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2019年の振り返り

今年の漢字を表すなら『進』としたい柚口ましろうです。こんにちは。

ポエムです何卒。

前身を振り返ろう

時間を遡ること 2018年10月、ぼく(達)は会社を設立する運びとなった。社名は代表が使っていた団体名をそのまま利用した形だ。
その頃のぼくは、技術力なんてまだ生え抜けのようなもので、養殖場から抜け出した大海原を知らない、言葉を選ばなければカモみたいな存在だ。

そんなぼくが出会ったのはPHP Conference 2018だった。たぶん、間違いなくぼくが今の状態になる前身はここからだろう。

当時、ぼくは技術で結果を出せないことに頭を抱えるような人物だ。今日を無事に過ごせればまずは良し、を行き来するような日常を繰り返していた。
もちろん、こんな状態では駄目なことは分かっている。自分で突き抜けるためのコツもなかったし、調べる力もなかった。
その時、ぼくは未だ経験しない世界をPHP Conference 2018で見ることとなった。(以下転載、@okashoiさん。いつもお世話になっております)

当時の技術力背景も語ると、PHPは調べればなんとなく分かる程度、フロント技術はできるがあまり触れたくない領域だった。
今年そこそこワードになった「駆け出しエンジニア」のようなものだ。
(実際実務は2年以上携わっていたので少なくとも駆け出しは脱していないとアレな状態)

hoge.phpに必要なロジックを加えて思ったどおりの結果を返すことまでがぼくの中で持っていた"技術"というもの。思い返せばめっちゃイキってますね。黒歴史なので忘れ去りたい。

「アーキテクチャってなんだ?」「DIってなんなん?」「ビジネスロジックとインフラストラクチャって同じなんじゃないの?」
脳みそはパニック、しかし自分が今まで書いていたロジック、見てきたプロダクト全量ソースを思い返せば、なぜすべて一つに取りまとめているのだろう。どうしてInterfaceにせず継承してオーバライドしまくるんだろう。ぼくが見てきた「常識」が崩れ去っていった。

行動を起こす

変化のタイミングはわりと早く、2019年に入りすぐ新規の案件に取りかかることになった。
繁忙の背景で今まで出来ていたと錯覚していた自己の甘さを省みて、自分に檄を飛ばし実装のこと、設計書のこと、プロダクトのこと、全部を考え直した。

ぼくがどこで歩みを止めたのか、少し振り返れば簡単だ。
「ダニング=クルーガー効果」の他ならない。

ダニング=クルーガー効果は相当前から提唱されており、折々で話題になっていたようだが、ぼくは当時その言葉を知らず、詰まる原因を探る際にたまたま見つけたものだ。
見つけたときのぼくは「まさかまさか」と受け入れることをやめようとしていた。まさに認知しようとしない好例である。

自分を振り返るには現状を打開する必要がある。ぼくは内部的な解決を外的要因で叩き直そうと考え、外への学ぶ機会を模索することにした。

結果、20弱のセミナー・カンファレンスへの聴講する機会を得ることが出来た。
その数を踏んでいるうちに、ノリや勢いで登壇する機会も与えられた。

特段、ぼくが登壇する機会と、これからの成長が爆速的に早くなる結果をもたらしたのは@nrs氏主催(Sponsored by GMO Yours様)のSekkeiKaigiだ。

まあ結果から言えば5分を超えたし内容も割と端折ったり全容も話しきれなかった反省の多い登壇になったが、それでも自身を持って楽しかったといえるし多くの学び、知見を得ることになった。

2019年を振り返る

前口上が随分と長くなったし、実際に技術の話はQiitaエントリとかセミナーとかで話せれば良いと考えている。
正直そのほうがロールの分担が出来て楽なのです。
(この記事はポエムだよ?念の為)

今年思い返すだけで携わった技術を上げるとすれば以下のように

PHP7
Laravel5.5 → 6.x
Python3系
Android Java
iOS Swift
AWS
 ・EC2
 ・RDS
 ・S3
 ・Cloud Front
 ・ELB
 ・Lambda
 ・DynamoDB
 ・Cloud Watch
 ・Athena

AWSはこれからKinesisとかSNSとかCodeCommitとかストリーム系だったりCI/CDに注力する見通しです。(ていうか主導でやります)

ちなみに2018年はPHP5, 7とLaravel5.4とCakePHP3.5でした。差がひどい。

エンジニア歴の中でもっとも忙しいのに一番時間を使いこなせたような気がします。
もちろん、これはぼくの功績ではなく一緒に仕事をしているチームの全員や、自由にやらせていただける機会をくださっている提携会社様の寛容さがあってこそのものです。感謝の念に堪えません。

技術面だけではなくプロダクト全体に影響を作れる環境があるのも、ぼくの成長理由となります。すべては理由があって成長できるわけですし。
来年は逆に一定の縛りを作りながら要件の中で最大限の効果を出せるようにするやり方も考えたほうが良さそうですね。
今後新人(経験浅い意味の)が来ても対応できる環境作り(ぼくはレベルデザインって言ってます)もしっかりと積み上げられるようにしたいです。

そして一番の実績(というか経験?)はPHP Conference 2019の場でLT登壇する運びになったことです。

正直なところ、1年間ずっと走り続けて来ましたが、大きなカンファレンスで登壇するのは来年以降でいいかなとか思ってました。
(それ以上に技術的な研鑽を積んでからでも立っていきたいという気持ちが強かった)
それでも登壇する機会をいただいたのは、Twitterやセミナー・カンファレンスで出会った皆様との会話や討論、多くの経験と学びから発言する場を早めに設けたほうが良いと考えた次第です。

終わってみれば反省も多ければ学びも多い、まだ短い人生の中で最も豊富な1年を過ごせたと思います。
来年は今年以上に豊富になっていく必要がありそうです。

上位レイヤとしての来年

ここから先もポエムです。ずっとポエムのターン

さて、ここまではいわゆる「作業員」とか「技術者」というポジションで話しておりました。ここから先は「上位レイヤ」、つまり取締役員とか執行役員とかそういったロール(役割)の話になります。

正直、今年は特に何も出来ない1年になるだろうなぁ。という判断はミスっていなかったと思います。何よりも経験値が少ない。
至極真っ当な話ですが、前述を読んでいただいている方なら分かる通り、レベル低かったんです。まじで。雑魚。
そんなぼくとまともに多くの仕事をしたいと考えられる方いますか?少なくともぼくはご遠慮すると思います。
なので自分がまともに戦える力を養うための1年に充てました。自分でも想定外レベルの成長になってしまったのでわりと1年目としては成功裏だったのではないでしょうか。

しかし「成功」ではなく「成功裏」です。つまり許容範囲なのです。
もしも成功と言えるのであれば「技術力を確立しポジションを確立し自社プロダクトを確立する」まで行けば成功でしょう。
残念ながらすべてを達成したとは申し上げられない。

ならば次のアクションです。今までやって出来たことは維持するのは当然ですが、今度は更に上乗せした実績を作らなければ上位レイヤとして立つぼくの価値はありません。(自分の決めたルールに従った場合です)

弊社は今の所自分達で持ちうるプロダクトというものがありません。(多分作り方を知らない)
よくあるパッケージ品の「作り方」までは分かっていても昨今考えられるサブスクモデル戦略・戦術、たぶん知識だけで実用法まで編み出せていないと思います。
その現状を打破するには2つの選択肢があり、1つは「知っている人を呼ぶ」で、もう1つは「実績を作る」です。
まだ出来たてほやほや2期目突入の我々には本来あるべき第3の選択肢「プロダクトごと買い取る」なんてパワープレイは夢のまた夢です。
この中で一番早いのは「知っている人を呼ぶ」ですが、そのためには相応の「コスト抱える」と「スクラッチ力」を見極める必要があります。

「知っている」には開発経験があるという枕詞があることは前提の上で、その中身には「参画時点が初期構想段階から」までが「知っている」になるのです。普通一般はそう簡単に捕まえられません。(人気株ですからね)

そのため、実際にやるならば。すでに道は一つです。
「実績を作る」
これ以外の選択肢はありません。

運が良いか悪いか、ぼくにはスクラッチ経験がわりと多いです。運用経験も意外と積むことがあったので最低限抑える必要のある知見は持っている状態です。
ややもすれば、来年にやる必要のあるミッションは定まっています。

「自社プロダクト」の完遂です。デカイですねぇ。

きっとぼくがやる担当ではないと思います。(CTOらしいんです一応)
逆に言えば、ぼくがやりたいからやるに近いんですよね。
会社のお金使ってみんなの役に立つツールを作るってめっちゃ楽しくないですか?(会社に失礼)

自社プロダクトを作ることには多くの意味と意義があります。
それを作ること自体が会社の実績かつ利益になります。(もちろん損益もありますが)それがマイナス要素になることはほぼないので、作らないほうがマイナスになるのです。
逆にぼくが今まで作らなかったのは、出来の悪いものを作って損益を作らないようにすることが最大要因です。
作ったあとのぐちゃぐちゃな環境を掃除したくないじゃないですか。
今はそうではありませんよ、という話です。

長々とポエミーな内容を流すのも吟遊詩人ではないぼくがやっても変なおじさんにしかなりませんのでそろそろ締めに取り掛かりたいと思います。
こういう話はどこかの取材でろくろ回しながら話せたら良いですね。いつかきっとメイビー。

締めくくり

今年は経験多くテクニカル、設計周りの知見や実践が増やせた大きい機会をいただけました。本当にありがとうございます。

来年もこんなゆるくも充足した一年を過ごせるようにしたいです。

ちなみに今年は数え年だったので本厄だったのですが思った以上に事故らなかったです。

それでは、皆様良いお年を〜。

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