等(など)の一文字で誤魔化す行政7
前回の続きを述べていきます。
前回は、官製啓発について述べました。
「女性等(女性の上司や同僚を含む)」に対する啓発についてです。
ただ、官製啓発は、よくある税金の無駄です。
官製啓発の中身自体は無害なんです。
(あまり有益でもないですが。)
中身が無害どころか有害なのは会議です。
審議会、何々会議、何々運動推進会議等。
女性活躍の会議に限りません。
地方創生も人口減少も少子化対策もです。
会議の場合
女性はただの出汁
女性活躍推進の会議を事例としますが、会議を「女性等(女性の上司や同僚を含む)」にしてしまうと、税金の無駄、かつ、中身も有害となります。
高齢男性が女性の上司や同僚であるのだ、という名目で、好き勝手出来るからです。
会議の委員は、人選の段階からもう既に、行政のやりたい放題です。
座長には、大学のなんたら長を誰でも置けます。
女性研究者の同僚がいる男性だとか、女子大生がいる大学の男性だとか、配偶者が女性である男性だとか、いくらでも名目がつくのです。
勿論、座長以外の委員にも誰でも置けます。
学校の男性校長あたりがそうですね。
教育関係の名目で、女子生徒のいる学校の校長、として校長会推薦委員の男性校長を置けます。
若者等の啓発について必要だという名目です。
経済関係という名目は、さらに誰でも置けます。
商工会議所の専務理事であろうと。
天下り財団の理事長であろうと。
天下りセンターのセンター長であろうと。
元公務員の男性を誰でも置けます。
女性はただの名目、ただの出汁です。
女性の上司や同僚であるから良いのだという名目で、高齢男性の高齢上層部を中心として審議したところで、女性活躍推進を目的とはしない会議と委員が重なるため、設置する意味がありません。
人選が10割
だからこそ有害なのです。
会議の良し悪しは人選が10割です。
いつものメンバーでテーマだけを変える、というのは、人選が間違っている証拠です。
それが自治体レベルで為されてしまっているのが女性活躍推進の会議です。
女性活躍、地方創生、人口減少、少子化対策。
その会議にしかいない委員がどれだけいますか。
各部会ならまだしも、最上位の会議は審議委員が半数以上まる被りなことさえ珍しくありません。
各界の上層部を集めただけ。それだけです。
いつもの委員で、過去の自慢話や現在の孫自慢を混ぜてくる会議は、有害なんです。
孫自慢はシルバー民主主義の最たるものです。
各部会の女性委員は、ただの出汁なのです。
会議の良し悪しは人選が10割であるため、委員の人選によって、会議の質は決まります。
悪質な会議の出汁に、女性を利用してしまって、何が女性活躍推進なのか。
何々を審議するため、というのは名目ではない。
目的のはずです。
委員がいつもの委員で良いはずが無いのです。
人選が10割だからこそ、女性等の等は悪用されるべきではありません。
等を名目として、誤魔化すべきではないのです。
「女性等(女性の上司や同僚を含む)」というのは、委員をいつもの委員にするための文言であっては、絶対にならないのです。
学者や天下りのために悪用される「等」なんて、ただの誤魔化しでしかないのです。