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幸せ旅日誌①

「今日もいい天気だ。」
今日はY県のK市にきている。
朝一でK,Z寺に行き素敵な出会いがあった。
歴史ある大きな山門くぐり、本堂前の常香炉にたどり着いた。そこには修学旅行で訪れていたであろう学生6人くらいと引率の先生らしき人達がお線香に火をつけて、あーだ、こーだと楽しそうにしていた。そして引率の先生らしき人が子供達に「こっからが大事、お線香の煙を頭や体に浴びるんだよ、煙を浴びると、頭なら頭が良くなったり体の悪いところに浴びるとよくなるだよ」と伝えていたた。
傍らで聞いていて、ふと思い出した。私自身も小さい頃、祖母や母に教えてもらって一生懸命に頭や体に咳き込みながら煙を浴びていた。口伝というやつだ。
学校では教えない。親から子へ、その子が大きくなりそのまた子供達へと伝わる。きっと、この学生達もこの先大人となって次の世代に伝えていくのだろう。そんな私もどれだけの事を知って、どれだけの事を子供達に伝える事ができるだろうか。残された人生の課題になりそうだ。
そのあと、鳴き龍やお戒壇めぐりなどしながら学生達や先生の賑やかさに昔を思い出し少し、羨しくも幸せな気持ちになった。

今日も30度越えるらしい。
「学生さん先生達、熱中症に気を付けて、行ってらっしゃい。」

追伸、常香炉の煙について調べたところ、本堂など入る前に「穢れをおとす」とか、「生活臭を消すなど(諸説あり)の意味もあるそうです。



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