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常にブレーキとアクセルの両方を踏んでいるような感覚があれば、それはすこし特殊な性質かもしれない

双極性障害Ⅱ型(生活に支障が出るほどの心身の調子の上がり下がりが特徴)を持つわたしは、いつも自分の中のエネルギー量の変動についていけずに困っていました。そんなときに書いた以下のnoteにコメントをいただいてHSPという言葉を知ります。

HSPという性質とHSSという性質

まず、HSP(Highly Sensitive Person)はアメリカの心理学者エレイン・N.アーロン博士が提唱した性質のこと。疾患にあてはまるものではないそうです。「過度に敏感すぎる人」といわれていて、5人に1人はいるとの調査結果もあります。感受性が高く繊細な神経を持つので、日常生活で生きづらいことが多いことが特徴です。チェックリストには以下のような言葉が並びます。
「自分の周囲の環境の変化にささいなことでも良く気付く」
「他人の気分の影響を受けやすい」
「忙しい日が続くとベッドや暗い場所に引きこもり刺激から逃げたくなる」
HSPの詳しいチェックリストはこちら

HSPについての解説を読み、うまく説明できない生きづらさを抱えていたわたしには光が射して来たような思いがしました。ところが、調べていく中でHSSという正反対の性質についても知ることになります。それもまた、読んでみると自分に当てはまる感覚がしました。

HSS(High Sensation Seeking)は心理学者のマービン・ズッカーマンが提唱している性質です。直訳すると「刺激を追い求める」という意味なのですが「変化に富み、新奇で複雑かつ激しい感覚刺激や経験を求める」といった性質があります。こちらも以下のようなチェックリストがあります。
「スキー、ロッククライミング、サーフィンなどスリルを味わえるスポーツをしてみたい」
「長い間家にいると落ち着かなくなる」
「することもなく待つのがいやだ」
これらの項目を見て、あるあると頷いてしまいました。(HSSチェックリストの他の項目はこちら

何を言われても自分に当てはまっているような感じ方をすることはあるものです。占いなどでもよくある体験ですが、それにしても、この相反する性質の両方に共感するところがとても多く、どういうことなのかと首を傾げていました。

すると、HSPとHSSそれぞれを単体で持っている人たちだけでなく、HSPとHSSを併せ持つ人たちがいることを知ります。

HSPとHSSを両方持つ人の傾向

HSPとHSSを併せ持つ人は、こんな傾向があります。

まず、とても移り気です。HSPの敏感さとHSSの衝動性の両方をもつため、神経の高ぶりを自分で最適なレベルにおさめることがむずかしいことが多く、すぐに圧倒されながらも、同時に飽きっぽいところがあります。
新しい経験を求めますが、動揺したくないし、大きな危険は冒したくない。「いつもブレーキとアクセルの両方を踏んでいるような気がする」という人もいるそうです。(参考元;http://hsphss.blogspot.jp/

「いつもブレーキとアクセルの両方を踏んでいるような気がする」という部分が、特に自分のことを言われているようでどきっとしました。わたしは好奇心や冒険心ですぐに行動するので活動的な人だと思われやすい傾向があります。かと思えば内心は小さなことですぐ傷ついてしまうので、自分の繊細な部分を「邪魔だなあ」と思うことが多くありました。そのときの気分に振り回され、ジェットコースターに乗っているような気分で、自分を扱いきれないという感覚をずっと持っていました。

友だちからはよく「不安定だよね」と言われてきたし、小学生の時からずっと見守ってくれている親友には、わたしについてこんな言葉をもらったことがあります。

「パワフルで繊細で努力家で芯があるのに不安定で真面目だけど向こう見ず」

さすがに自分のことをよく分かってくれているなあ…という、言い当てられてドキッとする感じを受けました。そして、わたしにくれたこの言葉の中に、まさにHSP/HSSの性質が詰まっているような気がしたのです。おそらくわたしは、HSPとHSSを併せ持っているのではないかと思います。

HSP/HSSの人への情報が少ない

HSPについては、最近少しずつ知られてきていて、書籍もどんどん出てきています。書籍「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」はHSP特有の生きづらさを少なくするためにたくさんのノウハウが書かれています。

でも、HSSも併せ持った人への情報が少ないようで、Webで検索してもなかなか具体的な対処法が出て来ません。わたし自身、双極性障害の兼ね合いもあるので、疾患と性質の境界線もはっきりしません。それでもずっと”いつもブレーキとアクセルの両方を踏んでいるように”自分の扱いが分からず、バタバタしながら過ごしてきました。

今のところ、上で紹介した本を参考にして自分の繊細な部分に手厚くケアをすることでだいぶ穏やかな心持ちでいられるようになった気はしています。たとえば、人と会いたい気持ちになって誰かと会っているのに疲れてしんどくなってしまうことがありますが、次の予定が入っていると伝えて一人で休む時間も大切にするようにする、といったことをしています。

敏感すぎる性質も、刺激を追い求めすぎる性質も、それぞれ生きづらさにつながるところだと思います。それぞれの性質のケアを助ける情報が増えること、更にその2つを併せ持つ人たちがいるということがもっと知られるといいなと思っています。

そして、わたしと同じような悩みを持つ人が、少しでも楽になりますように。

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読んでいただきありがとうございました😊サポートもぜひお願いいたします。2021年、海外でいくつか展示に参加するなど今後もアーティストを続けるお力をお借りしたいです!いくらでもご無理のない範囲でお願いします🌸

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