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Runtripで繋がった「走る」と「地域」

今まで自分がやってきた活動や大学で学んできたこと、多くの人と繋がってきたことに果たして意味はあったのだろうか。

長いことそんな悩みを抱えてきました。

東北で高校生の頃から地域に関わる活動をして大学でもまちづくりを学んできたけど、ここ数年は何をしたいのか分からず挑戦しても失敗し、燻っていた。未来が見えず自暴自棄にもなりかけたし、facebookの先で活躍する同世代を見てはすっかり遠くの人たちになりかけてました。

おまけに興味のあることは駅伝や陸上競技、走ることに変わっていたから、これまで出会ってきた人とも学んできたこととも繋がらないかもな…とすら思っていました……

他にも理由はあるけど、Runtripにインターンしたいと思ったのは「そんな燻る自分で居続けるのはヤダ。興味のあることにのめり込みたい。」という、腐りそうになる自分の中で灯ったわずかな希望にかけたから。

東京に来てからは前のnoteに書いた通り、自分が想像していた以上に楽しいです。

高校時代に一度諦めた「走ること」に向き合う自分は極端にいえば「他のことやってきた6年間必要だった?」と思っていたけど、Runtripでインターンを始めてから今まで経験してきたすべての自分がいてここに立っているんだなあと思うのです。

Runtripというスタートアップは中に入るまで「走ることを楽しめるようにする」「大森さんが箱根ランナー」「渋谷のラジオで番組やってる」くらいしか知らなかったけど、実際に入ってみて「走ることを本気でcoolにしたいと思っているし、走ることを通して豊かさを創っていく人たちなんだ」というのをまざまざと突き付けられました。

最終的に行き着くところは「豊かさ」

それは、僕が高校生の頃から触れてきたものであったし、大学で学んできたことそのものでした。

自分のバックグラウンドを書くと、大学のゼミでは風見研究室というところに所属していて「コミュニティデザイン、コミュニティビジネス、ソーシャルビジネス」が研究領域です。

コミュニティデザインやソーシャルビジネスというと「課題解決」のイメージが強いし、地域課題や社会課題というネガティブなものへ実際向き合うのだけど、本質的に目指す先は地域にいる人たちが豊かな暮らしをできるように「デザイン」していくものだと思ってます。

だからこそ、Runtripがやっていること、そして自分が学ぼうとしていることは「自分が見てきた景色の延長線上」にあったんだと気づきました。

単に楕円の中を競うだけなら気づけなかったけど、走るってその地域にどんな魅力があるのか、どんな景色があるのかを自分の五感を通して感じることができるツールだと最近思う。そして、走ることを通して人と繋がることができる。

これって豊かさそのものだと思うんですよね。シンプルにめちゃくちゃ楽しいじゃないですか。

Runtripで出会った東北の魅力

かれこれ半月近く、アプリに投稿されたコースをテーマ別に振り分けていく作業を1000件以上やってたんですけど、いろんな地域のいろんな魅力を知れるんですよ。それがたまらなく楽しいのです。(単純作業なのでお昼ごはんの後は眠くなりますが……)

この景色見ながら走ってみたいなあとか、この地域のコースだったら知り合いのあの人が住んでるから走る機会があったら教えたいなあとか、これ走った後に食べたら美味しいだろうなあ!とか。

その中でも、やっぱり東北のコースが出てきたときってものすごく嬉しいんです。地元…!って思うし、宮城だったらここ走ったなあとか、こんなとこあるの!?って発見したりするんです。

中でも嬉しかったのは『震災を忘れない「いのちの石碑」巡り』という投稿。

https://runtrip.jp/course/miyagi/4581/414

女川町の各所に点在する『いのちの石碑』。これらは地元中学生の手によって、「震災の記録を残す」というテーマで建てられたものです。最終的には21の石碑が建つ予定ですが、本コースはすでに完成している6カ所を繋ぐコースです。

この石碑のプロジェクトは僕が高校3年生の時に出場したNPO法人カタリバが主催する「全国高校生MY PROJECT AWARD2013」で出会った、カタリバが女川で運営するコラボスクールに集まった中学生たちが中心に行っていたものなのです。自分が直接関わってきたものではないけど、顔が見える子たちが創ったものを走りながら見に行くってすごくいいなあと思ったのです。

この投稿に出会ったときに一番「自分が震災後の8年間出会ってきたものがここで繋がるんだ…」とMacをカタカタさせながらエモくなりました。。。

他の地域にも出会いに行きたい人たちやその人たちが創っているものだったり、日々営んでいるお店に「走ること」を通して出会いに行くってよくないですか???

Runtripで繋がった「走る」と「地域」

たとえば、僕の友達に宮城県大崎市の池月という地域に新卒で移住した子がいるんですけど、その子は朝に走ってるんです。

きっと、その子は走りながらいろんな人やもの、そして変化に出会っているのだと思います。

その子が走るなかで出会ったもの、地域の魅力を知ることができたら僕もその地域のことをもっと魅力的に感じるだろうし、僕もここ走りたいと思うはず…!

そういえば、高校時代雨の日に学校のグラウンドで練習ができないので、高校がある石巻の日和山から下りていろんなところに走りにいったんですが、隣町から通ってた僕にとってはそれが街を知るきっかけで楽しかったんですよね。

そんなことも原体験にあるのかもなあ、と思ったり。

久しぶりだな……と思うくらいにこんなに「地域」について語りましたが、こんなに書いてる自分にもびっくりしてます。笑

(自分こんなに地域のことに興味あったのか……)

いま思うと学んできた意味があるのだろうかと悩んで良かったのかもしれません。悩んだからこそ向き合ってきたし、そこに答えを出すことができたのだと思います。

高校生の頃はこんな紆余曲折を経るとは想像していなかったけど、ひとつひとつ拾ったパーツを組み合わせて素敵なものができそうで中々いい人生やってるじゃんと思うのです。

あっという間に3週間、まだ3週間。どちらの思いも浮かんできますが、4月からこんなにも濃い時間を過ごせて幸せです。

僕が積み重ねて、学んでいくことは1年後僕が東北に帰ったとき地元でがんばる人たちのためにどう還元できるんだろう……そんなことを考えながら、頑張る日々です。

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