恋愛詩:打ち上げ花火2024
“目の前で大きく開いた
花火の群れが無音になった
二十一時前終了間際の
所謂オーラスの大花火群”
申し合わせた様に二人は
無言で友人達から離れて
川堤の傾斜の人混みに
空き地を見つけて座る
やはり僕と彼女は
両想いだったんだと心は
宙に浮いていたけれど…
打ち上がる数が急に増えて
終わりを予感した僕は
「この後どうする?」と
予定外の今後を尋ねる
“花火大会から音が消えた”
のはその時だった
地面についていた
僕の手の甲に無言の
彼女の手が重なったから
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