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アンデルセンの童話、裸の王様に出てくる大臣や役人、そして街の人々、そしてもちろん王様さえもが、見栄や立場にとらわれ、はたまた権力を持つこと、その力に巻かれることを良しとして、さらには保身のために誰も本当のことを言わない。
人間って弱い。
自分の立場を他人の力に頼って生きている。
その狡猾さは生き方として本来責められるべきものだろう。
これでは誰も幸せになれない。
そして、皆、いつのまにか真実を見ないようになり、訳の分からない方向にガバメントの施策は動いていくだろう。
権力を持った王様は、真実を告げる者には耳を貸さず、逆に彼らに追い打ちをかけるようになるだろう。
それはリヤ王と同じく哀しくも情け無い。
これは童話だけでなく日常どこにでもある話だ。
ただ、童話に出てくる王様や街の人々は、素直な子どもの言葉によって自分の滑稽さと浅ましさに気付く。
そして皆が見守る中で王様が裸の行進をすることにより、王様だけでなく全ての人がカタルシスを得る。
皆救われる。
力に頼らず真実を言う勇気のある者こそ本来必要とされている勇者だ。そういった勇者を馬鹿にしてはいけない。
良い施策を進める自治体には必ず勇者がいて、彼らを尊重する文化がある。

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