子どもと大人の共創読書会の熱量が上がってきた

自己組織化する学校では、子どもが学校に行っても、行かなくても、幸せに大人になれる社会を、多くの人たちの共創によって実現することを目指しています。

最初の1年間は、この想いに共感してくれて集まった人たちが、Zoomに集まって、ひたすら対話を続けました。

そして、不登校の子たちに向けた探求型のオンライン講座を2回実施しました。

教科学習をサポートする「ジコヨビ」も立ち上げようとしましたが、コンセプトを表現するのが難しく、なかなかキックオフできないという状況も体験しました。(これも、とても貴重な体験でした)

1年たって、子どもたちと一緒に何かやりたい!と思い、中学1年生のK君と相談しました。

「学校に行っても、行かなくても、幸せに大人になれる道を一緒に創る実験をやりたいんだけど、実験台にならない?」

K君から「やりたいっす!」という返事が来たので、やり始めたのが、オンライン読書会です。

K君が、ちょうど読んでいる本が、『秀吉の天下統一戦争』だったので、この本で読書会をやることにしました。

K君が、秀吉について説明して、参加者が疑問をぶつけたり、知っていることを持ち寄ったりしながら、緩い感じで進んでいきました。

そのうちに、小4のR君が加わり、K君とR君の二人が引っ張る形で、テーマも興味の移り変わりに応じて変化しながら、展開していきました。

秀吉⇒本能寺の変⇒朝倉義景⇒応仁の乱⇒日本三大悪女⇒北条政子⇒淀殿⇒関ヶ原の戦い⇒家康⇒・・・

読書会と言いつつ、2回目からは本を使っていません。K君、R君が知っている限りの知識を使って説明してくれる感じ。

K君に聞くと、「あの読書会は、自分にはなかった視点を、他の人からもらえるので勉強になるし、本当に楽しい」とのこと。

R君は、読書会に参加するために、他の用事をすべて読書会中心に組み直し、学校も休んで参加するほど楽しみにしているとのこと。

それまで月曜日15時スタートだったのですが、R君から「月曜日学校に行くことになったので、参加できる時間に変えてほしい!」という切なる願いが届いたので、17時スタートに変更になりました。

先日、初めて参加した中3のNさんは、終わった後のお母さんからの連絡によると、

「うぉぉぉ!めっちゃ楽しかった!!何これ?!」と大興奮。
「学校とか自分一人じゃ発見できないこと、感じ取れないこと、読み解けないこととかをみんなで紐解いていったりしたのが楽しかった」
「これ毎週やっているの?毎週出たいです!!」
とすごい勢いで私に話していました。

とのことで、18:40に帰ってくるNさんが参加できるように、再度調整するかどうか検討中。

自分たちで考えることが尊重され、自分たちで決めることができ、即興的に変化していく場の楽しさを、一緒に参加している大人も一緒に味わっています。

まだまだ小さな試みですが、3人の子どもが、ものすごく楽しんでいる様子を見て、大きな野望へと繋がっていることを実感しています。

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