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最小の時間で最大の成果を。

エッセンシャル思考とは本当に必要なことを見極めるためのシステマティックな方法論である。

より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるものである。

あなたにとって、本書は本質的要素を見つけ出す手がかりとなるだろう。

[著者]グレッグ・マキューン
シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEO。エッセンシャル思考の生き方とリーダーシップを広めるべく世界中で講演、執筆を行い、アップル、グーグル、フェイスブック、ツイッターなどの有名企業にアドバイスを与えている。



■より少なく、しかしより良く

エッセンシャル思考とは「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えずと言い続けることである。

自分のリソース(時間、お金、労力)は限られている。だからもっと効率的に配分し、重要な仕事に注力し、最大限の成果を上げることが目的である。

しかし、多くの優秀な人達は「成功のパラドックス」に陥る。

第一段階 目標を立て、成功へと進んでいく。

第二段階 成功した結果「頼れる人」となり、仕事を任されるようになる。

第三段階 やらなければならないことが増えすぎて時間とエネルギーが消耗し、結果すべてが中途半端になる。

第四段階 本当にやるべきことができなくなる。

こうして、優秀な人たちは成功を求めることによって失敗してしまうのだ。成功した人達は何でもやろうとしすぎて、そもそも本当にやりたいことを見失ってしまう。

世の中の大半のことはノイズであり、重要なものはほとんどない。私たちは選択の自由を与えられているにも関わらず、選択肢が多すぎるため「選択疲れ」を起こし、正しい選択ができない。

しかも、物事はトレードオフの関係になっているから、なおさら「何もかもやろう」というのは無理なのだ。

何かを選ぶことは、何かを捨てること。

「どうやって全部終わらせようか」ではなく、「どの問題が一番重要か?」と考えなければならない。



■我々を人間にするのは、選択する能力

選択の外的側面(どんな選択肢があるか)にばかり注目するが、選択の内的側面(選ぶ能力)を軽視してはいけない。

選択肢を「選ぶ能力」というのは誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけなのだ。

例えば、仕事でいくら努力しても無駄だという経験をした場合、反応は大きく二つに分かれる。

一つは努力を辞めてしまう人。算数が苦手な子供と同じ原理だ。

もう一つは、投げだすのではなく、逆に働きすぎる。あらゆる仕事を引き受け、どんな難題も諦めない。一見すると良いことに思えるが、本質的には「自分では何一つ選べない」から、すべてを引き受けているだけなのだ。

彼らは選択肢を考えようとしない。言われたことをやるしかないと思い込んでいる。

人は幼いころから、努力の大切さを教えられる。しかし、そこには限界があり、すでに一生懸命働いていているのに、これ以上労働時間を増やして成果は上がるのか?

やることを減らした方が、生産性が上がる場合もあるのではないか?

努力が大切なことに異論はない。だが、努力の量と質は別の問題であり、比例するものではない。

がむしゃらに頑張るよりも「より少なく、しかしより良く」努力したほうがいい。

本当に重要なことにイエスというために、他のすべてをノーと言うのだ。



■何かを選ぶことは、何かを捨てること

人は「トレードオフから目をそむけても、トレードオフから逃れられることはできない」

この原理原則からは逃れられることはできないということ。高い給与なのか、長い休暇なのか、より早くするのか、より良くするのか。多くの人はどちらも望んでいて、どちらも手に入れられない。

エッセンシャル思考は「どの問題を引き受けるか?」と考える。

経済学者のトーマス・ソエルは「完璧な答えなど存在しない。あるのはトレードオフだけだ」と言った。

「マネジメント」の著者で有名なピータードラッガーはかつて「ビジョナリーカンパニー」の著者ジム・コリンズにこうアドバイスしている。

「偉大な企業をつくるか、偉大な思想をつくるか、どちらかだ。両方は選べない」

そこでコリンズは思想を選んだ。彼の会社は従業員3名の小さな会社にとどまったが、彼の思想は世界中に広まっており、多くの起業家やビジネスマンに影響を与えている。

ちなみに「マネジメント」「ビジョナリーカンパニー」の要約もまとめてありますので、気になった方はぜひどうぞ。

もう一つ、エピソードを紹介しよう。作家デイビット・セダリスの短編に登場する女性の話だ。彼女はマネジメント講座に通っていて、そこで習った話を語る場面がある。

「四つのガスコンロを想像して」

「一つ目のガスコンロは家族、二つ目は友人、三つ目は健康、四つ目は仕事。成功するためには、そのうちの一つの火を消さなくてはならない。もっと成功したければ二つ消すことよ」

この問いが真実をついていることは事実だ。しかし、エッセンシャル思考は、家族や健康を犠牲にするやり方ではない。

この話は、利害が衝突したときに「どの問題を引き受けるのか?」ということなのだ。私たちは成功するための優先順位を持たなくてはならない。

トレードオフとは、戦略的に、慎重に選び取るべきものなのだ。



■小さな一歩を積み重ねる

私たちは変化を起こそうとするとき、派手な目標を掲げがちだ。最初から計画が壮大すぎたり、すごいことをやろうなどと思うので失敗する。

心理学では、人のモチベーションに対して効果的なアプローチは「前に進んでいる」という感覚である。小さくて前進していれば、未来を信じられる。だから、そのまま進み続けようと思える。

そして、小さな成功をすればそれが成功体験になり、自信がつく。成功が成功を生み、やがてそれらは飛躍的な達成へと繋がっていく。

多くの凡人はコツコツと積み上げることでしか、成果を出せない。当たり前の話だが、できる人も少ないのが事実だ。できる人だけが、凡人ではなくなる。

重要な目標に向かう時は、「完璧を目指すよりまず終わらせろ」「早く小さく始める」という言葉ある。クオリティを無視するわけではない、余計なことをしないという考え方だ。

「重要なことをやり遂げるために、最低限意味のある進歩はなにか?」という本質を自分に問うのだ。

小さく初めて、日々の小さな成果を評価する。何度も何度も繰り返す。その方がずっと遠くまで行けるし、その道のりは楽しく、満足感に満ちたものになる。


■本質的な行動を無意識化する

習慣は妨害に打ち克つための最強の武器だ。私たちは日々の生活の中で、目標に向かうために行動を起こそうとする。

しかし、そこには数知れぬ誘惑があるわけだ。「明日やればいいか」「疲れているから」など目標にたどり着くまでには多くの「判断」しなければならない。

誘惑に打ち克つための「判断」多いほど人は疲弊し、最後は誘惑に負ける。
では、どうすれば誘惑に打ち克てるのか?

答えは、「判断しない」ということだ。いちいち「やろうか」「やらないか」を判断しない。つまり、何も考えなくてもできるようにする。

脳は同じ事を繰り返すことで、ニューロン同士の結びつきが強化され情報の伝達がスムーズになる。そして、いったん回路が作られると、それまで「判断」に使っていたエネルギーが、別のことに使えるようになる。

習慣化し、エネルギーを節約し、新しい創造を生む。これが、習慣の力だ。

世界的なクリエイティブな人では、スティーブ・ジョブズやマークザッカーバーグも、毎日「同じ服」を着ることで有名だ。

これも、習慣の力を利用して、余計な「判断」を少なくしている。

目標に向けての正しい習慣を確立し、苦もなく続けられるようになれば、莫大なメリットを享受し続けられるだろう。

習慣を手に入れることは、目標を達成することに極めて近い。


私の要約では伝えきれなかった内容も沢山あるので、この本が気になった方は、実際に読むことをオススメします。私は、たった一冊の本でも人生は変わると思っています。


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世の中の頭のいい人たちは、この「エッセンシャル思考」で行動している。周りのノイズは気にしないし、いらない判断はしない。

毎日コツコツと積み上げて、本当に欲しいモノのために持っているものを捨てる。

周りの人間からしたら、変な人として見られる。いわゆる優秀な人にサイコパスが多いと言われるのも納得する。

アメリカでの研究によると、サイコパスの割合は男性で0.75%、女性で0.25%である。サイコパスの特徴は、情緒的な共感に大きな障害で出る一方で、理性的な認知の部分が活性化する。

分かりやすく言うと、「感情にとらわれない、冷静な判断が得意」という事になる。

100人の職場なら、だいたい1~2人いる割合なので、あなたの周りにもいるかもしれない。

超合理的で、ある種冷酷な、優秀な人だ。

もし、普通の人が「エッセンシャル思考」を身に付けるなら、まずは「普通の人」を捨てることになる。

世の中の「普通」と、自分の「普通」を一緒にする必要はないと私は思う。

私の情報が少なからず皆さんのお役に立てればと思います。

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