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終活ノート、はじめます。|2020/03/17

『病理検査の結果、グレードがⅣになっちゃっててね...』

2020年1月4日

18日間の入院生活を終え、退院だー!なんぞ浮かれていたら先生から想像もしたくなかった言葉を聞くことになった。
想像はしたくなかったのに、その言葉の意味は恐ろしいほどよく理解ができた。

2017年、27歳で悪性の脳腫瘍である神経膠腫(グリオーマ)が発覚。
当時のグレードはⅡ。(脳腫瘍ではステージという表現はせず、グレードと呼ぶらしい。)

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それ以来、これから闘う相手を知ろうと、素人なりに調べていたので、もしグレードが悪化したら...って場合も想定はしていた。

”5年生存率10%、平均余命2年”

だから統計上、自分に残された時間がこれくらいってことは理解した。
正確には、理解するためにその事実をひとまず受け止めようとした。

統計上の余命は人よりずっと短いのかもしれない。
ひょっとすると、もうすぐ死ぬのかもしれない。

衝撃的だったけれど、自分なりに受け止めた。
そこで、同時に気づいたことがあった。

当たり前に感じるいまこの瞬間こそが人生そのもの。
保証された明日なんてない、今日死んで後悔しない生き方をしたい。

これがぼくなりの”終活”の原点。
いまを生きるって言葉、本当の意味で腹落ちした瞬間かもしれない。

お墓探し、相続対策、遺書...
世間一般で認知されている終活を、黙々と取り組みたいわけではなく。
“何を残すか、誰に残すか”を、言語化・具現化していくことがぼくにとっての終活。
少しだけ願いを述べると、老若男女問わず、誰かにとっても人生を考えるキッカケになればいいなと思う。


ぼく自身の5年以内の死は、統計的に言えば現実的な数字。
だから、やるべきことやりたいことやれることは全部やる。

ただ一方で矛盾するようだけど、死ぬ気なんてサラサラない、死ねるわけがない。
そのためにやれることは全部やると決めた。
だから大丈夫、心からそう信じている。

”人生の最期をどう迎えたいか”
”そこに向けて日々、どう在りたいか”


終活ノート、はじめます。

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