見出し画像

ギルドハウス高畠2020 ー拠点を構えて3年目の雑記ー

 今年もギルドハウス十日町のハルさんからアドベントカレンダー企画のお声がけいただいたので、ギルドハウスにまつわる話を書いていきます。日常的な話は季節ごとに下記に書いてるので、そちらを読んでもらえたら嬉しいです。ギルドハウス高畠は2017年の7月にスタートして3年目の年になります。

ギルドハウス高畠についてはこちら:https://colish.net/concepts/1264
アドベントカレンダーはこちら:https://adventar.org/calendars/5009

ギルマス記
2020年春:https://masterhato.hatenablog.com/entry/2020/05/28/170657
2020年夏:https://masterhato.hatenablog.com/entry/2020/09/14/163122
2020年秋:https://masterhato.hatenablog.com/entry/2020/11/12/190131
2020年冬版は3月頃予定

 今年は住民募集のキャンペーンも色々とやっていたのだけれど、何となくイメージしていたような人が滞在してくれたり、ファームステイしてくれたり、どんな人に取り組みやメッセージが届いているのか実感できて、個人的にはかなり手ごたえを感じていた所である。9月頃から今も引き続き住んでくれてるお二人はいい感じに馴染んでくれて、週末はそれぞれのお客さんが訪れてくれたり、ゲームしようぜと誘われたり、最近は4人で程々に賑やかなギルドハウス高畠である。
暮らし探求キャンペーン:https://note.com/master_hato/n/n198e62c93d65

 今回はせっかくなのでどんな暮らしをしているかではなく、どんな想いで今の仕掛けや活動をしているのかにフォーカスして書いていこうと思う。

今年一年日々の暮らしとか
 今年一年の印象は朝二度寝したらもう夜だったとそんな印象でした。夢うつつのような感覚で、変わりゆく世界情勢のニュースなんかを眺めながら、そこそこに仕事をしながら、そこそこに世の中の動きを見ながら、そこそこ好きなゲームをしたりして過ごしている。最近はサイバーパンク2077というゲームにハマっているが、最近のゲームはめちゃくちゃリアルである種現実より刺激的な体験が得られる。別に観光とか遊びに行くだけなら、よそに出歩かなくてもいいじゃん本当にそういう事を本気で思ったりもする。でも一方でどこか未知の所へ足を運ばなくてはならないそんな感覚もある、何を探しに行くべきかも実は見えているが、もう少しだけ想い込めて時間をかけて動かなくちゃ意味がないのでまだアクションには至ってない。今の自分が楽しく幸せであればいい、そんな狭量な価値観で生きていてはすぐに行き詰るのは目に見えていて、未来の自分が楽しくはないだろうと思うからだ。人生100年時代とは中々イメージしにくいが、向こう20~30年先はまだ生きてるであろうことを考えて、満足の行く人生を歩みたいものです。

社会のうねりの端っこで
 東日本大震災の時に本当に感じたことだけれど、人類にとっての問題は世界中で山積していて、いつでもそれが表面化するであろうこと。表面化した問題から端を発した社会の混乱というのは都市部で大きくなり、ゆっくりと地域の方にも広がってくる。今回の騒動も同じだなぁと感じている。きっと都市部で会社員していたら不安や恐怖と隣り合わせで暮らさないといけなくて、今地域に住んでいて都市部の満員電車や飲食店に入るのはあまり想像したくない。都市に住んでいたらそういうもんだとある種諦めから慣れてしまうものなのかもしれないけれど、僕自身は知らないうちに大きな社会のうねりに取り込まれたくないなとそう考えている。世の中がこれからもどんどん変化する事がわかりきっていて、その変化をどう受け入れるかある程度自分自身で選択できる場所で生きていたいと考えます。逆に大きな社会のうねりの波を乗りこなせるなら都市で暮らすのもいいかもしれませんが、あいにくそこまでの生命力や野心を持ち合わせていないので地域に暮らす方がいいだろうとそんな風に改めて感じています。

最低限の暮らしと田舎暮らし
 こういった話はすでに色々語られてると思うけれど改めて最低限の生活のコストを考えてみる。家賃、水道、光熱費、食費、通信費は田舎でシェアハウスやって5人位でより合えば2.5万円あれば最低限は賄えそう、人数増えればもっと下げられるだろう。私自身も実践してみてるが訪れた人の暮らしを見ているとそれだけで生き残ることは出来そうである。ただそれはあくまで最低限の生きるコストであって特売品とかでそこそこに好きな物食べて、インドアに好きな娯楽に興じるためには2,3万円くらいはないと苦しいだろう。収入0にはならないだろうけど少なく見積もって国民年金や健康保険でプラス2万くらいかな。上記もまだまだ削りようがあるが、月10万円程度かせげるようになればかなり余裕を持って悠々自適なインドア田舎ライフを楽しめるであろう。そうしているとその余白でさぁ何しようかと気持ちが湧いてくるものなので、そこに新しい生き方の可能性を見出したいとそう思う。こういった取り組みはギルドハウスもそうだけれど、最近話題になった「山奥ニート」さんの取り組みをはじめ全国で同様の事を考えて実践している拠点があるだろうと感じている。似たような取り組みであっても名前の付け方や文明との距離感で全然違う生活になるなと感じた所である。山奥ニートさんの本が結構反響あったようでこれから動きだす人もいるんじゃないかな。ここではあくまで活用する側のコスト的な話だけをしているけど逆に拠点を維持側の目線で考えると、近所との人付き合いや繋がり、地域の会費、思いがけない修繕費、飽きない仕掛けづくり、なんかもあるので拠点を作って維持するのはそうイメージ通りにはいかないのだけれど。

日本で住むためのコストについて
 現代において如何に社会から外れて最低限の生活コストで生きるかとそう考えた時、国民年金とか健康保険とかNHKの受信料とかも結構高いよなぁとそんな風に思う。社会に属さず最低限からコスト積算していくと理不尽に感じる。一方で最低限から考えず現代社会の文化的な生活を謳歌した時に得られている社会保証を考えるとまぁ妥当とも思う。それらに限らずだけれど日本の社会に根深く刺さっている仕組みや会社があって、そのという大木によって実りを得る人が沢山いる以上、それを解体したり改革するというのが難しいというのもわかる。という訳で一面的な感覚に基づく愚痴を言ってても一向に自分は幸せになれないと思うので、それも含めて現代日本社会なんだろうなと考える事にしている。正論ばかり考えると問題だらけの世界だけれど、ただ僕らが生きる事だけを考えたら、これまでの人類史の中でもはるかに自由ではるかに緩い条件の中生きてるのだろうなと想像し、その上でどうやって自分が満足のいくように生きれるだろうかと前向きに考えたいものである。

田舎で月10万円稼ぐ事について
 一方ふらっと訪れた田舎のシェアハウスで月10万円稼ぐのは意外と大変かもしれないというのが実際思う事、田舎であればあるほど現金を得る手段がなく、インフラも脆弱で逆に生活コストが上がる。その土地の自然が大好きでその中でサバイバルしたいならいいがそういった人は限られるだろう。という事で近隣の生活圏へのアクセスがそこそこよい事は結構重要だ。前述の田舎で月10万円ライフが出来るようにギルドハウス高畠では一通りのプランを取り揃えているがやっぱり月の半分くらいは肉体労働をする感じになるだろう。農家の繁忙期である4~10月位であれば問題なく稼げるだろう、農園は自転車でも行ける距離にあったりコミュ力次第だが送迎もしてくれる。冬はスキー場の仕事等もありうまくいけば一気に稼ぐ事ができる。その間近隣に住む人と取引をしたり、ネットで稼げそうな話を色々とトライ&エラーするのもいいだろう。自由にカスタマイズできるが低コストな田舎暮らしの魅力の一つだろう。
(因みにこの辺での一般的なバイトは自給850円位で10万円稼ぐには118時間かかり、一日8時間労働を15日する必要がある。期間限定のバイトはもう少し割がいい)

田舎で向上心を持って活動するとどうなるか?
 しかし上記の10万円ライフ以上を求め始めると途端にハードルが上がる。基本的には車が無いと自由に移動できず、仕事として出来る事が限られる、あと移動できないから引きこもり中心の生活となる。免許証+車の入手にはどんなに安くても数十万~100万円近くかかるし維持コストも安くはない。パートナーが出来て子供を育てようと考えたら、より複雑なり自分勝手には考えられなくなる。という訳で自分以外や未来に対して使うお金を考えると月15万円くらい稼ぐのを目指そうかとなるのだけれど、田舎でそれくらい稼ぐとなると普通に就職して暮らすのと変わらなくない?ということに気づく。向上心をあまり持たず好きなゲームしたり動画をみたりなるべくお金のかからないコンテンツで日々を繰り返すのも又一つの答えなのかもしれない。あえてそういう選択をするのもいいが、そしてその選択は実は平和的に少しずつ死に向かうような気がしている。そんな訳で田舎で向上心を持って暮らすと生じるそういった疑問に対する回答を未だに探している最中である。

理想のギルドハウス活用法
 貯金を数十万円持ってきて、ゆるーく食いつぶしながら、適度に舞い込んでくる仕事を受け、好きなだけ悠々自適に暮らしてみる。その間にネットで完結できる仕事や、新しいスタートに向けた構想を練ったり、新しい出会いを求める。そんなところがギルドハウスの様な拠点を活用する一番理想的なだろう。しかし上記はあくまで社会に出る準備が整っている人の場合である。その前に社会に出るためのコストというのが一応あると思っている、ある程度恵まれた環境に生まれ、高校を卒業後、大学や専門学校で学び、会社員として働くという所まで行った人は、知識教養もそうだけれど、世の中の常識や動きを知っている事、人脈、貯金、衣類、道具、意外と沢山持っているはずだ。後上記の運転免許や車を持っているかどうかというのが大きい。ギルドハウスやってると、上記のようなわかりやすい流れからは外れており、今後も沿わないであろう人と出会う事もある。各々自分なりの生きざまを見つけてもらうしかないのだけれど、そういう人にこそ特化した能力もあると思うのでうまく活かして欲しいなと思うところでもあります。

理想郷を探しに・・・
 「村を作りたい」そんなテーマは学生時代からずっと持っているキーワードだ。なんとなくどんな事をやりたいかはイメージしているが、未だにどこでどんな取り組みをやるかといった具体的なイメージは未だ固まってはいない。前述のようなシンプルなイメージから外れた人の才能を開花出来るような場所がいいなと考えている、なぜかというと僕自身も社会から外れてしまいそうといつも思うから。一方で人が集まりすぎるとそれはそれで色んな問題が起こるので、少しずつスケールアップできるような取り組みがいい。また結構深刻な社会不適合性というのもあるなと思っている、たとえば困るとすぐ人に危害を加えてしまうとかそういう類だ。そういう事にまで向き合ってしまうと人生をかけた取り組みになるので、さじ加減というかそれもまた難しい所である。シンニホンに書かれている「風の谷を作る」というテーマのコンセプトにはかなり興味を惹かれており、これからそれがどうやってどんな形で具現化されてくるのか楽しみである。そのうち関係している人や動き出している拠点と繋がりたいなと思っています。

書いてたら長くなったけれど・・・
 で最初の話に戻るのだけれどやっぱり旅に出なくては、そんな事を思う今日この頃で、ところでどこに向かおうかボーっと考えてたりします。一人で出来そうな事はそろそろ限界かなと思っていて、仲間やパートナーを見つけないと次の発想に至らないであろうとそんな風に思います。今回の話を読んでくれて何か感じた方は是非ご連絡いただければ嬉しいです。ギルドハウス高畠への冒険のご連絡もお待ちしてます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
メール連絡はこちら:t.cok.hasegawa@gmail.com
ギルドハウス高畠についてはこちら:https://colish.net/concepts/1264
フェイスブック: https://www.facebook.com/guildtakahata/
ツイッター:ハト@ギルドハウス高畠 (@OilyI) | Twitter
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?