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「ふろふき大根」と言えば「ねぎ味噌」

ねぎ味噌っていうのは長ネギを生で食うものである。考えてみれば、あんな辛い野菜を生で食うとはトンデモないことだ(笑)。

そろそろ、冬ダイコンが出てきた。組織が今までのように密でなく、茹でて美味しい。

おでんもいいが、ふろふき大根が好きだ。何よりも、ねぎ味噌がいい。今日は、今シーズン初のふろふき大根をすることにした。

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皮剥きで面取りをすると美味しい。包丁では面倒だがペン型の皮剥きは適切に良い働きをしてくれる。面取りで出たダイコンはごぼう巻と煮付けて食べた。

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何よりも大事なのは「ねぎ味噌」である。これは中々お店では食べるのが難しい。

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少し青いところも含めて潰していく。このエキスと味噌以外は何も入れない。母は砂糖を入れていたような記憶があるが、魚のすり身団子のときだった(笑)。

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妻の家では、青い所は入れなかったと聞く。

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小さいころ、母がするすり鉢を抑える役は僕だった。楽しかったことを覚えている。母が使っていたすりこぎ棒を探しているのだが、どこにもない。山椒の木で出来たもので、固くて立派だった。

毎回、使うたびに山椒の木は体にいいから、このねぎ味噌にも入っていって食べるといいことがあると言っていた。

捨てるわけがないから、どこかにしまったのだろうか。母の父はタンス職人だったので自家製だろう、と言うか、たんす屋さんは、隣近所のちょっとした小物を作っていたのだと思う。木製の立派な鍋敷きが何枚も有る。

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味噌の量を加減しながら作っていく。でかいすり鉢でないと美味しく出来ない。フードプロセッサでもいいのかもしれないが、僕はすり鉢に一票だ。

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最後に味を見ながら味噌の加減をして、もう少しする。

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今年も暮が近づいていると感じる。

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美味しく一杯きこしめた。

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ねぎ味噌だけでも行ける。何処へ?

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明日はじっくりと煮た汁にねぎ味噌を入れて食べる。味噌汁とは違った美味しさが有る。

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母の父が作ったテーブルや将棋盤も立派だ。もうどこでも手に入らない。

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嫁入り道具のタンスである。すりこぎ棒はなかった。明るくなったら小屋を探そうか。地下の倉庫にあるかもしれない。

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母の父の物語はいつか伝えたいと思う。この80年間で変わったものと変わらないものが有る。

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まだ数日であるが干し柿になってきている。干した日が晴れているといい干し柿になる。今年は美味しくなる。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。