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【報告7】《SNS関連・後編》旅行の情報収集はネット×SNS〜香港人訪日アンケート〜

まえがき

去年の今頃って何してたんだろう…普通の生活してたんですよね。
香港の民主化デモが6月に始まって、それからもう10ヶ月、普通とは言えない生活がずっと続いています。

娘の幼稚園も11月くらいからデモの影響で休校期間が頻繁にあり、1月後半の春節からは今度はコロナでずっと休校(休園)です。

普通に生活してた頃の普通ってどんなんだっただろ…ってなってます。

アンケート集計〜旅行関連の続き〜

アンケート概要は以前の投稿をご覧ください↓

旅行SNS関連の回答者構成 /(回答者数:229名)
旅行SNS関連のアンケートに回答してくれた人の構成は以下の通りです。

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今回の設問(全25問)
【問21】あなたがSNSでシェアする情報は?
【問22】SNS投稿スタイルは?
【問23】SNSから得たい情報は?
【問24】どのSNSで投稿してる?
【問25】旅行の情報収集に使うのは?

今回はこの5つを見てみましょう!
アンケートの「SNS関連」は全10問で今回で終わりです。
*次回からは後半のアンケート美食関連(全8問)です。

【問21】あなたがSNSでシェアする情報は?

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ここではどのような情報を自分のタイムラインでシェアするのかを聞いています。
「打卡(写真を撮る)」は旅行雑誌でも常に見かける非常にホットなワードです。最近のメジャー旅行誌も良い”打卡場所”(インスタ映えする場所)の紹介に熱心だし、モデルさんも意識して撮ってます。
もうここまで「打卡」が目的になると観光地だけが訪問候補地にはならないので、「センスよく見せる」工夫次第で目につきやすくなるのは間違い無いです。

【問22】SNS投稿スタイルは?

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自撮り写真の投稿13.2%

正直もっと多いかなと思ってたけど、それでもアジア人(日本人以外)の自撮り率は高いと思います。とにかく自分を入れて撮ります。
香港人の友人が教えてくれたのは「自分が写っていないとそこに行ったことにならない」から自分を入れて写真を撮るとのことでした。
女性はポーズの取り方も上手いですよね。プロのモデルさんみたいに自然なポートレート意識でポーズしてる。みんなインスタで鍛えてます。

料理の撮影はほとんどしてますよね。(日本人も)
お料理が出てきたらちょっと間は撮影タイムに入りますよね。笑

お料理はSNSにも投稿されやすいので、場所の関連づけをして投稿してもらえるように準備(タグ整備・お知らせ等)しておきたいところです。

【問23】SNSから得たい情報は?

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クロス集計

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ローカル感=自分だけが知っている特別感

今や日本中どこの観光地に行っても「同志(同じ国から来た旅行者)」に遭遇します。特に中華圏からの旅行者はどこに行ってもいますよね。
日本の旅に慣れた訪日リピーターからすると、
「自分だけが知っているここの情報」
「ここには外国人旅行者は私たちだけ」
みたいなローカル感にステータスを感じるそうです。

それがこの質問の答えのバランスに現れているのではないでしょうか?

「ガイドブックに載っていない」×「地元の人の情報」=ローカル情報

私の周りの香港人も台湾人も同じで、観光というより、このローカル感を体験しに旅行していると思います。

インバウンドは観光地だけではないです。これ絶対。
観光地にしかチャンスがないと考えない方がいいです。観光地っぽく仕上げる必要は無いと思います。
人工的で情緒を失った観光地よりも、手付かずの現地の方が海外からの旅行者には本物として見てもらえるはずです。

訪日リピーターはその「ローカル」を探しています。

【問24】どのSNSで投稿してる?

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クロス集計

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ここでもfacebookとInstagramの年齢層逆転が起きています。

facebook=中高年層
Instagram=若年層

明らかですよね。
でも若年層もfacebookのアカウントは持っているんですよね。使わないだけで。関係無いかもしれないけど、香港人の若い子もfacebookメッセンジャーの返信遅いしね(ほぼ見てない)。30代以上はめちゃくちゃ返信早いです(常に見てる・ログイン中)。

よく言われる「親世代がやっているfacebookをその子供世代が使いたくない」心理はわかります。
facebookは基本実名制ですからね。
Instagramはいくらでもアカウントが持てます。(私も個人のアカウント、仕事のアカウント、趣味のアカウントと分けてます)

投稿の内容によって使い分けが大切です。

海外向けにSNSを使って情報発信する場合もこの2大SNSの特徴を考慮し、使い分けが必要です。

facebook=情報の充実度(写真・情報・旬・リンク・拡散性)
Instagram=直感的な映え(キレイさ・珍しさ・興味のきっかけ・気軽さ)

【問25】旅行の情報収集に使うのは?

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クロス集計

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これまでのいろいろなアンケートを見てきて、情報の流れとしては

SNSできっかけを得る→ネットで調べる

この流れだと思います。
ほとんどの情報サイト・個人ブログはSNSからの流入に期待するところは大きいと思います。

そもそもSNSは「フロー情報」ですので、時間が経てば流れて誰も見なくなります。ですので「旬」が大切で、「旬」なうちは多くの人の目に留まり拡散(あるいは評価)されやすくなります。

その一方で、ネットは「ストック情報」ですので、検索に引っかかっての流入や、リンクからの流入もあります。

今では多くの企業・個人がこのフロー情報とストック情報の特徴を活かして情報発信をしています。要はブログのリンクをfacebookに貼り、facebookからの流入や拡散に繋げています。

SNS(ここではfacebook)で多くの人に興味のきっかけを与え、興味のある人はリンク先のブログ(サイト)に行き着く流れです。

当たり前のように多くの企業や個人がやっていますが、海外情報発信(インバウンド誘客)に活用しているケースはまだまだ少ないと思います。SNSこそ海外とカジュアルに繋がれる最もシンプルでかつフリーなアイテムです。SNS→自社サイト。この流れを作りましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

香港訪日アンケートSNS編は今回で終了です。
次回からは後半、美食・温泉・旅館編(全25問)を数回に分けてお届けします。

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