FOMCのガイダンス修正の行方

ドル円現在106.13〜106.14
レンジ予想105.80〜106.80
ゲストフィスコNY 平松京子さん

ECB理事会でユーロ相場が後半にファンダメンタルズに一致しているとの見方から市場で警戒されていた様なユーロ高時政策を特に実行しなかった為ユーロ買いが加速。一方でドルは新規失業保険申請者数が予想外に増加し、労働市場の遅い回復が嫌気され軟調で始まったが、その後株安につれて必要なドル買いの流れとなった。今日はアメリカやドイツの8月CPIが材料となるが、日本の首相を指名選挙やFOMCというイベントを来週に控えて動き難く、ドル円は引き続き106円を挟んだレンジ内でもみ合いを予想している。

FRBはこの間のFOMCで大規模緩和を貫く見通しだ。ただ労働市場の回復は思った様に進まず、アメリカ経済を牽引する消費にも今後影響を与えかねない。それに加えて追加のパンデミック経済救済策を巡り、今日は民主党の交渉が暗礁に乗り上げ合意の目処は立たず、期待が薄れる中景気回復支援でFRBがフォワードガイダンスの強化を通じて更に緩和姿勢を強めるという見方も根強く、もし実行されればドル売り材料となる。一方でパウエル議長はジャクソンホール会合でインフレ目標修正で想定された以上に長く低金利を維持する方針を既に表明済みだし、一部のFRB幹部は市場がFRBの長緩和姿勢を理解しているとし、現時点でのフォワードガイダンスの修正は必要ないとの見方を示している。もし、政策が据え置かれガイダンスにも修正が無ければドル買いが再燃する可能性もあり、ドル円は重要な節目である200日移動平均水準の107.85付近を視野に入れる展開になると見ている。