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凡人は「コスパ」を気にしたら成長できないという話。


コスパ(コストパフォーマンス)」が、価値や効果の度合いをはかる指標ともなる現在。
不器用な僕の人生を振り返るととても「コスパ」は悪く、その一方で、「コスパ」の良さを優先していたら、全然成長できなかっただろうな、という話。


「コスパ」の悪い僕の人生の始まりは、小学生。
空手という習い事を、1歳下の弟と始めた。
入会して数年後、弟と練習試合をして負け、さらに入会して間もない仲良しの友達に負ける
僕の方がお兄ちゃんなのに。僕の方が経験者なのに。そんな思いでめちゃくちゃ悔しかったけど、なぜか辞めようとは思わなかった。

そんないわゆる飲み込みの遅い僕だったが、その後、ただひたすらに練習を重ね、K-1を観まくりブルース・リーを真似しまくり、結果、中学生で黒帯を取り、高校生では全国大会ベスト8に。

勉強でも、中学生1年生後半までは後ろから数えるくらいの成績。空手を続けつつも学校では野球部にも所属。そしてどれも手を抜きたくなかった。とは言いつつも、「コスパ」が悪い僕は塾に通わせてもらい、量でカバー。3足のワラジながらも中学生を終える頃には成績は上位に。

そして高校では野球は辞め、習い事は空手のみとなったが、成績は後ろの方再び。(ちなみにいきものがかりの吉高さんと同じ高校で、僕は一年先輩にあたります。ちょっとした自慢です)
要領が悪いのか、始めはどうしても後ろの方でくすぶっているものの、悔しさなのかなんなのか、ひたすら時間をかけて量でカバーして、高校生後半にはどうにか上位の方に食い込みます。

この流れは、大学でも終わらず笑、さらに大学院と続く。

気がつけば、最初はダメダメながらも時間をかけて量をこなし、最終的にはどうにか上位に食い込む、というのが僕の王道に。

この王道が育った芽は、冒頭で書いた空手で得た体験にあったと思う。
不器用がゆえ勝利への道を見つけるのは遅く、間違った道に進みまくるものの、それでもコツコツと勝利への道を模索し続けることで、最終的には目的地にたどり着ける、という原体験を経験できたことが、僕なりの王道を作ることができたきっかけになった。

「コスパ」の悪さを経ることで、良い「コスパ」を手に入れることができればなお良いが、おそらく僕の道は、変わらない。
けれど、「コスパ」が悪かろうと、量こなせば良いものがいつかは手に入ることは分かった。

僕の成長率は、y=xではなく、y=x2(乗)の曲線になることを知っているから、36歳になったいまでも、先の将来の飛躍的な成長を見据えて、ひたらすらにコツコツできているのではないかと改めて思う。まぁ、成長が加速的なポイントに行き着くには時間がかかるけど。

余談だが、コツコツにはまりすぎて、毎日1冊の本を読んではブログに書くという日を365日×3年続けた時代もあった。写経のように毎日書き続けた。
もはや何を目指していたのか自分でも謎だが、結局この経験は数年の年月を経て今の仕事に役立ち、結果、仕事のしやすさにつながっている。

常に、ビハインドから自分が出来る場所まで精一杯登る。

不器用で「コスパ」の悪い僕は、続けることでしか価値を提供できないから、これからも常に学び続けるしかない。強迫感に駆られながらも、学ぶことの快感も得ながら。

そんなわけで、「コスパ」の良さを優先する人生だったら、何も得られないままの人生だっただろう。
まずは量をこなし、その先に質を求めることが僕のような凡人の方程式ではないかと考える(あたりまえかもしれないけれど改めて)。

量ファースト!質セカンド!
イチローの考えを借りるなら、安打数ファースト、打率セカンド。

なかなか結果が出なくて腐りそうになっている若い人こそ、続けることに価値があるのかもと考え直して、頑張って欲しいと思う。
不器用なおじさんも日々遠回りしながら頑張ってるから。

そして今日も僕は、コスパの悪いブログを書く。

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