DUNE/デューン 砂の惑星
少し、心配していた。
特撮(笑)を前面としたびっくり箱映画ではないかと。
杞憂であった。
スターウオーズ以来、SF(センス・オブ・ワンダー)と呼ばれる分野の映画が単なるびっくり箱に変わり、時間つぶしとなってしまったのが嫌であった。
この映画は1960年代に顕著となった大きな問題を描いている。
その土地の産物を奪うためにそこに生きる生き物を殺し、移住することを描いているのだ。今の私たちの問題である。
是非や善悪ではない。それは繰り返されてきた現実なのだ。
映画は、今の私たちの世界を描かなければならない。
アバターのように勝手なご都合主義の物語でもスターウオーズのような「反乱軍」バンザイでもなく、どこまでも愚かな私たちの『生』を描いている。
導入から、呆れるくらい静かに進む展開は素晴らしい。
5分に一回びっくり驚かせる展開ではない。
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。