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神谷哲史折り紙作品集3「カマキリ」再挑戦への道【中編】

カマキリ、順調に完成へ近づいています!

工程を間違えたり破れたりして、涙をのんだ過去2回。
(2020/05/25)
https://note.com/masanii_origami/n/n4287f988936e

作り直して、途中(工程118)まで進んだ前回。
この段階では、まだカマキリの原形はありませんでした。
(2020/05/27)
https://note.com/masanii_origami/n/n4b4fc77434e8

本当は今回で完成させたかったのですが…
焦って失敗するよりも、丁寧さを優先しました。

お披露目は、次回へ持ち越しということで!

☘️今日のトピック☘️
❶「図のように」折れるか問題
❷前脚のカマを作り込む
❸あと少しで完成!

♦︎♦︎♦︎

❶「図のように」折れるか問題
びっしり引かれた山折り・谷折りのラインに、「このように折る」という漠然とした一言。

上級者向け作品に頻出の、折り手の心を折るパワーワードです。

カマキリにおいて、特にヤバい場面は2つ。
(書籍の内容を載せるのは褒められたものではありませんが、複雑系折り紙の世界を広く知っていただくために、少しだけ拝借することをご容赦ください。)

まず、下半身の基礎をつくる工程113。

それから、前足の基礎をつくる工程166。

どちらも、1工程で「図のとおり」に折りたたみます。
びっしり引かれたラインを眺めていると、目が回るほどの複雑さです。

こういうシーンは、たくさんのラインのどこから手を付けるか、段取りが大切になります。
最初はサッパリ分からずクシャクシャにしてしまったのですが、今回は何とか無難に乗り切ることができました。

余談ですが、こうした展開図を一気に折りたたむ方法を、折り紙作家の前川淳さんにちなんで「前川フォース」と呼ぶらしいです。
https://twitter.com/folders_wotd/status/476245781603549184?s=21

❷前脚のカマを作り込む
嬉しかったのは、前回かなり妥協した「カマ」をちゃんと作れたこと。

工程235-241で、前脚の途中(腿節)に4本のトゲを出すのですが、前回は構造がまったく分からず100%ごまかしていました。
(そもそも、基礎の構造が間違っていた可能性大)

先端の「脛節(けいせつ)」は、尖らせてカマが閉じるように。
さらに先にある「跗節(ふせつ)」は、テキストの形の1/4まで細くしました。
カマキリの前脚は、カマで終わりではないのです。ご存知でしたか?

シワだらけだった前回とは違い、端正なシルエットと、ホイル紙ならではの強い光沢を出すことができました。

この「プラモ感」が良いんですよねぇ。

胸部にあたる背中の「板」が、分厚いヨロイのような質感になったのもお気に入りです。

❸あと少しで完成!
工程254を終えたところで、一旦ストップ。
あとは脚の関節と、顔を作れば完成です。

全部で271工程なので、残り17工程。
今のところ、大きな失敗はありません。
油断せず、着実に進めていきたいと思います。

頭部をもたげて、後脚をM字に曲げて、カマはどんな風にポーズを決めようか。
写真の撮り方も考えなくちゃ…
今から、ワクワクが止まりません。

次回は完成品をお披露目できると思いますので、もうしばらくお付き合いいただければ幸いです。

♦︎♦︎♦︎

カマキリの工程数271って、エンシェントドラゴン275とほぼ同じなんですね。
(2020/04/15)
https://note.com/masanii_origami/n/n45d89e34e15a

複雑系の中でも、神谷氏の作品は「超複雑系」とも呼ばれるジャンル。
最近こういう作品ばかり折っていたので、さすがに頭が固くなってきました。
そして何より、解説どころではありません。

15cmの教育折り紙も大量に余ってるし、ちょうど今日「月刊おりがみ」の最新号も届いたところ。
そろそろ、ライトな作品に立ち返ってみようかな。

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