HAZY SOUR CHERRYについて

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今日はHAZY SOUR CHERRYについて書いてみようと思う。このアルバムは昨年リリースされたものだけど、もうすぐLPも出るみたいですね。これも僕が普段紹介する系統とは少しずれるかもしれないけど、思うところあったので書いてみます。

結成の経緯などはこちらのインタビューに詳しいので読んでもらえればと。こうやってデータ的な説明を省くのは悪いクセですが、面倒なので(笑)

上記のインタビューによると、HATEMANのジュン(Gt)、OCHA∞MEのつづみっこ(Vo & Tambourine)、ハイマーツのカリン(Dr)、と、とくに掛け持ちのないPoppo Professor(Ba)によるバンドで、ライブハウスで知り合ったりしたり紹介されたりという流れのようです。

彼らの音楽はギターポップ、ネオアコの範疇で紹介されることが多く、その文脈であることも確かなんだけど、個人的には、もっと広い意味でのDIYミュージックというか、ポスト・パンク的な「やれることやった」みたいな感覚をおぼえるわけです。ギターポップで女の子ヴォーカルでキュート、みたいな感想を持つ人もいるとは思うけど、自分としては、音楽の現場で知り合った子たちが「とにかくやってみよう」、とやってる感覚が愛おしいわけです。

ギターポップやネオアコを聴いている人の中には、これは○○の引用だ、みたいなことを言いたがる人や、バンドに対して、もっとこういうものを聴いていかなきゃだめだよ、詰めが甘いよ、とかいう人もいると思うけど、そんなことは「とにかくやってみよう」のパワーの前では意味を成さない。これはネオアコと呼ばれる音楽より、もっといびつなもんだと思ってる。

まあ、このメンバーで付き合いのあるのはジュンくらいなんで、想像で書いてますけどね。ほとんどの曲を作っているジュンはHATEMANのメンバーとして認識していて、最初はぷあかうで知り合ったのかな、まあ、正直言って親子ほども年齢が離れているので、そんなにむちゃくちゃ打ち解けるとかではないんだけど、HATEMANは機会があれば観に行ったりしているし一緒の企画もやったことがある。パンクやパワーポップを指向しているHATEMANのジュンがこういうバンドを始めたのが面白いな、と単純に思ったわけです。

あえて言うなら僕との接点はTHE SCRUFFSかな。彼の家庭環境もあるんだろうけど、THE SCRUFFSを聴いてる人は珍しいなと思って。深く語るとかじゃなくて、サイコーですよね、とかそのくらいしか言わないんだけど、THE SCRUFFS好きな人は個人的には信用できる笑。あとYFFも好きだったかな。

あと、このバンドのギターポップ的側面の影響がBMX BANDITSじゃないかな?とひそかににらんでいる。ジュンは小学生のころ?お父さんといっしょに名古屋でBMX BANDITSを見たことがあるそうだ。

で、ロンドンのDamnably Recordsってレーベルがあって、おとぼけビーバーとか、少年ナイフとか韓国のSAY SUE MEとかも出しているレーベルがあるんだけど、そこの目にとまってこのアルバムのLP盤が出ることになり、SXSWの出演も決まったりしてたんだけど、コロナ関係でSXSWは飛んでしまったようで残念。

このレーベルのラインナップを見ると、やっぱ、単にネオアコ、ギターポップの文脈じゃなくて、もっと広い意味で「インディ」として面白がられてるのかな、とも思えて、アメリカでどんな反応あるか楽しみだったんだけどね。

Damnablyのbandacamp


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