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今まで体験し得なかったような現実。

そもそもcovid−19という感染症を、インフルエンザでさえ今までろくに抑え込めなかったくせに、人間にあまりに都合よく経済活動と両立させながら対処できるとすることを、本気でそう思っているとするなら、それは傲慢であり、そう思ってもいないのに対処できると言葉に出しているとするなら、それは欺瞞である。
年が明ける前に、今までの対処の実績として、それが十分か不十分かということよりも、対処しようとする人間そのものが、己が命を守ることができる程度には十分な能力を持たないということは理解した。
そのような一年が過ぎつつある。
これは事実であり、今まで体験し得なかったような現実である。
今まで我々が運用してきた社会、政治、経済の体制は概ね適切であるとの認識も、その蓋然性の度合を薄めた。

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