エニタイム

エニタイムフィットネスを #マーケティングトレース

昨日はゴールドジムについてマーケティングトレースを行いました。
その流れで、本日はエニタイムフィットネスについてトレースしたいと思います。

筋トレ市場を取り巻く環境

筋トレ市場はここ数年、様々な要因で伸びています。

・政治面
健康増進法、受動喫煙防止法など、国を挙げた健康促進への取り組み

・社会/文化/ライフスタイル面
ライザップなどによる、筋トレブーム/2020年東京オリンピックの開催/24Hコンパクトジムの流行

・技術面
様々な筋トレに関する情報量の増加(WEBサイト,SNS,Youtubeなどを通じて浸透)

FC方式で急速に勢力を拡大しているエニタイムフィットネス

画像1

引用:東洋経済ONLINE

上記にあるように、エニタイムの出店店舗数は急速に増えていて、記事の時点で全国400店舗、どうようの業態に絞ると全国で1000店舗まで伸びているようですね(2018年のデータ)。
急速に全国的に普及している要因と、自分がCMOならどうするかを整理していきたいと思います。

エニタイムフィットネスをSTPで整理

・セグメンテーション
筋トレヘビー/ミドル/ライト層

・ターゲティング
筋トレライト層、特に会社員など忙しい中で効率的に、かつ低料金でトレーニングジムに通いたい層

・ポジショニング
好きな時に好きな場所で、気軽にトレーニングを行えるベネフィット
∟24時間いつでも好きな時に好きなだけ通える
∟自宅付近であれば、トレーニングウェアで行ってすぐトレーニングできる(大きな荷物を持っていかなくていい=通いやすい)
∟相場より低価格

既存のフィットネスジムの形態だと
・通える時間が限られている(だいたいが23時までに閉まってしまう)
・通う時間がかかってしまう(必ずしも自宅や職場から近いわけではない)
・通うためには大きな荷物が必要(着替えなど)
・いつでも通えるプランにすると月会費が高くなる(1万円以上)

などのユーザー課題がありました。
気合いを入れてジムに通い始めたが、結局通うのが大変で挫折してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
それらを、
『最低限の設備と人件費でコストを抑えた構造×FC化による出店数の多さ』
によりすべて解決しているのがエニタイムフィットネスをはじめとする、24Hコンパクトジムです。
満たされないユーザーニーズを的確に満たしていて、素晴らしいですね。

エニタイムフィットネスの4P

では次に4Pを整理します。

・Product
24時間いつでも好きな時に好きなだけ通える、入会した店舗以外でも使える。

・Price
相場より低価格で、地域や店舗によって異なり、だいたい6,500円~9,000円くらい(相場:1万円以上)

・Place
都市圏であれば、ユーザーの自宅付近にあるのがほとんど

・Promotion
地域広告/紹介制度/ユーザーによる口コミ、UGC など

おそらく、そこまでマス向けの広告などは打っていないはずですが、一部ネット広告などはやってるところはあると思います。
結構ネット上の口コミやブログも多いのですし、筋トレ市場においてはユーザーニーズを満たす革新的な仕組みなので、そこまでプロモーションしまくらなくても収益化できてそうですね。

自分がCMOならどうする?

上記のような状況を踏まえると、まだまだ全国に24Hコンパクトジムを求めている、気軽にトレーニングを行いたいユーザーは多いのではないか、という認識です。
よって、
1,出店攻勢による新規獲得の強化
が当面の施策の中心になるんじゃないかなと思いますので、まずはここにリソースをはります。
一方で、
2,既存会員のエンゲージメントアップ
も同時並行で施策を走らせたいところです。エンゲージメントを上げ、出店攻勢に耐えうるLTVにしていきたいです。
ポイントになるのは下記の2点と考えます。

①UXの担保
ネットでの評判を見ていると、トレーナースタッフが常駐していないことで、マシンの使い方のマナーがなっていないユーザーがいることや、土足で入れるから故、施設内が汚れやすいなどの口コミがありました。
安かろう、悪かろう では継続率はいずれ下がっていきますので、このあたりは現場からボトムアップで課題を抽出しつつ、解決していきたいところです。

②初期離脱の防止
トレーナーが常駐しておらず、効果的なトレーニングプログラムや栄養の取り方などの基礎を教えてくれる人がいないので、立地・価格・通いやすさなどのニーズは捉えているものの、本質的な「トレーニングを続けること」による継続がされにくいのではないかと想定できます。
一方で、トレーナーがいないのもベネフィットの1つになっていそうなので、アプリでトレーニングを継続する仕組みを作るのはどうか?と考えています。

・オススメの目的別トレーニングメニューが紹介される
・ポイントプログラムなど、継続的に通うインセンティブを作る

など、結構良いのではないかと。

以上です!
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