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猫のこと…報せ

命あるものにはいつか必ず死がやって来る。
今まで出会った猫たちは何匹いただろう。
よく会ってた猫たちも、僕がその地を離れるとなかなか会う機会もなくなる。
引っ越しと言えどせいぜい自転車で移動出来る距離なので、週に一度ぐらいは猫の様子を見に以前住んでた場所に行ったりもしていた。
しかしその時に必ず会えるとは限らず、それでも会えることを信じてちょくちょく通っていた。

そんな時、猫側はどう思うのだろう。
「あいつ、来てくれなくなったな」とか、
「まあ飼い主じゃないし、そんなもんだよな」とか、
思われてるんじゃないかとそわそわしてしまう。

以前住んでた家の近所に八百屋さんがあった。
そこにいた三毛猫のちーちゃん。

初めて会った時に自転車のサドルで寝ていて、びっくりした事を鮮明に覚えている。
そのちーちゃんが、昨年の年末に亡くなったそうだ。
近くに住む人のツイッターで知り、最近会いに行ってなかった事を悔やんだ。

とても人懐こく、でもこの八百屋さんの周りからは決して離れないちーちゃん。

いつも足に体をこすりつけて来て、かまってちゃんだったちーちゃん。

八百屋さんのおばさんに「この子人に抱っこされるのが嫌なのよ〜」と言われ、試してみたら抱っこさせてくれたちーちゃん。

あのちーちゃんがいないなんて、なんか信じられない。

また八百屋さんに行けば、台車の上で居眠りしてるような気がする。

きっとおじさんおばさんは寂しがってるだろう。
今度ちーちゃんの写真でも持って行こうか。

またどこかで会えたら、いつものように足に体をこすりつけてな。

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