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不可逆的な変化、次なる社会の姿と希望

今起きている試練は、沢山の苦難を私達につきつけつつ、不可逆的な変化を社会にもたらしている。それは日々起きており、また、恒久的に変貌を遂げる。

あらゆる組織・社会は新しいチャレンジに直面する。

カスタマーはみなデジタルの世界へと身を投じ始め、今までにない速さでリテラシーを高め、マーケットの姿を大きく変えてしまう

あらゆるもののデジタルへのシフトが強いられる中、味方でなかったものが味方となり、競合でなかったものが競合となる。

エンパワーメントは重要な鍵である。デジタルは個が個のアイデンティティをもったままダイレクトに無数につながりあい、巨大な全体を幾重にも形成している世界である。市民を、消費者を、従業員を、個人をいかにエンパワーするかが肝要である。

技術は新しいユースケースを得る。今まで日の目を見なかった技術が新しいプラットフォームの主役となり、勝ち馬であった技術は突然その活躍の場を失う。

規制も変わる。様々な行動が制約される中で、ダイナミックに社会も変わらざるを得ない。規制が緩和されるところ、新しく規制が必要なところが識別されている。各国政府は毎週のように規制を変化させていく弾力的な動きが要求されている。

インフラが高度化し、冗長化する。個を個としてエンパワーしつつも、すべからく自律的に全体を制御するシステムが必要となる。今まで冗長化されなかった機能も有事のために冗長化されていく。そのためにも、シームレスに全てはつながり、システムは連携し、情報は共有される。

研究開発への投資は極端な集中と選択とともに積極化する。この試練は時間との戦いである。長い計画によって投資するものを選び、他の可能性を捨てる賭けをするのではなく、ポテンシャルのあるものはたとえポートフォリオで重複しようとも積極的に投資されていく。それゆえ、集中と選択も極まる。

次世代に向けた人材へのシフトが起こる。すべてがデジタルへと雪崩を打って推移する中で、経済は大きく変わる。次なる社会で、世界で、求められる人材とは何かの定義が始まる

組織はどう動くべきか。新しい人材を登用し、ケイパビリティを拡張させていくのか。ラディカルにデジタルへとオールインするのか。身を守りながら次なる社会の姿を見定めていくのか。それとも自ら次なる姿を作っていくのか。

組織のリーダーは来たる社会に向けての態度を決めるべきだろう。今後何が起きるか、世界の変容に対してのシナリオをもち、不確実な予測であることを踏まえつつも、組織としての新たな目的を定める。そして、組織のメンバー全員と次なる姿に向けて進んでいく。そのアクションこそが希望となる。

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