北見昌朗

北見式賃金研究所所長 給与は、どう下がったのか? なぜ下がったのか? どうすれば上がるのか? 中小企業の給与を調査して10年以上。東京・大阪・愛知で数万人規模の給与明細を収集。給与を最も知る者として提言。政府の「働くな政策」「悪平等」が諸悪の根源。子や孫の代のため、もっと働こう!

北見昌朗

北見式賃金研究所所長 給与は、どう下がったのか? なぜ下がったのか? どうすれば上がるのか? 中小企業の給与を調査して10年以上。東京・大阪・愛知で数万人規模の給与明細を収集。給与を最も知る者として提言。政府の「働くな政策」「悪平等」が諸悪の根源。子や孫の代のため、もっと働こう!

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  • 「消えた年収」こうすれば日本の給与は上がる!

    日本の給与ダウンが止まらない。このまま下がり続け、ついに“失われた30年”に至ってしまうのか? なぜ、こうなってしまったのか? 年収を引き上げる方策はないのか? が本記事のテーマである。

「消えた年収」こうすれば日本の給与は上がる!

日本の給与ダウンが止まらない。このまま下がり続け、ついに“失われた30年”に至ってしまうのか? なぜ、こうなってしまったのか? 年収を引き上げる方策はないのか? が本記事のテーマである。

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韓国にも負けて中進国になり果てるのか(序文)

日本の給与ダウンが止まらない。このまま下がり続け、ついに“失われた30年”に至ってしまうのか? なぜ、こうなってしまったのか? 年収を引き上げる方策はないのか? が本記事のテーマである。 筆者は『消えた年収』(2009年・文藝春秋刊)を著したが、そのなかで「1997年→2007年」という10年間を比較した。本記事はその続編で「1997年→2020年」という24年間の変化を分析した。 税務統計を基に日本の給与所得を長期的に分析すると、平均年収のピークは1997年で、その年の

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筆者が独自に行っている給与調査から探る動向

グラフ①をご覧いただきたい。 これは愛知県の中小企業の正規従業員の2021年度の給与明細を集めてプロットした分布図である。企業数229社、従業員数1万8188人の年収のサンプルが含まれている。 筆者は、このように給与の独自調査を行ってきた。 筆者は、給与のコンサルタント業を行っている。従業員の給与をどう昇給するべきか、賞与を分配するべきかというプランを作成して提案するのが仕事である。 従業員の給与を決めるのは、経営者にとって悩ましい仕事だ。相談相手があまりいないので、

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給与動向を知るためのクイズ

ここから賃金問題を論じることになるが、まず最初にクイズを出したい。国税庁のデータを基に筆者が作ったクイズである。 Q① 1997年と2020年とを比べると、平均年収(非正規従業員含む・1年以上勤続者)はどう変化したか?  A 14万円増  B 34万円減  C 62万円減 Q② 1997年と2020年とを比べると、勤労者数(非正規従業員含む・1年以上勤続者)はどう変化したか?  A 719万人増  B 312万人減  C 968万人減 Q③ 1997年と2020年とを比

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おじいちゃんも、おばあちゃんも、奥さんも働きに出ざるをえない! 磯野家に例えた実情

先ほどのクイズでも出したが、日本は勤労者数が増えた。1997年から2020年にかけて、4526万人から5245万人になり、719万人も増加した(1年以上勤務者。非正規含む。国税庁)。ちなみに生産人口(15歳~65歳)は1187万人減っている。 少子高齢化だというのに、なぜ勤労者は増えたのか、その背景を漫画・アニメの『サザエさん』の磯野家を例に想像してみた。 まず、マシな時代だった1997年の頃の磯野家である。この頃は、磯野家の経済も順調だった。 筆者は知らなかったが、波

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