サンタクロース、はじめました(ブックサンタ)
クリスマスということですし、サンタクロースになってみました。
といっても、単に自分の子どもにプレゼントを買った話ではありません。「ブックサンタ」という取り組みに参加してみたのです。
ブックサンタとは?
『ブックサンタ』というのは、NPO法人チャリティーサンタが全国の様々な困難によって体験格差を抱える子ども達に本を贈るため、2017年からはじめた社会貢献プロジェクト。
様々な困難を抱える子どもに「本を贈りたい」と思った人が本を買うと、その本が全国数百のNPOを通じて、子ども達へプレゼントとして届く仕組みです。
じゃあ「本を贈りたい」と思ったらどうすれば良いのかというと、なんとすでに多くの書店と連携されていて、いつも通り書店で本を買うだけ。買う時に「ブックサンタでお願いします」と言うだけで良いのです。
サンタになるための、いくつかの方法
ブックサンタになるには、いくつかの方法があるようです。
1つは、前述したとおり書店で購入する方法。参加書店を確認したうえで、その書店で買う必要があります。
そして2つ目は、「運営費」のスポット寄付。
運営費というのは、リアルなサンタクロースでいうところの、移動費とかトナカイのエサ代とかでしょうか。プレゼントを配るにも色々コストが掛かりますからね。
そして3つ目は、毎月の課金。
運営費を毎月サポートするというものです。
スポットだと波があるので、毎月固定だと先方も嬉しいでしょうね。
そして4つ目は、「書店に行くヒマがないから選書も任せる」「とりあえず寄付だけするわ」という「よく分からないけどサポートしたい」という人向けのクラウドファンディング。
ただこれは期日が決まっているし季節的なものだと思うのでタイミング次第ですね。
まずは継続サポーターになったぞ
「これ、やりたい」と思ったらすぐに行動したいタイプなので、取り急ぎ継続サポーターに申し込みました。
ちなみに、継続サポーターも「ブックサンタサポーター」と「ライブラリーサポーター」の2種類がある様子。
「ブックサンタサポーター」は大人の言い回しでいうと人件費ですね。全国で動くサンタの人件費をサポートしてくれと。そして「ライブラリーサポーター」のほうは家賃ですね。書庫があるらしいので、そこの家賃代。
人件費とか家賃とか生々しい感じもしますが、何に使われるのか分かるというのは健全で良いんじゃないかと思いました。
ということで、申し込み完了!
リアル店舗でも「ブックサンタ」に
そして次の日、書店で購入する方法も体験してきました。
ちなみに参加書店はブックサンタの公式ホームページから確認できますが、2024年末現在で1848店舗が提携しているとのこと。わりと多い。
自宅の近所にある書店も提携していたので、普段通りの書店での買い物と同じでした。そして、選んだのはこちらの本。
『138億年のこども大百科』ディスカバー21 6380円
ちょっと高すぎるかなぁ…もっと安いのをたくさん買った方がいいかなぁ…とも思ったんですが、とりあえず今回は「面白そうなものを」という判断軸でチョイスしてレジへ。また次回、買えばいいや。
レジの近くにちょうどブックサンタの缶バッジをつけている店員さんがいたので「すいません、これブックサンタでお願いしたいんですけど」と話しかけると目を見開いて「あ、ありがとうございます!レジへどうぞ!」といつもよりテンション高く案内されました。
これ、たまたま缶バッジをつけている店員さんだったのですが、新人さんとかだと分らなくて「え?」となる可能性はあるかなあ、と。書店員さんって覚えることが山のようにあって忙しいですからね。
公式からもこんな案内がありました。
そして、お会計をすると「こちら、大切にお預かりしますね」と笑顔で言われました。書店でお金だけ払ってお礼を言われるとか、なかなか無い体験です。
そして小さな冊子とステッカーをもらいました。なんだか嬉しいですね。
この冊子のほうには、本を受け取ったこどもからのメッセージがいくつか書かれていました。これはブックサンタをやった人だけが読めるってことで伏せておきます。
本を受け取った子どもからのメッセージ
と、思ったら、ブックサンタを経由してプレゼントを受け取った子どもからのメッセージがブックサンタのXアカウントでもいくつか紹介されていました。ほっこりしますね。
ブックサンタを立ち上げた方の思い
ブックサンタについてもっと詳しく知りたい、と言う方にはこちらがオススメ。過去に「みんなの夢AWARD」という大会で発起人の清輔(きよすけ)さんが『ブックサンタ』を立ち上げた経緯や活動の様子などを話しています。
元の動画はこちら。(ちょうど清輔さんのところから見れます)
年中サンタになれます
「やりたいけど、もうクリスマスに間に合わないのでは」と思う人もいるかも知れませんが、ご心配には及びません。クリスマスに間に合わないものは、1年を通して子どもの誕生日プレゼントとしても活用されるのだとか。
子どもとしても、クリスマスだけでなく誕生日にもプレゼントをもらえるのは嬉しいはず。そもそも、子どもの頃に本を読む体験というのはとても大事だと思うんですよね。
なので、困難を抱える子どもたちにも平等に、本が行きわたると素敵だなあと思います。
どうか、大勢のサンタからプレゼントが届きますように。企画運営に携わる皆さま、素敵な取り組みに感謝です。