読書会1

(第1回)子どもと大人の共創オンライン読書会

自己組織化する学校の田原真人です。

自己組織化する学校は、「多様な子どもが、学校に行く/行かないに関わらず、自分らしく成長する過程を、共創によって実現する。」ということを目的にして活動しています。

想いに共感する460名の大人が集まり、2018年は、子ども向けのオンライン探究学習プログラムを2回、実施しました。

そこに参加してくれた中学生のK君に、次のように声をかけて相談しました。

「目的を達成するためには、大人だけじゃ無理で、自分自身を実験台にしながら、一緒に道を作ってくれる子どもが必要なんだけど、K君、一緒にやりませんか?」

そのときに見せた図が、こちら

「時代は、左の社会構造から、右の社会構造に変わりつつある。今の学校は、左の社会構造の時代に作られたもの。一緒に、右の構造の学校みたいなものを作らない?」

K君は、好奇心がすごく強くて、本を読むのが好きで、自分で問いを立てて学んでいける人で、だからこそ、今の学校がなじまずに自宅で学んでいます。

「ぜひ、やりたいです!」と言ってくれたので、K君が興味を持っている本で、オンライン読書会を始めることにしました。

K君が、今読んでいるのは、「秀吉の天下統一戦争」。

第1回の読書会では、いろいろ疑問が出てきました。

「どうして、この本を読みたいと思ったの?」

K君「秀吉は、あまり好きじゃないから、読んでおこうと思った。」

「じゃあ、誰が好きなの?」

K君「信長」

秀吉は、信長の長男である信忠の息子の三法師を清須会議で後継者に推薦し、その後見人として実権を握るわけですが、そこで、疑問が生まれるわけです。

「三法師は、その後、どうなったんだろう?」

だまって、ネットで検索する4人。。。。

「あ、元服して信秀と名乗って、関ヶ原の合戦で25歳で戦死している!」

「へぇーーー」

さらに、読み進めていくと、信長の後継者争いで、小牧長久手の戦いで秀吉は、次男の織田信雄(のぶかつ)と家康の連合軍と戦い、家康が10万と3万の戦力的劣勢にも拘らず完勝。しかし、豊臣秀吉が織田信雄(のぶかつ)と和解したことで、家康は浜松に帰っていくという話に。

「信雄は、その後、どんな人生を送ったんだろうね?」

という疑問が。。。

再び、ネットで調べる4人。。。

「あ、なんと73歳まで生きている。」

「あ、関ケ原では、どっちに着こうか迷っているうちに終わったみたい」

「豊臣家の家臣になったけど、大坂冬の陣では徳川についているよ」

などと、数奇な人生が、明らかに。

K君の興味関心から始まったオンライン読書会は、埋もれがちな人たちに、次々と光が当たる時間となりました。

とりあえずは、毎週月曜日の15時ー16時で継続します。

こんな感じで自由に学びたい中学生のみなさん、一緒にやりませんか?

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