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人と拠点と出会いをつなぐブログシリーズその③ 「民泊工房FUu~」

 3月になり雪もほとんど落ち着き外にも気持ちよく外出できる季節になってきました。地域のユニークな拠点と人と出会いを繋ぐブログシリーズですが、この記事を書くことを通じて私自身もそうですが読んでくれた人にも何かあたらしいご縁がつながれば幸いです。前回はリバ亭山形(仮)の芳賀さんからの紹介で、第3弾としては民泊工房FUu~さんにお伺いしてきました。ちなみに私自身も地域おこし協力隊の同期なので、前から繋がりがあったりします。

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玄関前にて自撮り

ーこんにちは、ご無沙汰してます。
 めっちゃ久しぶりー、いつぶりくらい?
―地域おこし協力隊の時ぶりだと思うので3年ぶりくらいですかね。
 そんなに経ったかー、最近どうですか。
―相変わらず熱中小学校やってますよー、大山さんはどうですか。
 色々あるけど相変わらずやってますよー、今日はどんなきっかけでこちらに?
―最近コロナの影響もありひきこもりがちだし、地域で草の根的に活動している方とつながりたくてインタビューしてます。よろしくお願いします。
 あいかわらずそうですね、OKです。よろしくお願いします

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インタビュー

ーお名前は、、改めて聞かなくても大丈夫ですね
 (大山 芙由美さんです)
ー出身は
 村山市出身です。
ー年齢は? 
 34です
ー趣味は? 
 やっぱり七宝焼きですかね、お母さんが先生で5歳くらいからやっているのですが、新しい発見が常にあって未だに飽きません。一緒に住んでる人が彫金やっているのでそのコラボなんかも楽しいですね。日々試して成功失敗の繰り返しです。
―村山で拠点を始めるまで
 東北芸術工科大学を卒業し仙台のガーデン用品のお店で7年勤めていたのですが、母が体調を崩したこともあり村山市に戻って協力隊になりました。2016年の6月着任して卒業を機に今の取り組みを始めました
ーパートナーはいますか? 
 うーーん、公開するようなことじゃないので、ここでは秘密ってことで(笑)
ー最近ハマっている事はありますか?
 最近だとワカサギ釣りとかに行きましたね、山辺の板橋沼とか蔵王に行ってきました。楽しむポイントは結構軽装備で行く事です。蔵王行った時もたまたま出会った親切な方に道具一式とテントや魚群探知機までお借りしたりという事もありまして、そういうのが楽しいですねー。人と出会うために出かけるのが楽しいのでなんか声をかけるきっかけを残すようにしてます。
―準備がめんどくさいだけではない?
そんなことはないですよ(笑)、でもワカサギ釣りの道具ってそろえると高いんですよ(ボソッ)
―そういえば最近やまがた若者応援大使にもなりましたよね
 私自身もびっくりだったのですが、急に大使になってくれませんかと県から連絡ありました。地域おこし協力隊の時に1年間毎月イベントをやっていて県の補助金をもらっていたことがあってそれをきっかけに県主催の講演したことがきっかけなのかなーと思っています。
―応援大使の仕事とかってあるんですか
 特にお金とかはもらえないんですけど、たまに執筆依頼なんかはいただいたり、SNSでの発信の時に山形のPRなんかをさせていただいてます。
―普段の生活やなりわいを教えてください
 基本的には民泊での宿泊営業、あと七宝焼きの体験がメインですね。ネット通販なんかも始めたいなと思っていす。ただ私自身もあれこれやりたい性格なので、季節によってはジュンサイという山菜収穫のお手伝いやコワーキングスペースのお手伝いなんかもやっています。あと市役所からお仕事もらって統計調査なんかもやっていますね。基本的に民泊はいつでも開けていて、お客さんに合わせてやっていますよ。ただ出かけたりしていることも多いので、事前に連絡をいただければ嬉しいです。

拠点情報 「民泊工房FUu~」

 民泊工房Fuu~は協力隊2年目くらいに紹介してもらった物件を改築して作りました。母も七宝焼きアーティストをやっており、実家も近くにあるのですが自分の拠点も作っていきたいなーと思って今の取り組みを始めています。ただ実際に始めたきっかけはたまたま地元で引っ越す予定だった方が、今の家を地域で活動する人に譲りたいという話があったのが大きいですね。ほぼ無償で譲っていただきました。オープンは2019年10月3日です。少しずつ関東圏や海外の方に興味持ってもらっていたのですが、オープンしてからすぐにコロナの騒ぎが大きくなって、現在は県内メインで受け入れを行っています。最近は主に知り合いの方が泊まってくれてますね。ただありがたいことにHPやインスタ、雑誌等色んな媒体で見つけていただいて、家族で来られて宿泊と七宝焼き楽しんでくれたりしています。私も話いただいたら一緒に食事へ参加したりします。訪れた方と交流するのが楽しいですね。

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工房には七宝焼きの染料がたくさん

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工房の戸の上にはお客さんの作品が、これはまた来てもらいたいという願いを込めて無料で作って置いていってもらっているとの事。ちょっとした体験ではバッジやアクセサリーを作れるそうです。

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二階客間その①

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二階客間その②

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夏には裏から蛍が見えることもあるそう

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共用の茶の間にはこたつが

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お風呂や水回りも新しくてキレイでした

ー予約はどこからできますか
 まずはHPみていただければ。電話、メールでの問い合わせも受け付けてますので、まずは気軽に連絡いただければ嬉しいです。
民泊工房FUu~:https://www.minpakukobo-fuu.com/
ー見どころはなんですか?
 非日常体験を出来るところですね。日常から離れて集中して七宝に没頭してほしいです。訪れた方がゆっくりのんびり、ふぅ、と一息つく場でありたいと思っています。タイミングが合えば小上がりから蛍が見れたりもします。
ーFUu~の名前の由来は
 さっきお話しした通り、ふぅっと一息つける場所、またこの家は窓を開けると風がふぅっと吹き抜ける事、もう一つ私の名前が芙由美というのですがふーちゃんと読んでもらっている事ですね。来ていただいたみなさんにも是非ふーちゃんと呼んでくれたら嬉しいですね。お客さんにもそんな風に親しみもってほしいです。付き合いやフットワークが軽い所には自信があります。生活する上ではバタバタしており一長一短とも感じていますが(笑)
ー2泊3日で泊まったらどんな体験できますか?
 2泊3日であれば七宝焼きじっくりとできますね、七宝焼きは奥が深いので私自らお客さまの納得いくまで制作させていただきます。あたりは田園風景が広がるので自転車で散策するのもいいかもしれません。天然もののじゅんさい沼(沼に生えるぬるぬるの山菜)とかも近くにあります。あとグルメはナチュラルワインとジンギスカンの楽しめる「ひつじや」さんとか、ご当地グルメの肉そば。家でなんとなくぼーっとしてるのも結構オススメです。

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筆者も帰るとき近くにある「古原屋」にて肉そばを一緒に食べてきました

―ちなみに本気で七宝焼き制作するとどれくらい期間がかかるんですか?
 実際に私が本気で作品を作るときは、企画構想は思い付きレベルから半年くらい、下書きは2~3カ月、銅板から制作作業も2~3月かけたりもします。
 作品作りは時間も材料費もかかるので、小物やアクセサリーなんかが多いんですけど、作家としては大きな作品を作りたいと思っています。奥が深いので訪れた方にも簡単な体験だけでなくオリジナルの作品づくりというのも一緒にハマって貰えたら嬉しいです。
ーこんな人におススメというのはありますか
 絵の才能とかものづくりの才能とか無いから無理という人ほど是非来てほしいですね。意外とハマると思いますよ。あと子供たちや障害者の方と制作させていただくこともあるのですが、ユニークな作品作ってくれたりしますね。

人と拠点と出会いを繋ぐインタビュー

ーこれからやっていきたい事はありますか?
 コロナが明けたらもっと海外の人を受け入れていきたいですね。ちょっとしか海外からの受け入れ期間がなかった。七宝焼きという文化事態が知られていないのでまずは知ってもらう事をやっていきたいですね。結構銀山温泉に外国の方いらっしゃるのですが、そのついでにこちらにも来てもらえるようになったらいいな。
ー人生において一番大事だと思う事はありますか?
 繋がりが全てですかね。繋がりがなかったら私はなにもできなかったんじゃないかなと思います。コロナだからこそ改めてそう思います。コロナ明けたら人と繋がらなくてもいいという世の中にならないといいなと思います。
ー最近会ってみたい人はいますか?
 インスタグラムで七宝焼きと彫金をあげてる人がいて注目しています。私自身も最近やり始めてその人の凄さを改めて感じたので是非あってお話し聞いてみたいですね。プラチナとかシルバーと七宝焼きの作品なんかも挑戦していきたいです。

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金属の間に七宝焼きを挟んだ試作品を見せていただきました。

ー身近に面白いコミュニティはありますか
 地域おこし協力隊の同期生の方なんかはよく遊びに来てくれますね、あとは最近移住してきた大学生とか、地域に来て新しいこと始めたいと話する人が集まってくれますね。私自身が美術館やコミュニティセンターでも出張で七宝焼きやってたり、市役所からの依頼で一緒に移住体験や七宝を通じて地域づくりや生き方の講演をしたりもしているので色んな方向に繋がりがありますね。
ー気の合う人と出会うコツがあれば教えてください
 自分から気になった人にとにかく話しかけてみる事ですかね。さっきお話ししたようになるべく軽装備で行くことも、話の切り口を持っておくというテクニックの一つかと思います。というか性格上つい人に話しかけちゃいます(笑)
ー好きなお笑いのネタかギャグ漫画を教えて下さい
 もやしもんですね、最近めっちゃハマっています。菌がしゃべってるのみて結構笑ってます。あとお酒がそもそも好きで、面白く知識がつくのが楽しいですね。
ー地域活性化について思う事があれば教えてください
 自分が楽しく地域に溶け込むことが、重要かなと思います。自分が心から楽しむことがまず第一ですね。楽しくない時は無理せず静かにしてたり、旅行行ったりするのもいいですかね。一番はやっぱり無理なく暮らすことですね。
ーここらですべらない話を一つ。。
 緊急事態宣言前に男子大学生2人で泊ってくれたことがあって、酔っぱらったノリで日本酒をダシで割ったら以外と美味しかったことですかね。
※大学生との恋バナが面白かったのですが、長くなったので割愛。
ー世の中もっとハッピーになりそうなアイディアがあれば教えてください
 世の中をハッピーにですか?、そうですねー最近は雪が解けはじめて春の訪れにそんな小さな幸せを感じてまして、そういうのをかみしめるのも大事かもしれません
ーここだけの話実は・・・という話があれば教えてください
 健康診断の前日にお客さんとのみすぎて、健康診断に案の定引っかかって。再検診の連絡とか来ていたのですが、忙しくて無視していたらでっかい体重計とけ計測器もって担当の方が家に出向いてくれて、工房で健康診断する事になりました(笑)。今年は健康に気を付けようと思いました
―地方創生という言葉何か考えがあればおしえてください
 地方創生という言葉については協力隊卒業したけど、なんとなくしか意識していなかったです。ただ言葉はともかく地域が元気になればいいなって思ってます。コロナだからこそ地域を見直す機会かなと思っています。村山の市報を見ていて人口の減りが早いなーと感じている所で、人減る事は自然な流れで悪いことではないのですが、今当たり前に回っている事が立ち行かなくなることは多くあるだろうし、未来のことを考えなくてはならないのだろうとは感じます。
ーシリーズで取材していきたいのですが、近くで面白いゲストハウスや拠点はありますか?
 今大学生で4月からアーティストが集うような拠点を作りたいといっている方や、徳良湖キャンプ場にあるGoose Cafeさん、その他ゲストハウスとかの知り合いとかもご紹介できるのでお知らせくださいー

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希望があれば大きな銅板から七宝焼き制作もやりますとの事、今度ギルドハウス高畠の看板作ってみたいですね。

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ちょっと時間があればカラフルなお皿なんかも作れるそうです。

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ふぅーっと一息つきたいときに

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彫金の工房 彫金にもチャレンジ中との事

まとめ

 という事で今回は民泊工房fuuさんへ取材させていただきました。ふーっと一息ついてのんびりしたいとき、お酒を飲んで楽しくお話したいとき、七宝焼きに没頭してみたいとき、オーナーのふーちゃんが楽しく出迎えてくれるとの事でしたので、是非足を運んでみてくださいね。この取り組みをやっていて、やっぱり個人で地域と外とのご縁を繋いでいる人がとても重要だよなーと改めて思っている所です。月1、2程度更新予定です。また次回も読んでいただければ幸いです!

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筆者の情報はこちら
メール:t.cok.hasegawa@gmail.com
ギルドハウス高畠について:https://colish.net/concepts/1264
フェイスブック: https://www.facebook.com/guildtakahata/
ツイッター:ハト@ギルドハウス高畠 (@OilyI) | Twitter
拠点紹介や執筆依頼も受け付けてますので、お声がけいただければ幸いです
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