低山ソロハイクの楽しみ方


山を歩く時は馴染みの低山を一人で思い立って歩くことが多い。そんなに一緒に行く友人がいないのもあるけど、思い立って自分の計画で、自分のペースでぼやぼや考え事しながら歩くのはそれはそれでとても魅力的な時間なので。

山を歩く時は1人の時と複数の時とあるけど、楽しみ方は似てる様で全然違う。

友人と行く時は実に会話や一緒にいる雰囲気を楽しむことがメイン。アクティビティそのものの恩恵はおまけの様なものだ。

一方1人で行く時は会話や雰囲気は存在しないので、アクティビティそのものの楽しみがメイン。

(勿論どちらも気持ちのいいスポットを歩けば同じ様に気持ちいいし、山に行く理由は基本はそれを味わうためが前提として)

で、1人の時のアクティビティのどんなところが楽しいかと言うと。私の場合、実は山頂の眺望や達成感だけではない(それはそれで気持ちい事だけど)。ここは言語化が難しいけど、登って下るまでの工程の「状況対応をコントロールしてる!」って言う感覚と「自分の身体の中身が見えてくる」様な感覚。

「いますげー寒いけど、10分で汗かくかな。やっぱり!けど上着脱ぐタイミング少し遅かったかな。」とか。「下る時腕をこうやって振るとバランス取りやすいな、これならいいスピードで下れるぞ!」とか。歩く工程で沢山の調整を入れながら、ちょうど良い状態を保つ事。この作業が実に楽しい。事前に荷物や装備を考えるのも同様に楽しい。

それを何回か繰り返してると、身体の変化に気づく。「あれ?なんか疲れなくなってる。息上がらなくなってるし、ふくらはぎがまだ元気だ!」とか、「久々に歩いてるから、体力どのくら位落ちてるかな?あぁ、ここまで歩けなくなってるのか」とか。筋肉のつき方、心肺機能のレベルなんかに敏感になるのが結構面白い。その辺は普通に家の近所をランニングするのとは敏感具合が少し違う気がする。


低山 樹林帯の特権

眺望を望む為の登山だと、曇ったりガスが出たりするとそれだけでなんのために歩いているのかわからなくなる。けど、歩く工程を楽しんでいるとあまり天気や眺望で満足感はそこまで左右されない。

そしてこれは樹林帯に限るけど、山の雰囲気はガスが出て視界が悪い方が神秘的な雰囲気が働く。

低山だと何だかんだ麓の町がすぐ見えたり、車の音がよく聞こえたり、自然の中にきたなぁ!って言う感覚は意外と少ないんだけど、ガスで周りが見えなくなるだけで一気に山の最深部に来た様な気持ちになれる。※音は聞こえちゃうけど!それでも!

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低山の場合、殆どが遠くの見えない樹林帯を歩くので、曇っていようがいまいが、実は景色はそんなに良くなかったりする。

※せっかく遠出して2000mクラスの山に行くなら、その眺望を楽しみたいけども!

天気の悪い日に行く山はそれだけで別世界なのだ。

そんな雰囲気に没頭する為には、なるべく人気の少ないコースを歩く方がいい。初めは人通りの多いコースが安心だけど。慣れてきたら登山口までのアクセスが少し面倒くさくても、あまり人がいないところを選ぶと満喫できる。

そして、高山に行く時は安全の面と、思い出と感動の分かち合いの観点から複数で行くほうが良い。

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