細胞分裂する教室を作る

自己組織化する学校の発起人の田原です。

学校に通うのが嫌になった子達が通いたくなる学校って、どんなものなんだろうって、1年以上考え続けています。

それで、不登校の子達とZoomで対話を重ねているんですが、その中で出てくるのが、「学校は、自分で決められないから嫌だ」という言葉。

さらには、「自分で決める力を育てたい」という言葉も聴かれました。

じゃあ、話し合いながら、自分で決めたことを一緒にやろうよってことで、戦国時代をテーマにした読書会が始まりました。

『秀吉の天下統一戦争』という本を、中1のK君が説明し、他の参加者が質問するという対話形式で進んでいくのですが、いつも、話はどんどん脱線し、「本能寺の変の黒幕は誰か?」という話題になったり、「浅井長政は、なぜ、信長との同盟を破棄したのか?」という話題になったり。

先週は、「朝倉義景は、なぜ、戦国武将としては不合理な決断をし続けたのか?」という問いについて対話しました。

中1のK君、小4のR君、大人が4人で、みんなが対等に考えを述べ合う時間は、とても楽しく、あっという間に過ぎていきます。

話題の中で登場した足利将軍と室町幕府について興味が湧いたので、次回のテーマは「応仁の乱」になりました。

どこへ向かうかは、対話の風向き次第。

自分たちで考え、自分たちの内側から出てきたものに導かれながら進んでいくオンライン読書会。(あれ?本なんかすでに読んでいないぞ。ま、いいか)

人が集まって、お互いを尊重し合いながら耳を傾け合えば、お互いから学び合うことができ、学びはどんどん深まっていきます。

そのことに気づけば、この読書会を細胞分裂されて、自分の学びたいテーマでオンライン読書会(対話会)開いていって、自分で自分の時間割を作ることができます。

「これを、学びたい」

「いいよ、一緒にやろう」

ということが起こるオンラインコミュニティがあり、そのコミュニティに、対話と学び合いの文化が育っていれば、十分にそれが起こります。

学校という枠にはまることを拒否した子どもたちに、違う学校の枠を用意して、「こっちならどう?」と進めるんじゃなく、対話的に学ぶオンライン教室を自分たちで作って、文化を育みながら細胞分裂させていくうちに、

「あれ?これって学校みたいなだね」

となっているようなムーブメントを作りたい。

すでに対話の土壌は1年かけて耕されています。

今は、最初のいくつかの種が発芽し、生き生きと育っているところ。

遠くを目指して、ゆっくり進みます。

子どもと大人の共創読書会は、月曜日の15-16時でやっています。

参加したい子ども(小中高)や大人は、田原までご連絡下さい。

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