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10年以上経った今でも響く、社会人1年~3年目にもらったフィードバック

新卒で入社した会社では、年度末に毎年上司から文書でフィードバックをもらえた。
部屋の整理をしていたらそれが出てきて、懐かしさで読み始めたものの、色々な意味でぐっときてしまった。社会人1年~3年目でもらったものなので、かれこれ10年以上も前にもらったものなのに・・・

いまだに成長できていないことに気付かされて、恥かしいやら悲しいやらでなんとも言えない複雑な気持ちではありますが、新人社会人だけではなく、なんだか仕事が上手くいってないな。。。という人にも参考になりそうだったので、思いきって公開してみます!

特に新入さんは、このフィードバックを”もらわない”ためには?を考えながら、この1年の過ごし方を再考してみると良いかもしれません。


1年目のフィードバック

入社2年目になりました。上司の作業を補助する作業員は卒業です。
今年度は上司の指導を受けながら、単独でプロジェクトを遂行できるように目標設定をしてください。まずはコンサルタントとしての基礎的な技術を向上させてなくてはいけません。そして、今年度からは、お客さんのニーズの聴取、プロジェクトの課題認識、課題解決のための企画作成、見積書の作成、実作業、プレゼンテーション、納品などを学んでもらいます。

どんな些細な業務にも目的や狙いがあり、アウトプットの期待イメージがあります。そして、個々の業務はプロジェクトの課題解決に向けて、理論的に構造化されています。
作業に入る前に、この業務は、どのような結果(仮説)を導くべく、どんなストーリー展開で行うのかを事前にデザインするということです。

追伸
常に問題意識を持ち、アウトプットの仮説や手法について、話す習慣をつけなさい。

このフィードバックをもらった時は、とにかく目の前にある仕事をこなすことに精一杯で、仕事を蟻の目でしか見れてなかった頃。
特に2段落目にある、
「どんな些細な業務にも目的や狙いがあり、アウトプットの期待イメージがあります・・・作業に入る前に、この業務は、どのような結果(仮説)を導くべく、どんなストーリー展開で行うのかを事前にデザインするということです。」
という部分は、目からウロコ状態で、すごくハッとさせられた箇所。
今思うと、仕事の基礎ともなるところなので、早い段階に明確に教えてもらえてすごく幸せだったな、と。
・・・もう、12年も前なのか笑。


2年目のフィードバック

今年度はディレクターとして単独でプロジェクトを遂行できるように目標設定をしてください。経営幹部によるアシスタント・ディレクターとしてのあなたの評価は「達成まで今一歩」とのことです。与えたれた業務の達成能力は一定の評価がなされていますが、より深く、より新しい視点での企画提案能力と報告書を含むプレゼンテーション能力に疑問符がついています。

あなたにとって、クライアントはあなたの自己実現するための機会を与えてくれる重要なパートナーです。ディレクターとしての最初の仕事は、あなたの自分のクライアント・パートナーを見つけることです。そして、最初は小さな業務を通じて、彼らの心を掴み、魅了する成果を提供しなさい。そして、幸いにも次の仕事を与えられたら、前回を越えるクオリティを追求し、彼らを更に、魅了する成果を提供しなさい。これを継続し続けることができるなら、ある時、彼らはあなたに大きなチャンスを提供してくれます。

期待しています。

「クライアントはあなたの自己実現するための機会を与えてくれる重要なパートナー」
という言葉に、またまた目からウロコ。
仕事とは、クライアントの課題を解決するもの、と思いながら働いていたけど、「自己実現するため」と言われると、がぜんやる気になってしまうこの不思議。
新卒2年目にもらったフィードバックだけど、今見ても本質をついてる助言だと感じる。と、ともに、この上司が本当にすごかったんだと再認識。こんな助言ができる人になりたいとも思わせてくれて、いま一度、胸に刻みたいフィードバックです。


3年目のフィードバック

ディレクターに就任して1年、なかなか成果が上がらない中で、あなたが暗中模索しているのは理解しています。
戦略や手段について上司や部下と納得いくまで話し合っていますか。社内のコミュニケーションを軽視しては駄目です。顧客とのコミュニケーションの訓練と考えてください。
上司への報告は必要ですが、ディレクターは単独で顧客開拓が可能です。自分の仮説に基づき、ガンガン外の人と会ったら良い。自分の営業スタイルを試行錯誤する時期です。
私があなたと同じ年代のころ、閉塞感が漂う中、会社から何だかわからない会社リストを手渡され、自分の給料は自分で稼げと、1人で外に放り出されました。私はこれ幸いと、それまで名刺交換したことのある人にコンタクトして、手当たり次第、人と会いました。そのとき窓口を開いてくれたのが今でもお付き合いを続けてくれているA社、B社、C社、D社そして、E社です。

キーワードは、明るく、フレンドリーに、そして大胆に。トイレの鏡の前で笑顔を作ってから面会したのを覚えています。

閉塞感を感じたら、外部の人に会いなさい。そして、外部の人として私に相談にきなさい。

「こんなに頑張っているのに、なぜうまくいかないのか・・・」ともんもんと頭を悩ませていた時。
これをもらい、考えるよりまず行動!考えるのは、行動しながら!と考え直し、未開拓なお客さんに必死のテレアポを開始。その結果、複数の会社との契約につながり、さらには成功事例として、テレアポの効率化(代表電話ではなく、担当部署ダイレクトの電話番号の見つけ方)、トークスプリクト、プレゼンの方法などを、社内で共有できるまでに・・・!
今思い出しても頑張ったな・・・懐かしい・・・


この3つフィードバックがお蔵入りすること10年。
部屋の整理をきっかけに読み返したわけだけど・・・全然成長できていない自分に驚愕・・・。
特に3年目の「コミュニケーション」の部分。
社内外関係なく、コミュニケーションは嫌いではないものの苦手意識があるため、どうしても少なくなりがちに。
この頃とは違い、今では自分自身がチームを持つようになったわけで、これからこそこの「コミュニケーション」を大切にしていかなければいけないな、と強く感じた。

これを機にこのフィードバックを定期的に見返そうと思う。
そして鏡の前で笑顔の練習、してみよう・・・


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