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死ぬとお金がかかります。10. 死ぬと入ってくるお金。

これまで、死んだら出ていくお金について書いてきたけれども。
死んだからこそ入ってくるお金というものもあるわけで。

まあいわゆる、香典ですな。

御霊前、御佛前、御香典、呼び方はいろいろあるけれども。
要は、「ご家族が亡くなって、費用がかかって大変でしょう、これで一時しのいでね」の助け合いのお金なのですよ。
なので、ムリせず、出せるぶんだけ助けてくれたらありがたい。まあ、多すぎてもね。だいたい、三分の一はお返し代として使うことになるし。
相場は、ネット探ればすぐにわかるけど。いとこ辺りなら、5千~1万くらいだったかな。お線香くれた人もいたし。近しい仲なら、金銭より手を貸してくれるほうがありがたかったりするし。心情的にも。

香典は「必ずその金額が集まる」というものでもないし、「もらう」というより「一時、助けてもらってるお金」で、今度そちらにご不幸があったら、同じくらいお返しするのが筋ってものだけど(でも、伯父さん伯母さんとかに多めにいただいた分は、きっと返しきれねーなぁ……)。


親類縁者・友人知人が多ければ、ぶっちゃけ、香典のみでも「火葬」だけなら、なんとかなるなる。たぶん。
ウチの場合、両親ともに末っ子同士だったので、ありがたいことに、お兄さんお姉さんたちやそのご家族が、かなり助けてくださった。親の親せきづきあいが良好なので。そして、ウチと違って裕福なご家庭が多いので笑

まあでも、両親のお兄さんお姉さんたちのご存命がまだ多いということは、今後、出す順番が回って来るってわけですよ。時期が重ならないのを祈るのみだよねー……




あ。香典袋には、名前と住所と金額、ちゃんと書いといてほしい。香典返し用のリスト作るのに、書かれてないと混乱する。特に金額。袋から抜いたあと、いくらいただいたのか、わからなくなっちゃうから。
もらった方は、とにかくショックとパニックの最中だからねぇ。

「御霊前」とか「御佛前」とか水引とか、間違っててもそんなに気にしないけど(特にウチは無宗教・無神論者だったから)誰にいくらもらったのかと連絡先はわかるようになってないと、お返しができない。



あとは、死亡保険金。


これはかけてればの話。ウチはぽっくりだったので入院保険は下りなかったけど、死亡保険はちゃんとかけてて、下りた。どんな葬式とどんな墓を望むのかで、むしろ死亡保険の方をしっかり考えて掛けといたほうが良いかもなー。遺った家族が大変だから。遺産が山盛りなら要らないだろうけど。
まあ、何保険が人生で必要になるかはわからないけども。最低限、肉体を片づけられる分の貯金をするか、死亡保険はしっかりかけてたほうが、後始末をしてくれる人が助かると思う(かくいう私はまだかけてないけどもー)。でも、死亡保険が下りるのもちょっとあとにはなるから。即金が手元にあったら、何かと便利。



ウチは入ってなかったけど、互助会(ごじょかい)ってのもあるらしい。
冠婚葬祭のいざというとき助けてくれる会。そのために積み立てとくってヤツね。親族からの香典で葬儀がまかなえる気がしないご家庭は入っとくと良いのかも。





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死ぬとお金がかかります。
1. 老いた親との別れ方。
2. 父がぽっくり逝きました。
3. 葬式は、どうする?
4. 戒名って、要るの?
5. 仏壇が、ないのだよ。
6. お墓も、なかったのだよ。
7. 死後の手続き。
8. 葬式代わりのお別れ会(お手製)
9. 遺品整理も大変なのだ。
10. 死ぬと入ってくるお金。
11. 父親との最後の会話。
番外. 親友の義母の場合。


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