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「話が面白い人」は多くの事実を知っている人のことだった

「話が面白い人」といって、最初に思い浮かべるのは何でしょう?

職業だったら芸人さん、噺家さん、落語家さんといったいわゆる「話芸」が関係するものになるのでしょうか。

確かにトーク番組での芸人さんや落語家さんの話は面白くて、「わぁおもしろいなぁ」と、ついTVの前に居座って聞き入ってしまいます。

では、その職業の方々の話以外で同じような体験をしたことはありませんか?多くの人は体験したことがあると思います。

それはどんな人たちだったでしょうか?

友人?同僚?上司?親戚の人?

おそらく、人によってどれも当てはまることでしょう。

わたしの最近の体験では

「結婚式を奥さんにサプライズで全部進めた話」という経営者の話が芸人さんの話と同じくらい聞き入っていました(もちろん、笑いどころもアリです)

ただ、これは先に挙げた職業の方ではありません。では、経営者が話したから面白かったのでしょうか?

でも、そんなことはないはずです。経営者の方でなくとも、友達や同僚、上司といったあらゆるジャンルで「話が面白い人」はいますよね?

ということは面白い話は職業、職種に必ずしも依存するわけではないということです。ものすごく当たり前ですが。

面白い話を連発する、通称「話が面白い人」ってなんでしょう?

話芸が達者とかそういった技術的な部分もあるかと思いますが、それよりも実は考えてみるとシンプルで「多くの事実を知っている人」のことです。


事実は小説よりも奇なり

もはや、これが答えだと言わんばかりの見出しですが、まさしくこれに尽きます。

意味は

現実の世界で実際に起こる出来事は、空想によって書かれた小説よりもかえって不思議であるという意味のことわざ(以下より引用)

とっても推測しやすいですが、述べられていることは限りなく真実だと思います。

先ほどの経営者の方の話を例に取っても、あのテーマというか話は少なからず私は小説で聞いたことがありません。サプライズにするのはプロポーズまでと相場は決まっていると思っていました。

しかしながら、実際に起きている話なのです。おそらく、記事などを書く方でも無いので、ネットなどには落ちていないリアルにしかない話です。

もちろん、話し方による面白さみたいなものはあったかもしれませんが、それでもその「体験した事実」の影響が大きかったことは言うまでもないでしょう。


事実が無いと「視点」もない

ここで、もう一つ例を。

上記の記事の中で「面白い話」の特徴が書かれています。

面白い話やすべらない話は全てネガティブな感情の話なんです。

「辛い」

「怒り」

「寂しい」

ネガティブな感情ならなんでも構いません。

面白い話というのは、全てがネガティブな感情を抱いた話です。

「他人の不幸は蜜の味」とは良く言ったものです。他人の不幸話程面白い話は無いのです。

逆に自分が楽しかったり、嬉しかったりする話はどれだけ上手に話しても面白くありません。

笑いを取る為にはネガティブな話である事が重要なのです。

そんな、ネガティブな感情の話の中でも特に笑いが取れる会話のネタをご紹介していきましょう。

これらを持つのが「話が面白い人」ということだと解釈しています。

また、その後の「怒り」の部分でこんな一文があります。

人とは違う視点で怒れれば面白い話に変わる筈ですよ。

この話の是非はともかく、視点を変えるというのは「話の面白さ」では確かに重要だと思います。

人と違う視点で物事を見ることができれば、そこにギャップが生まれて笑いや興味深さを呼び寄せることができるでしょう。

ですが、この視点の違いも重要な要素ではありますが、何かに対して怒った「事実」がないと成り立ちません。

その事実があったから、視点の違う見方ができたということです。

視点について否定しているわけではなく、

「事実」があって、そこに対して「違った視点」を向けるから面白い。となるのだと。

面白いにも違いはあって、

お笑い話的な面白さ、興味深い的な面白さとベクトルの違う面白さが存在するかと思いますが、根本は一緒で事実がベースです。

前者で言えば、事実をベースに違った視点を加えて話す
後者で言えば、話し相手の知らないであろう事実を話す

といった分け方がされるように感じます。


まとめ

先の例の、後者はネットの面白い記事と一緒の理屈です。

「ネットに落ちていない情報(事実)を書くこと」がネットでは大きな反響を得やすいです。

これを話の面白い人に置き換えると

「話し相手の知らない情報(事実)を話す」となります。ただ、ネットでは不特定多数の人がその事実を見に来るので、一度流せばいいだけです。あとは、面白いと感じた人がその属性に勝手に広めてくれます。ほぼ全自動。

現実ではそうはいきません。なので、そこに話し相手の興味がありそうな領域というのを見出さなければいけませんし、その相手から面白い人認定をしてもらう必要があります。

だからこそ、「多くの事実を知っている人」「話が面白い人」認定してもらいやすいのです。

話す人がどれだけ変わっても、相手が面白いと感じそうな事実を用意できる、話せる人が面白いと感じてもらえるのです。

事実を用意するために、

いろんな人と会ったり

いろんな経験をしたり

いろんな知識をつけたり

と、多くのインプットをしていきます。

そして、来るべきときに最良の事実を話す準備をしているはずです。



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