田所雅之/Unicornfarm

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【もし新米の新規事業担当者が「起業の科学~スタートアップサイエンス~」を活用したら】ゼロから100億円の新規事業を生み出すまでの物語(4)~最終章~

収益計画の作成山田:「田所さん、収支計画の立て方なのですが、ちゃんと作成するのが初めてなものでコツなどあれば教えていただけますか?」 田所先生:「収支計画よりもまず、事業全体のマイルストーンを設定しましょう。1週間程度あげますので、一旦、先5年間の事業計画を書いていただけますか?いきなりは難しいと思いますので、まずはターゲット市場とプロダクト/ビジネスモデルの2軸で、ビジネスロードマップの作成から始めてもらっても良いと思います」 山田:「ビジネスロードマップですか。それは

    • 【もし新米の新規事業担当者が「起業の科学~スタートアップサイエンス~」を活用したら】ゼロから100億円の新規事業を生み出すまでの物語(3)〜PMF〜

      ユニットエコノミクス山田:「というわけで、ちゃんと利益がでました!」 田所先生:「おめでとうございます。ところで、CPAとLTVはどの程度でしょうか。」 山田:「CPAとLTV?」 【用語解説】 CPA(Cost Per Acquisition) 顧客獲得コスト。新規の顧客を獲得し、有料子顧客へと育てていくためにどれだけのコストをかけることができるかを判断するための指標 LTV(Life Time Value) 顧客生涯価値。顧客が生涯にわたって総額でどれだけの利益を

      • 【もし新米の新規事業担当者が「起業の科学~スタートアップサイエンス~」を活用したら】ゼロから100億円の新規事業を生み出すまでの物語(2)〜ソリューション仮説の検証(Problem Solution Fitを目指して)〜

        新たな仲間なんとか佐藤部長を現場へ足を運ばせることに成功し、漁師間での「漁船のシェアリングビジネス(マッチングビジネス)」について検討を進める承認を得ることができた。 私は早速、世の中のマッチングサービスについて調べてみた。 すると、ある共通点に気がついた。 山田「どのサービスもアプリがあるな・・・そうか!まずアプリ制作から始めれば良いんだ!」 私はすぐにフィッシュマンで同期の魚械(ぎょかい)に連絡した。 彼はフィッシュマンのIT部門にエンジニアとして勤めており、IT部

        • 新規事業のアイデアを生み出し、部下のアイデアを評価し、社内を説得するための方法を徹底的に解説~これであなたも部下から頼られる一人前の新規事業担当者になれる!!

          本メディア/noteは下記の悩みを抱えている新規事業担当者向け① 新規事業のアイデアの出し方が分からない ② 部下からアイデアが出てくるけど、どう評価してよい分からない ③ アイデアを思いつくかどうかはセンスじゃないの?アイデア発想法に定石なんてあるの? ④ アイデアはあるけど社内を説得できない ⑤ 新規事業責任者を任されたけど正直右も左も分からない。拠りどころにする指針がほしい 上記の新規事業に関するお悩みを抱えている方、必見です! はじめに昨今、新型コロナウイルスの影

        【もし新米の新規事業担当者が「起業の科学~スタートアップサイエンス~」を活用したら】ゼロから100億円の新規事業を生み出すまでの物語(4)~最終章~

        • 【もし新米の新規事業担当者が「起業の科学~スタートアップサイエンス~」を活用したら】ゼロから100億円の新規事業を生み出すまでの物語(3)〜PMF〜

        • 【もし新米の新規事業担当者が「起業の科学~スタートアップサイエンス~」を活用したら】ゼロから100億円の新規事業を生み出すまでの物語(2)〜ソリューション仮説の検証(Problem Solution Fitを目指して)〜

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          新規事業アイデアの見つけ方~良いアイデアとは?~

          ・新規事業のアイデアの見つけ方が分からない ・どんなアイデアが良いアイデアなのか分からない 上記の新規事業に関するお悩みを抱えている方、必見です。 目次1. 良いアイデアとは? 2. 良いアイデアの見つけ方 3. まとめ 1. 良いアイデアとは? 良いアイデアの見つけ方を説明する前に、そもそも良いアイデアとは何か。 それは、「深い課題」と「独自の解決策」のセットのことだ。 【ポイント】 良いアイデア = 深い課題 + 独自の解決策 どちらか一方だけではダメだ。良いア

          新規事業アイデアの見つけ方~良いアイデアとは?~

          スタートアップが避けるべき7つの新規事業アイデアとは?

          ・事業アイデアを思いついたけど評価する方法が分からない ・避けたほうが良いアイデアってあるの? そんな悩みにお答えします! 1. 誰が聞いても良いアイデアはスタートアップに適さない?あなたが新規事業のアイデアを思いついたとき、周囲に意見を求めたくなる気持ちはとてもよくわかる。そのアイデアが成功するかは誰にも分からないことは頭では分かっているのだが、「俺の進もうとしている道ってあってるよね?」と周囲に確認し、「いいね!」という言葉と共に背中を押してほしくなる。 確かにその

          スタートアップが避けるべき7つの新規事業アイデアとは?

          自称・起業家の大半はスタートアップ起業家ではない?スモールビジネスとスタートアップの違いとは?

          【想定読者】 ・スタートアップの経営者を目指している ・スタートアップ型の新規事業アイデアを考えたい企業担当者 あなたはスタートアップとスモールビジネスの違いを説明できるだろうか。多くの人はこれらの違いを理解していない。 そんな違いを理解して何になるのかと思う人もいるかもしれないが、両者は似て非なるものであるため、取るべき戦略が大きく異なってくる。 つまり、自分が行っているもしくは行おうとしている事業は、果たしてスタートアップ型なのか、スモールビジネス型なのかを理解して

          自称・起業家の大半はスタートアップ起業家ではない?スモールビジネスとスタートアップの違いとは?

          【もし新米の新規事業担当者が「起業の科学~スタートアップサイエンス~」を活用したら】ゼロから100億円の新規事業を生み出すまでの物語(1)

          私が2017年に執筆した「起業の科学」は、2017年発売以降115週連続でAmazon経営関連書売上1位になり、スタートアップ起業家だけでなく、企業の新規事業担当者からご相談いただく機会が増えた。 一方、新規事業担当者へのメンタリングを数多く行うことで、あることに気づいた。 それは、280ページほどある『起業の科学』の内容を正確に理解し、実際の現場レベルにまで落とし込めている人は非常に少ないということだ。 「重要なエッセンスが伝わっていない」私はそう思った。 そこで、

          【もし新米の新規事業担当者が「起業の科学~スタートアップサイエンス~」を活用したら】ゼロから100億円の新規事業を生み出すまでの物語(1)