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極私的・宇都宮ガイド

例年通り、盆は宇都宮に帰省した。現在は特別な事態だけれど、深く考えないことにした。新幹線はガラガラだった。

普段は一人でいるから人が複数いるだけで消耗したが、何かエネルギーが充填された気がする。帰省はサウナみたいなものだ。面倒な「関係性」のサウナでわざと疲れる。そして戻ってきて体を冷やすと、何かが変わっている。故郷には愛憎がある。懐かしい場所に戻って懐かしかった、というだけではない。強い言い方をすれば、帰省によって僕はわざと「傷つこう」としているのだと思う。ダメージを受けに行っている。そこから回復する過程で、言葉が更新される。

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で、宇都宮の観光案内でもしてみようかと思ったんですが、なかなか難しい。いったい皆さん、旅行として宇都宮に行くなんてことがあるのかしら。仕事で何か宇都宮に行くことがあってそのついでに寄るべきところがあれば、というニーズならば少し応えられるかも。広く栃木ということなら他に観光地はあるわけです。日光や那須については、また機会を改めて。今回は、かつて賑わいの中心だったオリオン通りと、80、90年代の宇都宮の味を伝えるお店を紹介します。

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