自分に自信が持てない親友の佐々木くんへ

自分に自信が持てない親友の佐々木くんへ


僕は君に”嫉妬”している。
僕は知っている。
君が不器用で誤解されやすい人間であることを…。
でも、その分、真っ直ぐな人であることも僕は知っている。
君が人一倍寂しがり屋だということと、でもその分誰かに愛を与えられる人であることも…。
君は光の速度で変わっていく、僕はそのスピードについていくのが精一杯。僕はだた一緒にいたいだけ。無理に頑張らなくていい。
君は今でも十分すごい。
狭い部屋だけどいつでも泊まりに来てください。

*****

3月16日と17日
私が所属するコミュニティ、コルクラボは合宿にでかけた。
そこでは、山田ズーニーさんの文章表現ワークショップを実施した。

2日目『相手に響くように伝える』のワークショップがあった。
自分の心に引っかかっている相手を一人だけ選び、『相手に響くように伝える』のだ。

上記の短い文章を、他人が読むと『で・・・?』と思うかもしれない。
しかし、5時間のワークショップの集大成で発表してくれた文章がこれだ。
僕の親友が、僕に宛てて書いてくれたメッセージだ。


彼は発表者54人中、53番目だったと思う。
彼が立ち、誰に向けたメッセージなのをか説明しだす。

誰に:親友の佐々木くんに
何を:きみはすごいというメッセージを
きみはどういう人:今は自分探し中・今後を迷っているみたい・他者と比べる傾向がある・彼のまわりにはすごい人が多い。
ワークで気づいたこと:エールを送るつもりだったけど、自分の根本思想には自分が寂しいという思いがあることに気づいた。

親友の佐々木くんに…

と聴いた瞬間は驚いた。
驚いたのは、一瞬で、コルクラボの54人がいる前で、僕を選んでくれたことが嬉しくて、涙もろい僕のウルウルがはじまる。
まだ、メッセージを読んでいないのに…ウルウルからハラハラへと涙が溢れる。

彼が、メッセージを読み出す。

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自分に自信が持てない親友の佐々木くんへ


僕は君に”嫉妬”している。
僕は知っている。
君が不器用で誤解されやすい人間であることを…。
でも、その分、真っ直ぐな人であることも僕は知っている。
君が人一倍寂しがり屋だということと、でもその分誰かに愛を与えられる人であることも…。
君は光の速度で変わっていく、僕はそのスピードについていくのが精一杯。僕はだた一緒にいたいだけ。無理に頑張らなくていい。
君は今でも十分すごい。
狭い部屋だけどいつでも泊まりに来てください。

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僕の顔はもうぐちゃぐちゃだった。

なんの涙だろうか…。

僕は親にも愛されてきたし、地域の大人たちにも愛されて、育ってきた自負がある。
でも、愛されて育ってきた29歳になる男の子は、自分のことが愛せなくて苦しんでいるようだ。

僕が嬉しかったのは、これだ。

人に理解してもらうこと。
ありのままを知ってもらうこと。
ありのままを知った上で、まるっと受け入れてもらえること。

そのまんまの僕でも十分すごいと彼は言ってくれた。

僕が愛せない僕を、彼が愛してくれた。
そして、彼も寂しいから、一緒に居て欲しいと、僕が居る意味を与えてくれた。

そんな体験をした。

あれから3日がたったが、この文章を読んでいると、涙がとまらない。

ありがとう。

サポートありがとうございます。 あなたのそのお気持ちのおかげでnoteを続けてこれました。 去年は1年で120本…みなさんのおかげです。これからも誰かに届く文章をかいていきたいです。