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効率的でないことが、価値になる

株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいねや視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

今日は、効率的ではないコミュニケーションが生む価値について、考えてみようと思います。


ーslackに絵文字を使う必要性が増しているのではー

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リモートワーク環境になり、絵文字の重要性が増しているように思います。
僕も最近、slackでも意図的に絵文字を使うようにしています。

これまでは、対面でコミュニケーションが取れたため、slackでコミュニケーションする際に絵文字がなくても、今どのような気持ちなのかがお互いに把握しやすかった。

そのため、絵文字を使う意味はあまりなく、効率性のみを重視した絵文字なしのコミュニケーションを取れば良かったように思います。

ただ、対面で会えなくなった今、slackやZoomの限られた時間のみで相手がどんな気持ちなのかを知ることは難しくなっている。

だからこそ、日々のコミュニケーションの中で、少しでも気持ちを伝えることが必要になっていると感じます。

「絵文字を使わずに効率的にコミュニケーションをしたい」という経営者の方も周囲に沢山おられますし、私自身もそこには同意です。

ただ、メンバーに「怒ってるんですか?●●さんの考えていることはよく分からない」と言われることがすごく増えた。という嘆きも直近でよく耳にします。

 いかに効率的に仕事するか。絵文字を選ぶ時間がもったいない。
こうした価値観は確かにその通りだとは思います。

一方で、リモートワーク環境においては「効率的であること」以外のコミュニケーションを行うことも重要なのかもしれません。

「絵文字を使わない」ことは一見効率的に見えますが、メンバーが余計な不安を抱き、生産性が下がる、という事象が起きているようにも感じます。

自分にとっては効率的だとしても、チーム全体の視点からすると効率的ではない、という可能性もあるのではないでしょうか。

実は「絵文字を使わない」というのは、自分のために行っていることで、チームのために行っていることではないのかもしれません。

「絵文字を使う」ことにより、自分の気持ちが少しでも伝わり、チームメンバーが不安なく仕事ができるようになれば。それにより、チームの生産性が少しでも上がれば。

そのような観点で、slackに絵文字を添える時間をつくる、というのも経営者の仕事の1つなのかもしれない、と最近思ったりします。


ー音声ファイルを聴くという不合理ー

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「音声ファイルを聴く」という行為も、一見すると非効率的に思えます。ながら聴きができるとはいえ、音声を聴くことは時間を取られます。

文字であればすぐに全体像を把握しやすい。効率的なインプットを求める人は音声ではなく、テキスト、ということが多いように思えます。

しかし、この非効率的なことが意味を生むこともあります。
それは、聴いてくれた相手への信頼感を生む、ということです。

僕たちは招待制の声の交換日記「Peer Radio」というアプリを開発しています。アプリを運営する中で、ユーザーがよく話していること。

自分のために大切な時間を使ってまで、自分の声を聴いてくれた、という事実が嬉しい。

「音声を聴く」という時間がかかる行為。一見すると非効率です。
しかしその非効率的さこそが、信頼感を生んでくれることもあるようです。


ー機械的ではなく、人間的であるー


・slackに絵文字を使う
・文字ではなく、音声でコミュニケーションをする


などの、一見すると非合理なコミュニケーションが、価値を生むようになっているように感じます。

「効率的である」
ということは、「機械的」であるということ。

それとは真逆の「非効率的」だが「人間的」であることが、これからの時代は求められるようになっていくのではないでしょうか。 

おわりに

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