映画と映画で挟む一日②

#実践記録  2020/10/09(金)

□Ⅲ 外国語活動

ALTを呼びにゆく代表2人。
勢いで挙手したが,職員室への入り方も知らない(笑)
「分かりません」
『おい(笑)知らなかったんかーい』
一から教える。

度胸試しも兼ねて,職員室に何か取りに行かせるか。
毎日何人かずつ。
肝試しのように,そこで何かをする。
チェック項目をいくつか設けて。

 □ 入り口前で氣付けの姿勢ができた
 □ しっかりと声を出して「失礼します」と言えた
 □ 所属と名前を言えた
 □ 用件をつたえる
 □ 実行する

それぞれのクラスのBOXがある。
そこで取り出す何かに仕掛けをつくる。

もっとはっちゃけるなら…
『失礼します。1年2組の○○○○です。元氣な挨拶を届けにきました。おはようございます!! 失礼しました』
毎日続ける(笑)
毎日届く挨拶便。
まだうちのクラスにはレベルが高いかな。

▼ 挨拶
▼ 歌「セブンス?」
▼ フラッシュカード「野菜」「くだもの」
▼ ミッシングゲーム
▼ フルーツバスケット

盛り上がり過ぎた。
またも遠足に行ったような氣分。
※行き先は,動物園
途中,副校長の姿が…
節度を守ってやるべきだった。
B面はその点。
A面は,爆発力を見たという感じか。

□Ⅳ 算数科 × 国語科

▼ 計算プリント

1分制限にて
たし算は,残り6人。
4人は練習を続ければ何とかなるだろうが…
YさんとSさんをどう上げるか。
Yさんは書くのに時間がかかる。
全て生活行動が遅い。
それが鉛筆の動きにも直結している。
Sさんはそもそも覚えきれていない。
覚えるのも苦労。
なのに覚えてもすぐに忘れる。
1人でどうこうできるレベルにない。

計算カードで一つひとつやっていくか。
苦手を分析し,効率的に訓練していくしかない。
YさんよりもSさんの方が素直だ。
指示したことを実直に行おうとする。
Yさんはキマグレン。
いつその氣になって動き出すか分からない。
彼に直接を言い続けるのはナンセンス。
今は,彼が意識しているSさんを通して働きかけている。
Sさんが頑張っている。
その姿に強い刺激を受けている。
5マス計算は,自身で解ける量が増えてきたことに満足感を得ている。
そうしたユニットには自ら取り組めている。

ひき算も同様。
あと2人の壁にまで差し掛かかろうとしている。
最後の数人をなんとかできるか。

▼ 算数プリント「いろいろなかたち」

昨日は,箱の面の形をなぞらせた。
本日は問題形式で解かせる。
体験活動を問題にするとどうなるか。
問題文が読めないと…
見当外れな解答になる。
1年生のうちは,様々な問題形式に触れさせることも大事なんだろうなと思えて来る。

丁寧さを意識させる。
名前が雑な場合は,突き返す。
漢字練習帳しかりテーマは「ていねいさ」。

▼ 算数テストなおし

表裏とも満点の子がほとんど。
だが,最後の「ふりかえろう」ができていない(笑)

(いくつ○をつけてもいいです)

この意味が分かっていない。
多くの子が4項目のうち○を1つだけ。

 ・お話の絵から式をつくれたか
 ・式から文章題を創ることができたか

など,一つひとつ読んでいって…
“自分がどうであったか”を振り返らせた。

▼ 赤白帽子とNさんの帽子

改めて違いについて問う。
近くの人と話し合い。

私の方で,新たな帽子を登場させる。
「つば」が360度ついているもの。
他にも違いがたくさんある。
再び赤白帽子と比べさせる。
色々と意見が出される。

『じゃあさ,帽子って何なの?』

 ・つばがあるもの
 ・サイズを変えられるもの
 ・かぶるもの

等の意見。
その場で私がズボンを被って見せる(笑)
ぎゃー!!
『これもかぶっているんだから帽子じゃない?』

…まだ子どもたちの中で満足のいく解答に辿り着けていない。

廊下から水泳帽子をかぶって登場。
『これはつばがついていないけど…』

 ・泳ぐときに邪魔になる
 ・つばは太陽から守るためにある
 ・泳ぎやすくするために

…じゃあ,帽子って何なのか??
「定義」するのが難しい。
国語辞書を初めて紹介した。
「頭にかぶる装身具」とあった。

『じゃあさ,これじゃダメだよね(笑)』

金色のお面を頭にかぶって見せる(笑)
ぎゃーー!!
『お面とは何なのさ?』

 ・顔につけるもの

『じゃあさ,マスクもお面なんじゃない?』

あの子どもたちのはっとした顔(笑)
私としては今日一番のハイライト。
こういう表情がつくれる授業を展開したい。
そもそもお面を英語でマスクというが(笑)
違いについて話をする。
昔はどれも白かったマスクも,今はいろいろな模様やらイラストがつけられている。

『じゃあ,おなかにつけるものは?』

「用途(使い道)」が違う…
落としどころまではもっていけなかった。
なんとなく氣づけている子も何人かはいた。
「バケツもかぶれるよ!」
『そうだね。でも,バケツって帽子?』
「雪だるまの帽子」
『帽子みたいにはなるんだね』

道具は,作り手によって使い道を決められている。
でも,使い手によってどう使うかは委ねられている。
正しく使うか。
応用して使うか。
あえて別の道で使うか。
芸人の物ボケなんて,その際たるものだ(笑)

「帽子」の授業,なかなかおもしろかった。

□ 給食

さぁ,チーム1班の最後の仕事。
今日は4人で配膳室へ。
最後の一人,Rさんは帰りに合流。
一応全員がワゴンを持てたか。

 キーマカレー。
 たらふく食べて。
 花になれ。

今日の校長クイズは…
1学期の「休みの日」と「授業日」の対比。
やっぱりか…
4月から今日まで休みの日の方が圧倒的に多かった。
2学期は…
このままいけば,これが逆転する。

冬,また休校なんて話になれば…
そういう点でもさっさと学習内容を一端通過させることが大事だな。
そのあとで螺旋状にレベルアップさせていけばよい。

▼ おたよりノート

秋休み中は,絵日記を描いてもらう。

□ 昼休み

事務処理の続き。

□Ⅴ 学級活動

▼ 手紙の配付

メディア・コントロールのチャレンジシート。
スマホやゲームの時間を決めて,守れ…
というようなもの。
シートを全て音読する。
何をするのか解説。

▼ 漢字練習帳

昨日指導をいれただけあって,丁寧に書いている子がほとんど。
私からのコメント。
だけでなく,お互いにも交流させる。

『他の人がどんなふうに書いたかを観てきてご覧』

ギャラリーウォーク。
文字の丁寧さだけでなく,中身も観てほしいが…
その後の感想では,ていねいさについての発言が多かった。

一番に名前が挙がったのが,先日芸術祭の代表に選ばれた子。
みんなで,この子の丁寧さを見習おう…
ではツマラナイ。
『今日の連絡帳で,★を3つ付いたのは1人でした。…Mさんではありません』
ええーーー!
『○○さんです。Mさんが○○さんの文字が一つひとつ丁寧に書かれていたと言っていましたが,私もそう思いました。これからも丁寧に書いていけば,今度は○○さんの名前がたくさんあがる(感想発表で)こともあるかもしれないよね。そして,それは他の人たちにも言えるよね』

クラスでトップレベルの子たちを取り上げて…
この人みたいになれ!
なんてすごく酷だ。
始め立てのスポーツ,いきなりプロのプレーを見せられて「君もあれを真似しよう」なんてできるはずがない(笑)
プロを目指している人が,どう頑張って“変わったか”。
それを示したい。
私の教室はそうでありたい。

▼ 絵日記の予告

先週書いてもらった絵日記を一枚一枚見せながら…
「良い点・改善点」と「可能性」を述べていった。
実物投影機に写さなかったのは,“生”を観てほしかったから。

意識さえすれば,誰だって変わることはできる。
誰もプロになれるわけではない。
でも,変わることができる。
今よりもよくなれる。

さあ,秋休み明け,どう変わっているか。

▼ あゆみを手渡す

厳粛な式を催す。

その前に,通知表「あゆみ」とは何なのかを話す。
決して人と比べるためのものではない。
だから,人に無暗に言うものでもない。
“自分”の今を変える材料にしてほしい。

姿勢を正させ,一人ひとり呼名。
返事をする。
椅子を両手でしまう。
静かに速やかに歩いてくる。
「あゆみ」を両手で受け取る。
「ありがとうございます」

緊張感のある式であった。
最後にそっと自分だけ観させて,すぐにしまわせた。

▼ 教室に感謝を

『1学期間,お世話になった教室に感謝の氣もちを伝えよう。私はこれをして,と何も言いません。教室にできることをどんどんやっていこう』
はいっ!
と勢いよく返事をしたものの,勘違いしてか動き出さない子たちが多い(笑)
仕方がないので,教室(場)のためにできている人をどんどん紹介していった。
『○○さんは,棚の上を綺麗にしてくれようとしてるんだね。教室が綺麗になって,感謝の氣もちを伝えられるね』
といった感じでいくつか。
子どもたちの目付と動きががらりと変わった。
何をしようか…
自分なりに考えながら動けている。

彼らなりにこだわりをもって教室に感謝の氣もちを示した。
教室が見違えるほど綺麗になった。

▼ 語り

別れる先生方にも感謝の氣もちを伝える。
「さようなら」の5文字に込めて。

さようなら。

□ 放課後

▼ 下校指導

あいにくの雨。
いつもくるのが遅いクラスが今日も…
先に班がそろっているところから帰していくことにした。

▼ 掃除

きれいになった教室だが…
私も感謝の念を示す。

▼ 事務処理

あれこれと。
運動会関係にも着手。
今年度から新しく赴任してきた若手が体育主任。
一緒にどう運営していくかを話し合う。
いろいろとアイデアを出す。
秋休み明け,すぐに運動会練習は始まる。
仕事の依頼が急だ(笑)
でも,変に時間があるよりはいいだろう。
私の場合は,他のことにあててしまうから。

急ピッチで放送原稿を仕上げた。
今年度はマイクで会場を盛り上げる。


6時退勤。
ある家庭へ。


帰宅後は,『グラン・トリノ』の続き。
胸がえぐられるシーンがあった。
自分でも驚くような感情が,一瞬のうちにうごめいた。
映画の力って凄まじい…。
もう私も登場人物そのものだった。
「グラン・トリノ」は古い型のフォード車。
昔は“物”の時代と言われているが…
その物を介してドラマや人との絆が生まれていたのだな。
具体的な,生の実物。
オンラインだ,情報だと言われる今との決定的な違い。

先日は,10年ぶりに『ミリオンダラー・ベイビー』を観た。
あまりの衝撃作(当時の自分にとって)ゆえ,もう一度観る機会を封印していた。
もう一度観て,この映画に対する自分の価値が下がってしまったらどうしよう…
そんな不安もあった。
それほどに大好きな一本となっていた。

クリントイーストウッドの2つの作品に共通しているのは…

“自分の命よりも大事なものを見出し,そのために生きる時の力強さ”

私はまだまだ自分の命が惜しい…
そう思っている。
だから,まだまだなのだろう。


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