ビビってんじゃねーよ
アパホテルグループの社長(あの有名なおばちゃんではない、違うグループの社長)との面接で叱咤激励をされ、それから、人材紹介の企業に就職して修行しようと決めた。そこから日本にあるほぼ全ての人材紹介の企業を調べ尽くし、ベンチャー企業だけに絞り、面接を受けまくった。
そこで一番小さい規模の会社、社長1名、社員1名、パート1名のベンチャー企業に入ろうと決めた。
厳密には入社当日になると既に社員が1人やめていたので、正社員0名、フルタイムは社長というだけの状態になっていた。
マジか・・。古びた小さなアパートに社長だけ、これ大丈夫か・・・。
っと一瞬思ったが、まぁ俺がすぐに立て直してやるという気概があったので、そこからとにかく働き詰めた。
最初は北海道から無一文で東京に再度引っ越してきたので、アコムで100万円借金している状態。
なので、安月給だけでは足りず、土日は日雇いのバイトで工場でみかんを段ボールにつめたりと色々バイトをしていた。
平日は朝から18時まで働いて一旦帰って寝て、そこからマックに行き朝の3〜4時まで仕事。
土日は日雇いバイトをしてすごくハードに働いていた。
一度、本当にお金がなくなった状態でお台場の会社に営業に行き、財布のお金が空っぽになり、帰りの電車賃が全く無く、本当にどうしようと途方にくれてお台場のガンダムを眺めていたこともあった。
(結局、ATMからアコムのカードでお金を借りて帰った笑)。
そんな中、お金も徐々に入り、日雇いもしなくてよくなり、本業だけに集中できるようになり、土日も会社に行ってひたすら働いていた。苦しかったけど、すぐにお金はついてくる。
どうせ自分の実力なら給料もすぐに倍になるという自信があった。
これだけ働いていたこともあり、結果がしっかりと出始め、とんでもない売上をうちだしていった。
そうしたら、給料は倍以上になった。
謙遜なく言うと自分の功績で会社も急成長していった。
そのまま、給料や地位なども高まった。(その後もまぁ色々とあったが割愛。)
満足する給料をもらい良いマンションに住んだが、最終的には挑戦できる環境がなくった。
同じことを繰り返すだけの毎日になった。
毎日5時くらいに家に帰り、そのまま寝る。
そこから動画をみたりジムにいったりぼけーっと過ごす、そんな日を繰り返す中で、ああ、俺のこのままじゃダメになると思った。なので、コンサル会社に行って激務に揉まれて修行しようと思った。本当は30歳に起業と目標を立てていたけど。
そして、転職活動を始めた。
転職活動を続けている中、ある日、仕事で別の人材紹介会社を訪ねた。
評価制度についてそこの社長に相談しに行ったが、その時色々と悩みを色々と打ち明けた(ほとんど初対面の方にも関わらず)。
本当は起業をしようと思っているけど、転職活動をしていると打ち明けると、その人に「ビビってんだろ?なんで今すぐ起業しないの?」と言われた。
え?俺びびってんの?とその時うまく返事ができなかったが。
帰り道、俺って起業することにビビってるから転職活動に逃げてんのか?
ビビってんのか?この俺が?
ふざけんじゃねぇ・・絶対に俺はびびってなんかない。
とぶつぶつ独り言を言っていた。
そこから会社に戻ると、会社には同僚のペルー人のセバスチャンだけがいた。
そこで無意識に、何も考えずに気付いたら、「セバスチャン、俺と一緒に起業しよう」と言い放っていた。
セバスチャン・・。沈黙・・。
そして波乱の幕開けが続く・・・。
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