DTMとは?〜人気のDAW&オーディオインターフェイス〜 [vol.033]
DTMとは「Desk Top Music(デスク・トップ・ミュージック)」の略で、パソコンを使用して音楽を制作することをいいます。
しかし、この「DTM」は和製英語で、英語ではコンピュータミュージックといいます。
録音機材を使って家でレコーディングをすることを「宅録」と言いますが、最近ではほとんどの人が、DTMで高品質な音楽を作っています。
音楽の歴史から考えて、DTMのコスパは計り知れません。
数十万円、数百万円するような機材がプラグインという形で低価格で手軽に扱える、これはすごいレコーディングの進化です。
「パソコン」でレコーディング
DTMが世の中に広まる前、ミュージシャンは必ずレコーディングスタジオで音楽を作りCDにしていました。
大きな卓(ミキサー)に楽器の音を通して、大きなオープンリールに記録していく作業で、楽器を一つずつ重ねて曲にしていきます。
その音作り、記録をパソコンで作業してしまうのが今は主流になっています。
生楽器の音を大きな音で良いマイキングで録音するには、レコーディングスタジオなど音響の整った場所が必要ですが、パソコンを使えばシミュレーションのプラグインなどで立派な録音を自宅ですることができます。
「P C」
「DAW」
「オーディオインターフェイス」
「スピーカー or ヘッドホン」
この4つがあれば作曲・編曲がひと通り出来てしまいます。
必要なソフト「DAW」
DAWとは、Digital Audio Workstation(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の略で、DTMには不可欠な音楽制作ソフトのことです。
雑誌や本をパソコンで作ることを、DTP(DeskTop Publishing)(デスク・トップ・パブリッシング)といいます。
本を制作のためには「In Design(インデザイン)」や、写真加工するための「Photoshop(フォトショップ)」や、イラストやロゴを作るための「Illustrator(イラストレーター)」をパソコン内で使います。
同じように音楽を作るために「DAW」や、音を加工するための「プラグインソフト」や、音を作るための「音源ソフト」をパソコン内で使います。
人気のDAW
<Cubase>
一番人気のあるDAW。オールジャンルに強く、初めての方にオススメ。
<Logic Pro>
GarageBandと連動できるなど、Macユーザーに人気のあるDAW。
<Pro Tools>
業界標準のDAW。現場ではスキルが必須。波形編集がやりやすい。
<Studio One>
人気が急上昇している新世代のDAW。動作が軽い。
<Ableton Live>
リアルタイム録音に強い。EDM・DJなどのアーティストに人気。
<FL Studio>
日本では知名度は低いが、海外では人気。値段も安く、コスパが良い。
DAWのソフトを使用するにあたって、それぞれライセンスを管理しなければいけません。
ここでつまづく人が多いですが、ライセンスをアクティベートする(使用権利を得る)には専用のライセンスキーUSBが必要になります。
代表的なもので「iLok」や「eLisencer」などがありますが、DAWによって異なるので公式サイトなどでよくご確認後にご購入してください。
必要な機材「オーディオインターフェイス」
オーディオインターフェイスとは、パソコンに音を取り込むため、出力するための接続機器。
詳しくは、プリアンプ(音を増幅させる機材)とA/D・D/Aコンバータ(アナログとデジタルを変換する機材)をひとつにしたもので、DTMを使用する人が増えて現在では多くの人が家での宅録で使用されています。
たまに、「A I/F」、「オーディオ I/F」、「A I/O(インプット/アウトプット)」、「オーディオ I/O」と略される場合もあります。
上記の略語があればオーディオインターフェイスと思っていただいて大丈夫です。
人気のオーディオインターフェイス
<〜3万円以下>
Steinberg/UR22c
ZOOM/UAC-2
Focusrite/Scarlett 2i2
<〜7万円以下>
Steinberg/UR44C
UNIVERSAL AUDIO/ARROW
IK MULTIMEDIA/AXE IO(ギター録音に特化しています。)
<〜15万円以下>
RME/Babyface Pro
UNIVERSAL AUDIO/APOLLO TWIN MKII QUAD
MOTU/624
必要な機材「スピーカー or ヘッドホン」
作った楽曲をより良く聴くために、スピーカーかヘッドホンは必要です。
全体のチェックをスピーカーで確認して、細かい部分はヘッドホンでチェックすると良いです。
近年はスマホなど小さなスピーカーで聴くリスナーが多いので、小さなスピーカーでのチェックするのもおすすめです!
スピーカーは家での作業は音量事情などもあると思うので、1〜5万円くらいのもので十分作業できます。
<人気のスピーカー>
<人気のヘッドホン>
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