者、アトラクサ》を黙らせる別軸の回答として優秀ですね。
他にも《放浪皇》《ヴェールのリリアナ》《漆月魁渡》といったプレインズウォーカー、《ウラブラスクの溶鉱炉》などのアーティファクトも沈黙させることができ、幅広く活躍します。
構える事が多いアゾリウスコントロールのコンセプトとも合致しており、このようにターゲットとなる相手が多くなってくるようであれば複数枚の採用も肯定されるでしょう。
・《機械の母、エリシュ・ノーン》1枚
《完成化した精神、ジェイス》に次ぐ対ドメインランプにおける最終兵器その2。
ドメインランプのカウンターは《否認》2枚ぐらいで、《軽蔑的な一撃》を不採用としているリストが大半です。
そのためクリーチャーである《機械の母、エリシュ・ノーン》はまず通るにも関わらず、一度場に出ればほぼ対処不可かつ大きく動きを制限させるクリティカルな一枚として採用しました。
とはいえ、《偉大なる統一者、アトラクサ》はETBを封じられても7/7警戒絆魂飛行接死という単純なスペックで乗り越えてきます(意味不明)。
他にも《群れの渡り》の横展開などでランプ側もやりようはあるため、出す際は《失せろ》や《軽蔑的な一撃》《否認》といったバックアップもあると万全でしょう。
ボロス召集も《門衛のスラル》と同様にデッキコンセプトそのものを破壊するため有効です。《邪悪を打ち砕く》が刺さってしまう点には注意。
■改善点
・《一時的封鎖》4枚は多すぎる
ボロス召集や赤単、それからバントポイズンに対するキラーカードですが、それ以外のデッキにはお世辞にも強いとは言えません。
というのも現在のスタンダードでは《策謀の予見者、ラフィーン》《分派の説教者》《ヨーグモスの法務官、ギックス》《婚礼の発表》など3マナ域に対処したい一枚が集中しているからです。
これらに対して《失せろ》を合わせた上で《一時的封鎖》で2マナ以下のパーマネントと地図トークンごと追放できたらよいのですが、2枚使ってる上に毎回それが揃うわけでもなし。
さらに言えば有効なはずのボロス召集はサイドから《邪悪を打ち砕く》《失せろ》などで《一時的封鎖》に対する回答を用意してくるため、逆に《一時的封鎖》で追放することに対してリスクが生じてしまう始末。
これはエスパーミッドレンジなどにも同じことが言えます。
実際にサイドアウトの頻度が最も高かったカードでした。
これらを鑑みて、メインボードに4枚は多すぎると感じました。ここの枠を減らした上で3マナ域以上に対応できるものを増やしたいというのが個人的な意見です。
候補としては4マナの全体除去である《集団失踪》、3マナ域の脅威に対する単体除去として追加の《失せろ》、タフネス4以上・エンチャントといったターゲットが明確であれば《邪悪を打ち砕く》あたりでしょうか。
・土地28枚/《ミレックス》の採用
今後ミラーが増えていくであろう事も含めて《ミレックス》は検討したい土地です。先述した《沈んだ城塞》の活用先にもなりますしね。
また、このアゾリウスコントロールはノンストップで《記憶の氾濫》《太陽降下》まで唱えたく、かつ《記憶の氾濫》フラッシュバックが可能な土地7に到達したいため、土地28枚も考慮に値すると考えています。
手札に土地がなければ4ターン目の《記憶の氾濫》で土地、土地と持ってくることもしばしばあるぐらいです。
そうするならば、マナフラッド受け兼28枚目の土地として《ミレックス》を採用するのも考えられるかもしれません。
さらに言えばこの《ミレックス》から出るダニトークンはアーティファクトであるため、《攪乱プロトコル》《探偵社社長、エズリム》とのシナジーも存在します。ダニを食って呪禁になる社長とは一体。
その一方で無視できないデメリットが存在するのも考慮すべき点です。
ライフを詰めていかないためミラーやランプ以外のデッキには他のデッキと比べて強くなく(サイドから増やしたカウンターを構えている相手に《ミレックス》起動という筋も存在しますが)、色トラブルというリスクがまず挙げられます。
《廃墟の地》4枚採用している関係上、《ミレックス》まで入れるとなると《喝破》などとの噛み合いが悪くなってしまいます。
また、ミラーでは4枚の《廃墟の地》を乗り越えるために枚数を多く取らないとそこまで効果はなさそうだなとも考えています。
実際にパイオニアのアゾリウスコントロールでも似たような役割を持つ《アーデンベイル城》もミラーではまず《廃墟の地》で壊されてしまうため、そこまでのメリットを感じられない場面が多々ありました。
《ミレックス》を複数枚採用する場合、色カウント確保のために《廃墟の地》を減らす必要性が出てきますが、土地枠で各種ミシュラランドへの回答になる《廃墟の地》は出来る限り枚数を確保したいところ。
基本土地を1枚しか入れていないエスパーミッドレンジに対しても《廃墟の地》2回目以降の起動は実質ランデスになることもあります。
これらのデメリットと天秤をかけていき、最適な構築を考える必要があります。
・ミラーを意識する
各地の大会、それからMOなどでアゾリウスコントロールが結果を出し続けているため、今後はアゾリウスコントロールが急増することが考えられます。
そうなればミラーを意識する必要があるのは言うまでもありませんね。
メインボードでは先述してきた通り《完成化した精神、ジェイス》でライブラリーアウトを狙うのもよいですし、《ミレックス》で一方的にダニで毒殺していくのもよいでしょう。(大体《廃墟の地》で壊されるでしょうが)
サイドカードとしてはパイオニアでもミラーで強い上に様々なデッキにも入る《クチルの側衛》なども採用に値する一枚と考えます。
ドローの質を上げるか《記憶の氾濫》を追放する二択はどれもアゾリウスコントロールに対して効果的であり、3点のクロックを隙無く繰り出せるのは他にない強みです。
ほぼミラー用になり、《邪悪を打ち砕く》《失せろ》などの対応手段は存在しますが、2マナという軽さで実質2/1を毎ターン生み出す《スクレルヴの巣》も可能性を感じるので試してみたい一枚ですね。
個人的に気になっているのは《謎めいた外套》。
《失せろ》《邪悪を打ち砕く》に当たらず、《否認》《冥途灯りの行進》ぐらいでしか対処されない一枚です。
複数展開にはターンを跨ぐとはいえ、対処されづらく1枚で複数枚のクロックを用意できる点は他にない強みを持ちます。
他には打ち消されない《船砕きの怪物》も考えられますが、《失せろ》があるので以前ほどの信頼感がなさそうなのも悩ましいところです。
■各種マッチアップの所感
これは上記のリストに基づいた所感になります。
・ボロス召集 - 微有利~有利
メイン《一時的封鎖》4枚はさすがにクリティカルにもほどがありますし、《一時的封鎖》後の再展開にも《太陽降下》という回答が存在します。
強力な発火剤である《上機嫌の解体》にも《冥途灯りの行進》《喝破》で対応することもでき、サイドボードでは《門衛のスラル》2枚によって機能不全に追い込むことも可能です。
戦い方とキープさえ間違わなければおおよそ有利と言ってもよいでしょう。
とはいえ、先手2ターン目で《イーオスの遍歴の騎士》、次ターンに《魂の洞窟》から《イモデーンの徴募兵》をされたらさすがに負けます。(これはどのデッキでも同じことが言えるとは思いますが)
▼サイドボーディング
out
《推理》3枚
《完成化した精神、ジェイス》2枚
《告別》1枚
《攪乱プロトコル》1枚
(《太陽降下》/《記憶の氾濫》1~2枚)
in
《金属の徒党の種子鮫》2枚
《門衛のスラル》2枚
《機械の母、エリシュ・ノーン》1枚
《ティシャーナの潮縛り》1枚
《邪悪を打ち砕く》1枚
(《否認)1~2枚)
悠長に《推理》でドローしている暇がないため3枚全て抜きます。
《婚礼の発表》《戦導者の号令》《イーオスの遍歴の騎士》を対処できる《邪悪を打ち砕く》1枚・ボロス召集の存在そのものを否定する《門衛のスラル》2枚と入れ替えます。
同様の理由で《完成化した精神、ジェイス》《告別》、そして3マナカウンターでしかない《攪乱プロトコル》を抜き、クリーチャーを入れていきます。
《太陽降下》や《記憶の氾濫》を減らして《ゴバカーンの侵攻》《婚礼の発表》《ウラブラスクの溶鉱炉》《邪悪を打ち砕く》《失せろ》など増えてくる非クリーチャー呪文を打ち消す《否認》を入れてみてもいいでしょう。
ゲームプランとしてはメインボードと同じく横並べには《一時的封鎖》で対応し、落ち着いた頃に《門衛のスラル》《機械の母、エリシュ・ノーン》《金属の徒党の種子鮫》で蓋していく形を目指します。
《一時的封鎖》に《邪悪を打ち砕く》もしくは《失せろ》でとんでもないことになるため、可能であれば《一時的封鎖》は相手の土地が白含む2マナ起きていない時に唱えることを意識します。
ボロス召集側が《喝破》をケアしてこちらの土地が起きていない時に《一時的封鎖》を壊せば二枚目の《一時的封鎖》もしくは《太陽降下》で対応できますし、こちらの次のターン終了時に打ってくるならば《門衛のスラル》《喝破》などで対応可能です。
・エスパーミッドレンジ - 微有利
エスパーミッドレンジの中でも様々な型はありますが、一般的なリストであれば微有利と言えます。
というのも、《婚礼の発表》が絡まなければアドバンテージを確保するのが難しいデッキであるため、《喝破》や単体除去などで1-1交換を繰り返しつつ、《記憶の氾濫》が通るだけで勝手にリソース差がついていきます。
もちろんエスパーミッドレンジ側も《かき消し》や《喝破》を構えてきますが、ここでポイントなのが「打ち消されたらそのまま相手が得する」ような場面でアクションは起こさないことです。
例えば2マナしか立たせていないところに《記憶の氾濫》や《放浪皇》で揺さぶりをかけるとしましょう。
打ち消せばその返しで《太陽降下》なりで複数交換を行い、打ち消さなければリソース差を増やしていく……というように、堅実にやり取りを行っていくことでおのずと有利へと傾いていくように思います。
これは打消しのあるデッキ全般にも言えることではあるのですが、極力相手に「打ち消した時でも打ち消さない時でも両方とも裏目がある」ように動いていきましょう。
ちなみに基本土地は大体1枚ほどで多くても2枚しか取られていないため、《廃墟の地》で色トラブルを起こさせることもできます。
▼サイドボーディング
out
《一時的封鎖》2枚
《推理》1枚
《攪乱プロトコル》1枚
《完成化した精神、ジェイス》2枚
《告別》1枚
in
《邪悪を打ち砕く》1枚
《金属の徒党の種子鮫》3枚
《ティシャーナの潮縛り》1枚
《否認》2枚
(構成によっては《スラルの側衛》も入れたりします)
サイド後では打消しが増えてはきますがやることはそんなに変わらず、堅実に1-1交換・打ち消しを構えているであろう場面では相手に裏目を作るといった基本を忠実にプレイしていくことになります。
・ドメインランプ - 有利
メインボードの《完成化した精神、ジェイス》2枚により大きく有利と認識しています。
他のマッチアップとは異なり、ドメインランプ戦では「相手の脅威をひたすら受け続け、《完成化した精神、ジェイス》によるライブラリーアウトという名のゴールに真っ直ぐ突き進む」という別ゲーと化します。
ちなみにプレミアム予選ではランプに対して《完成化した精神、ジェイス》によるライブラリーアウトで勝ったゲームが4回あります。
《偉大なる統一者、アトラクサ》は《失せろ》か《太陽降下》、《怒りの大天使》には《放浪皇》、《群れの渡り》には《一時的封鎖》(《力線の束縛》を合わせられないようにご用心)か《太陽降下》というようにそれぞれ明確な回答があります。
これらを受け続け、《推理》から《記憶の氾濫》を、そして《記憶の氾濫》から《完成化した精神、ジェイス》を引き込むことを目標にします。
3~4枚ほどの《魂の洞窟》があるので《喝破》は基本的に序盤の《豆の木をのぼれ》、それから《向上した精霊信者、ニッサ》《群れの渡り》などに当てる事になるでしょう。
よほどの事がない限り、《放浪皇》から-1で侍トークンを出す価値はほぼありません。
返しで《怒りの大天使》を出されてまとめて対処されたり、《力線の束縛》で追放されたり、そもそも《装飾庭園を踏み歩くもの》を乗り越えられず撲殺されたりと散々な目に遭います。
よって《放浪皇》は《怒りの大天使》の攻撃に合わせて-2で追放する除去としての運用でよいです。
その後は《怒りの大天使》の的にでもなってもらいましょう。
《耐え抜くもの、母聖樹》以外では一切対応されないため、《不穏な投錨地》が輝くマッチアップでもあります。地図トークンでどんどん掘りつつ大きくしていきましょう。
▼サイドボーディング
out
《一時的封鎖》4枚
《放浪皇》1枚
《冥途灯りの行進》2枚
《探偵社社長、エズリム》1枚
《太陽降下》1枚
in
《否認》2枚
《軽蔑的な一撃》2枚
《門衛のスラル》2枚
《機械の母、エリシュ・ノーン》1枚
《ティシャーナの潮縛り》1枚
《邪悪を打ち砕く》1枚
サイド後では《金属の徒党の種子鮫》《否認》が入ってくるため、これを念頭に置きながら立ち回りましょう。
《魂の洞窟》ファイレクシアン指定でなぜか《偉大なる統一者、アトラクサ》と《金属の徒党の種子鮫》が両方とも打ち消されなくなります。どうして。
ゲームプランとしては同じく《完成化した精神、ジェイス》でのライブラリーアウトを狙いますが、軽く質のよいカードが増えてくるため受けもやりづらくなっています。ここは検討の余地がありますね。
こちらも《金属の徒党の種子鮫》を入れ、クロックパーミッションプランを目指す事も考えましたが、《力線の束縛》で対応されやすい点。
それから結局打ち消されない《怒りの大天使》《偉大なる統一者、アトラクサ》等が立ちはだかる事を考えると何ともなあ、という印象を受けた結果当日ではこういったサイドボーディングに。
《門衛のスラル》《ティシャーナの潮縛り》《機械の母、エリシュ・ノーン》などで打ち消されないETBクリーチャーへの対応はできるようになっています。
また、《軽蔑的な一撃》《否認》が増えたことで《群れの渡り》を弾きやすくなるため、もともと《群れの渡り》にしか有効でない一枚である《一時的封鎖》は御役御免になりました。
今思えばこれらのクリーチャーで《偉大なる統一者、アトラクサ》によるアドバンテージを防ぎつつ、そのまま《失せろ》なりで対処すれば《金属の徒党の種子鮫》で押し切るプランを取れたのでは?と反省しきりです。
……重ねて記しますが、筆者はそこまでスタンダードを回しているわけではありません。数ある中での一つの意見程度に留めておいてください。
次回があれば《金属の徒党の種子鮫》を入れたサイドボーディングでやってみようとは考えています。
■アゾリウスコントロールの倒し方
・《スレイベンの守護者、サリア》
先手2ターン目の《スレイベンの守護者、サリア》、対戦ありがとうございました。顔も見たくありません。
パイオニアのアゾリウスコントロールと同じく、《スレイベンの守護者、サリア》から《銅纏の尖兵》《輝かしい聖戦士、エーデリン》等でぶん殴るだけで死にます。白単人間はその筆頭ですね。
とはいえボロス召集へのガードが下がっていない状態で、白単人間が各種ミッドレンジに勝てるかと言われると何とも言えないところです。
ちなみに晴れる屋TC高田馬場プレミアム予選で権利を獲得した際、同じく権利を獲得されたおたっくんさんのエスパーレジェンズも相当キツく、SEでは反対の山で心の底から安堵していました。
《離反ダニ、スクレルヴ》、《スレイベンの守護者、サリア》、《呪文貫き》、《大洞窟のコウモリ》が75枚で4枚ずつ採用されているこのエスパーレジェンズはアゾリウスコントロールへの殺意がこれでもかと込められています。
これを返せる手段は《一時的封鎖》《太陽降下》になるわけですが、これらが4、6マナになる上に《呪文貫き》で弾かれます。
こちらが後手で2ターン目に《スレイベンの守護者、サリア》を出されてしまうと次の《策謀の予見者、ラフィーン》を絶対に咎める事ができません。
そのまま謀議で手札の質がよくなり、《呪文貫き》《邪悪を打ち砕く》を引き込まれてしまいます。終わりです。
挙句の果てには《黙示録、シェオルドレッド》まで3枚採用されています。なんだこの地獄。
・《ヴェールのリリアナ》
土地を置きたいのに+1能力のハンデスで土地が伸びなくなり、最終的に-6の奥義でゲームセットとなる《ヴェールのリリアナ》も苦手としています。
《税血の収穫者》《太陽の執事長、インティ》などの軽量クロックに加えて《大洞窟のコウモリ》《ヴェールのリリアナ》で締めあげる、より攻撃的なラクドスミッドレンジなどはアゾリウスコントロールに対しては明確に有利なデッキになるでしょう。
《目ざとい新人》《苔森の戦慄騎士》を擁するゴルガリミッドレンジもまた《ヴェールのリリアナ》をメインから入れやすく、立ち位置もよくなりそうですね。
・《強迫》などのハンデス類
サイドボードに《強迫》といったハンデスをしっかり入れる事もアゾリウスコントロールへの対策になります。
《金属の徒党の種子鮫》等のクリーチャープランにも刺さるため、《窃取》といった2マナハンデスも選択肢に入るでしょう。
ここで重要なのは軽量クロックを用意した上でハンデスで《太陽降下》などの回答札を落とすことです。ハンデスだけでは勝つことはできません。
■あとがき
こんなところでしょうか。
一切意識されていない中で使うアゾリウスコントロールは本当に強く、楽しかったです。今後はマークされていく立場になってしまいますが、それに合わせて調整していくのも楽しそうです。
書く事はそんなに無いだろうと思いきやアゾリウスコントロールへの愛が溢れてしまい、予想の数倍長くなってしまいました。
大変申し訳ございません。今週末のプレミアム予選まで間に合って安堵しています。
本記事が皆さんの一つのご参考にでもなれば幸いです。
了
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